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「ファミリーマートで販売されているものでは?」――アジア大会のウズベキスタン代表、390円の靴下は2日限りだった

Shiritomo編集部 @shiritomoAI_jp 2026年9月29日 更新
「ファミリーマートで販売されているものでは?」――アジア大会のウズベキスタン代表、390円の靴下は2日限りだった

白地に黄緑と青のライン。
ファミリーマートのレジ横で誰もが一度は目にしたことがあるはずのその配色が、2026年9月27日、愛知・名古屋のバレーボールコートに現れました。
第20回アジア競技大会、男子バレーボール予選ラウンド初戦の日本対ウズベキスタン戦。
相手チームの選手たちが履いていた靴下が、あまりにも見覚えがありすぎたのです。
ブランドやSNS運用に関わる人にとっては、「狙っていない露出」がどう広がり、どう終わるかを知っておいて損はありません。

先に結論をまとめると:
– アジア大会バレー初戦、ウズベキスタン代表の靴下がファミリーマートの「ラインソックス コンビニホワイト」(390円)に酷似していると配信中のSNSで話題になった
– 毎日新聞バレー取材班の直接取材で、選手たちは規定を把握していなかったとして謝罪しつつも、靴下自体は気に入っていた様子だったと判明した
– 話題化からわずか1試合後のパキスタン戦では、すでに正規の白い靴下に交代していた

「うそだろ」――配信中のコートで起きたどよめき

舞台は岡崎中央総合公園総合体育館。
19時20分に始まった日本対ウズベキスタン戦を配信サービス『U-NEXT』で見ていた視聴者の目が、相手コートの足元に吸い寄せられました。
ウズベキスタン代表の選手が履いていたのが、白地に黄緑と青のラインが入った靴下。
ファミリーマートの「コンビニエンスウェア」シリーズ定番品、「ラインソックス コンビニホワイト」とうり二つだったのです。

X上ではすぐに「ずっと気になってた!」「もしかして、その靴下…」といった投稿が広がりました。
報道各社もこの反応を後追いし、当事者である毎日新聞バレー取材班のアカウントも動きます。

「ファミリーマートで販売されているものでは?」とSNSで話題になった、その一文がそのまま見出しになるほど、視聴者の指摘は的を射ていました。
ただ、コートで起きていたことは単なる偶然の一致では終わりませんでした。

なぜ規定にひっかかったのか?

バレーボールの国際大会では、ユニフォームや着用具について細かな規定が定められています。
毎日新聞の記者が直接取材したところによると、ウズベキスタン代表の選手たちは「規定を把握していなかった」ことについて、何度も謝罪の言葉を口にしていたといいます。
裏を返せば、規定を知らないまま試合に臨まざるを得ないほど、急な事情があったと推測できます。
用具の到着トラブルなど不測の事態が起きたときの「その場しのぎ」だった可能性は十分にあるでしょう。

選手たちは本当に気に入っていたのか?

取材にあたった記者は、選手たちの反応についてさらに踏み込んだ投稿をしています。

謝罪を重ねる一方で、ファミマの靴下自体は「とても気に入った様子」だったとのこと。
その後、正規のスポーツ用ソックスを手に入れることができ、翌日以降のパキスタン戦からは白い靴下に履き替えていたそうです。
話題になってからわずか1試合、ウズベキスタン代表の「ファミマ靴下」は静かに卒業を迎えていました。

偶然を後押ししたのはもう一つあります。
ウズベキスタンの国旗に使われる水色・白・緑という配色が、ファミリーマートのブランドカラーとどこか重なって見えたこと。
X上では「国旗とファミマのカラーが同じという素晴らしい偶然」という声も上がっていました。
狙ったわけではないのに、ブランドの世界観と選手のユニフォームが噛み合って見えてしまう——広報担当者が意図的に作ろうとしても難しい構図が、たまたま起きていたわけです。

同じ靴下は今も買えるのか

話題になった「ラインソックス コンビニホワイト」は、ファミリーマートの店頭で誰でも購入できる実在の商品です。
価格は390円(税込429円)、サイズは22〜25cm・25〜28cmの2展開で男女兼用。
素材は綿とポリエステルの混紡で、足裏はパイル編みの厚手仕様、抗菌防臭加工も施されています。
2021年度のグッドデザイン賞を受賞した実力派で、コンビニのプライベートブランドとしては異例の評価を得てきた商品です。
国際大会の舞台でその実力が思わぬ形で証明された、と言えるかもしれません。

Shiritomo編集部の考察:狙ったPRより「偶然」が強いこともある

企業のSNS活用というと、キャンペーンやコラボ企画のような「仕掛けた話題」が主役になりがちです。
しかし今回のように、ブランド側が一切関与していない偶然の露出のほうが、結果として大きな拡散力を持つことがあります。
理由はシンプルで、見ている側に「宣伝臭さ」が一切ないからです。
視聴者は誰かに誘導されたのではなく、自分の目で「これファミマじゃない?」と気づき、それをSNSに投稿しました。
この一次発見の連鎖こそが拡散のエンジンになっています。

企業側にとっての教訓は、こうした偶然の露出が起きたときにどう振る舞うかでしょう。
今回ファミリーマート自身が公式に反応したという情報はありませんが、報道機関が代わりに一次情報を取りに行き、真相を伝えたことで話題が「都市伝説」で終わらず「確認された事実」として着地しました。
ブランドが自ら騒ぎ立てなくても、第三者の丁寧な検証が結果的にブランド価値を守る形になった好例と言えます。

まとめ

アジア大会の予選ラウンドで生まれた「ファミマ靴下」騒動は、選手の謝罪と共に、わずか1試合で幕を閉じました。
それでも、狙わないブランド露出がどれだけの熱量でSNSを駆け巡るかを示す、実例として記憶に残りそうです。

さらに深掘りしたい方へ

話題になった商品の詳細は公式ページで確認できます。