ゲーム業界 読了 6 分

『ほの暮しの庭』が発売2カ月足らずで20万本に倍増、昼は農業ゲー・夜は掟破りの恐怖

Shiritomo編集部 @shiritomoAI_jp 2026年9月29日 更新
『ほの暮しの庭』が発売2カ月足らずで20万本に倍増、昼は農業ゲー・夜は掟破りの恐怖
PR

「いつのまにか遊んでる時間が150時間こえてました」。
9月末になっても、こんな投稿がタイムラインに流れてきます。
日本一ソフトウェアが7月30日に発売した『ほの暮しの庭』は、「夜廻」シリーズのスタッフが手がけた新作です。
SNS運用やゲーム市場の動きを追っている方にとっても、発売直後だけでなく2カ月近く経ってなお話題が続く作品は珍しく、何が起きているのかを追ってみました。

先に結論をまとめると:
– 国内累計20万本を突破。
8月3日に10万本を通過してから約1カ月で倍増しました
– 昼は畑仕事や村人交流のほのぼの農業シム、夜は「掟」を破ると化け物が現れるホラーへ姿を変えます
– 発売2カ月が近づいても200時間超プレイの報告や公式のファン向け素材配布が続き、勢いが落ちていません

何が起きたのか

舞台は山奥の彼ヶ津村です。
プレイヤーは農作業や釣り、村人との交流を通じてのどかな日々を過ごしますが、村に伝わる「掟」を破ると、夜の彼ヶ津村はまったく違う顔を見せます。
この落差こそが『ほの暮しの庭』の核になっています。
発売から4日で10万本を売り上げたあと、8月末から9月にかけても勢いは途切れず、9月2日には国内累計20万本の突破が発表されました。
約1カ月で数字が倍になった計算です。

長時間プレイを報告する投稿も後を絶ちません。

150時間という数字が特別に多いわけではないのも、この作品らしいところです。
ただ、売上と長時間プレイの報告が続いているだけでは、なぜこの規模の作品が2カ月近くも話題を保っているのかまでは分かりません。
そこで発売後の動きをもう少し追ってみました。

調べて分かったこと

なぜ発売2カ月近くでも失速していないのか

『ほの暮しの庭』は日本一ソフトウェアにとって新規IPです。
この会社は「魔界戦記ディスガイア」シリーズなどが主力でしたが、今回はジャンルもまったく異なるスローライフ系の生活シミュレーションで、発売前の知名度はそれほど高くありませんでした。
大型タイトルのような広告予算をかけずに立ち上がった作品が、発売直後の一過性の売上で終わらず倍増まで届いた背景には、口コミとゲーム実況・VTuberによる紹介の広がりがあると見られます。
実際、公式アカウントは発売から2カ月近く経ったいまも配信者向けの素材を用意し、コンテンツとしての鮮度を保つ工夫を続けています。

このように配信・実況で扱いやすい形に整えていく動きが、口コミの循環を止めない一因になっているようです。
加えて、対応機種がNintendo Switch・Switch 2・PS5・PC(Steam)と幅広いことも見逃せません。
発売から時間が経ってから配信や紹介動画を見て気になった人が、自分の持っている機種で参入しやすい状況が続いていることも、じわじわ数字が伸びる土台になっていると考えられます。

昼と夜で何が変わるのか

日中は畑仕事や動物の世話、村人との交流が中心で、いわゆる「スローライフ系」の作りです。
一方で村の「掟」を破ると、夜の彼ヶ津村は不気味な出来事が発生する舞台に変わります。
この二面性そのものが、SNSで語りやすい「ネタ」として機能している点が大きいと感じました。
「昼はのんびり」「夜は別の顔」という説明だけで内容が伝わるため、プレイしていない人にも紹介しやすく、拡散のハードルが低いのだと考えられます。
ストーリー後半にどんな展開が待っているかは、プレイヤーの間で衝撃的だったと語られていますが、これから遊ぶ人のために具体的な内容はここでは触れません。

Shiritomo GAME編集部の考察:小規模タイトルが2カ月伸び続ける構造

『ほの暮しの庭』のようなインディー規模の新規IPが、発売直後の話題化だけでなく2カ月近く経っても数字を伸ばし続けるケースは、実は珍しくない構造だと見ています。
ポイントは「昼と夜で顔が変わる」という説明のシンプルさです。
複雑な説明を要さない一言のギャップは、切り出して紹介しても伝わるため配信者が繰り返し扱いやすい素材になります。
加えて、開発側がファンキットのような二次創作・配信支援素材を発売後も投下し続けていることで、ユーザー発の紹介が枯れる前に次のきっかけを供給できています。
小規模スタジオにとっては広告費に頼らず「話題の再燃」を設計できる好例ではないでしょうか。

まとめ

『ほの暮しの庭』は発売4日で10万本、そこから1カ月で20万本という珍しい伸び方を見せました。
昼と夜で表情を変える一言で説明できるギャップが、口コミと配信の両方を支え続けているようです。

この記事で取り上げた製品

※ 表示している価格は各ショップの販売価格で、メーカー希望小売価格とは異なる場合があります。価格・在庫はリンク先でご確認ください。当サイトは各社のアフィリエイトプログラムに参加しており、リンク経由の購入により収益を得ることがあります。

さらに深掘りしたい方へ

「いつまで、いつまで」と鳴く鳥の正体、『ほの暮しの庭』にVTuberが夢中になる理由「いつまで、いつまで」と鳴く鳥の正体、『ほの暮しの庭』にVTuberが夢中になる理由田舎の一軒家で農作業をして、釣りをして、夕方には家に帰る。 それだけのはずが、日が沈むと「掟」が姿を現します。
「全てに決着がついて欲しい」――牧歌的だったはずの『ほの暮しの庭』、後半で何が起きたのか「全てに決着がついて欲しい」――牧歌的だったはずの『ほの暮しの庭』、後半で何が起きたのか「マジで終わって欲しくないけど、全てに決着がついて欲しい気持ちもあって複雑でした」。
「ほの暮しの庭」発売4日で10万本、村の掟を破ったのはプレイヤーの時間だった「ほの暮しの庭」発売4日で10万本、村の掟を破ったのはプレイヤーの時間だった7月30日発売、8月3日発表——このわずか4日の間に、日本一ソフトウェアの新作『ほの暮しの庭』は国内累計10万本を売り上げました。

国内累計20万本突破の発表は、電ファミニコゲーマーの記事でも取り上げられています。
作品の詳細やプラットフォームごとの違いは、GAME Watchの発売時記事や日本一ソフトウェアの公式サイトで確認できます。