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「加工しなくていい」が新しい——Instagramの新機能「Instants」が登場、BeRealの再来か

shiritomo | AI・SNS・話題のテック情報メディア by Hashout編集部 @shiritomoAI_jp 2026年5月15日 更新
「加工しなくていい」が新しい——Instagramの新機能「Instants」が登場、BeRealの再来か

「映える写真を撮らなきゃ」というプレッシャー、感じたことはありませんか。

フィルターを試して、明るさを調整して、何枚も撮り直して——そんな手間をかけないと投稿できない雰囲気が、いつしかInstagramには漂うようになっていました。
そんな流れに逆行するかのように、Metaが新機能「Instants(インスタント)」を2026年5月13日に全世界でリリースしました。

気になって調べてみたところ、これがなかなか面白いコンセプトで話題になっています。

「Instants」とはどんな機能?

Instagramのメッセージ画面から直接撮影した写真を、選んだ友達に送れる機能です。
決定的に異なるのは、編集・加工が一切できない点。
撮ったままの写真が相手に届き、相手が閲覧すると自動で消去されます。

さらに、スクリーンショットや画面録画もブロックされる仕組みです。
「送ったらそれっきり」という揮発性が、加工なしで送ることへの心理的ハードルを下げてくれます。

modelpress公式アカウントがまとめた通り、日本では5月18日週前半に単独アプリとしても利用可能になる予定です。

海外でもSNS系メディアが即座に反応し、「SnapchatとBeRealをInstagram内に詰め込んだような機能」として一気に話題が広まりました。

写真を受け取れるのは「親しい友達」か「相互フォロー中の友達」のみ。
ティーン向けの安全機能も自動で適用されるため、より若いユーザーにも安心して使える設計になっています。

SnapchatとBeRealを混ぜたような設計

TechCrunchはこの機能を「SnapchatとBeRealの要素を組み合わせた」と評しています。

写真の自動消去はSnapchat、加工なしのリアルタイム共有はBeRealを連想させます。
BeRealは「SNS疲れ」を感じた若者に一時爆発的に普及しましたが、その後ユーザーが離れていきました。

しかし今回のInstagramの動きは少し違います。
すでに数十億人のユーザーを抱えるInstagramのインフラに乗せることで、BeRealが抱えていた「友達がいない問題」を最初からクリアしているのです。

単独アプリでも登場

Metaは同日、InstantsをiPhone向けの単独アプリとしてもリリースしました(提供地域により異なる)。
Instagram本体の機能としても使えますが、スタンドアローンアプリとして独立させることで、より気軽に開けるカジュアルな位置づけを狙っているようです。

スペインとイタリアでは先行してテストが行われており、日本でも5月18日週前半の単独アプリ提供開始が告知されています。

「リアルなつながり」を求める声は本物

SNSマーケティングの観点から見ると、この機能は興味深い示唆を持っています。

近年、Instagramはリールやショッピング機能の強化により「ビジネスツール」としての性格を強めてきました。
その一方で、ユーザーの間では「Instagramが重くなった」「昔みたいに気軽に投稿できなくなった」という声も増えていました。

Instantsはそうした「完璧さへの疲れ」に応える機能として登場したと言えます。
プロフィールに残らない・加工できない・自動消去される——この3つの制約が逆に、ユーザーの心理的ハードルを下げる工夫になっています。

ただし、気になる声もあります。
「写真が消えるとはいっても、端末に残る可能性は?」「個人情報の漏洩リスクは?」といった懸念も出ており、特にプライバシーに敏感なユーザーからは慎重な意見も見られます。

SNS運用への影響は?

ブランドやビジネスアカウントへの直接的な影響は、今のところ限定的です。
Instantsは基本的に個人間の「親しい友達」との共有を前提とした機能で、フォロワー全体への発信には使えないためです。

ただ、ファンとの親密度を高めたいインフルエンサーや、コミュニティとのリアルなつながりを重視するクリエイターにとっては、新しい活用可能性があるかもしれません。

また、「加工なし・リアルタイム」というコンセプトが広まることで、Instagramのコンテンツ全体の雰囲気が少し変わるかもしれないという予測も出ています。

さらに深掘りしたい方へ

まとめ

Instagramの「Instants」は、「映えなくていい、加工しなくていい」という新しい価値観をプラットフォームに持ち込んだ機能です。
SNS疲れが叫ばれる中で、リアルなつながりを求めるユーザーのニーズに応えようとする姿勢は評価できます。
日本での単独アプリ提供も間近に迫っていますので、ぜひ試してみてはいかがでしょうか。