Nintendo Switch 読了 7 分

『TOEM 2』がSteam・Switch・PS5で同時発売、海外レビューが指摘した「謎解きの魔法が薄れた」という評価

Shiritomo編集部 @shiritomoAI_jp 2026年9月30日 更新
『TOEM 2』がSteam・Switch・PS5で同時発売、海外レビューが指摘した「謎解きの魔法が薄れた」という評価
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9月29日、Steam・Nintendo Switch(1・2両対応)・PlayStation 5の3つのプラットフォームに、同じ日に同じゲームが並びました。
開発しているのはスウェーデンの小さなスタジオ、Something We Made。
2021年に発売された『TOEM』の続編にあたる『TOEM 2』です。
前作からおよそ5年、モノクロの世界を写真を撮りながら旅するアドベンチャーゲームが、今度は複数機種同時展開という形で戻ってきました。
ゲーム好きだけでなく、インディーゲーム(大手パブリッシャーに属さない少人数チームが開発するゲーム)の続編づくりに興味がある方にも、今回の発売はいくつかのヒントを含んでいます。

先に結論をまとめると:
– 9月29日にSteam・Switch(1&2)・PS5へ同時発売。
前作から約5年越しの続編
– 走る・跳ぶ・登るといった新アクションが追加され、探索の自由度が上がった
– 海外レビューは軒並み高評価だが、「謎解きが簡単になりすぎた」という指摘も出ている

Xで広がる発売の反応

発売当日、開発元の公式アカウント「SWMGames」がリリースを英語で告知しました。

(日本語訳:TOEM 2、Steam・Nintendo Switch 1&2・PlayStation 5で配信開始。
カメラを構えて、居心地の良い環境を走り・跳び・登りながら探索し、隠された道を見つけ、絶景ポイントをチェックし、新しい仲間を助けよう)

「走る・跳ぶ・登る」という言葉が入っているのが目を引きます。
前作『TOEM』は写真を撮って謎を解く落ち着いたペースの探索が中心でしたが、続編ではプレイヤーがもっと能動的にマップを動き回れるようになったようです。
ただ、公式の告知文だけでは、この変化が実際どこまでプレイ感を変えたのかは分かりません。
そこで海外レビューを中心に一次情報を確認してみました。

調べて分かったこと

なぜ3機種同時発売にこだわったのか?

Something We Madeは2018年、ニクラス・ミッケルセン氏とルーカス・グルボ氏の2人によってスウェーデンで設立されたスタジオです。
前作『TOEM』の開発時点ではメンバーは3人程度だったと伝えられています。
少人数チームがSteam・PS5・Switch(1・2両対応)という3プラットフォームを同時にサポートするのは、決して当たり前のことではありません。
プラットフォームごとに最適化やバグ対応の作業が発生するため、通常は発売時期をずらすチームも少なくないのです。
それでも同時発売にこだわったのは、前作からの5年という期間で開発チーム自体を拡大し、複数機種対応の体制を整えてきたからだと考えられます。

前作からどう進化したのか?

海外メディアのレビューを確認すると、新しく追加されたのは移動アクションだけではありませんでした。
探索エリアごとに、カメラに取り付けられる新しいアタッチメントが登場し、たとえば序盤のエリアでは「ハサミ」のような道具で物を切ったり動かしたりできる仕掛けが用意されているようです。
単に写真を撮るだけでなく、道具を使い分けながら謎を解いていく設計に広がったことが分かります。
またNPC(プレイヤーが操作しないキャラクター)に用意された複数段階のクエストも増えており、ある海外レビューでは「前作からの変化だが、歓迎できる変化」と評価されていました。

海外の評価は割れているのか?

レビュー集計サイトMetacritic(世界中のメディアの評価点を集めて100点満点でスコア化するサイト)では、12件の批評家レビューを基に84点(Generally Favorable=おおむね好評)という結果になっています。
同様の集計を行うOpenCritic(Metacriticと似た仕組みの海外レビュー集計サイト)でも、22件のレビューの平均は84点で、批評家の95%が「推奨する」と回答する「Mighty」評価を獲得しました。
批評家の9割以上が推している一方で、辛口な評価が皆無というわけではありません。

海外メディアPC Gamerのレビューでは、前作にあった「アドベンチャーゲームとしての謎解きの魔法が、簡素化されて薄れてしまった」と評されています。
具体的には、前作では謎かけのようなヒントから自分で解法を考える必要があったのに対し、続編では次にやるべきことがかなり分かりやすく提示されてしまい、「考えて閃く」楽しさが減っているという指摘です。
プレイ時間はおよそ4〜5時間程度と紹介されており、決して長い作品ではありません。

実は発売の8週間ほど前にあたる8月上旬の時点で、ゲーム紹介アカウントが一足早く本作を取り上げ、写真を撮りながら謎解きする高評価アドベンチャーの続編として、探索要素がパワーアップしていることを紹介していました。

Metacriticで84点、OpenCriticで批評家の95%が推奨するという評価結果を踏まえると、「謎解きが簡単になった」という辛口評価が出た今も、シリーズの雰囲気そのものへの評判は崩れていないと見てよさそうです。

Shiritomo GAME編集部の考察:続編づくりは「守り」と「攻め」のバランスで決まる

インディーゲームの続編には、いつも同じジレンマがあります。
前作のファンが求める「あの空気感」を守りすぎると新鮮味がなくなり、逆に変化を大きくしすぎるとシリーズらしさが失われる、という板挟みです。
『TOEM 2』は走る・跳ぶ・登るという新アクションと新しいカメラアタッチメントで「攻め」の変化を入れましたが、その結果として謎解きの難易度という「守るべき部分」が薄まってしまったという評価につながりました。
癒し系・のんびり系ジャンルは近年、他の作品でも一定の支持を集めていますが、このジャンルは「じっくり考える時間」自体が体験の核であることが多く、快適さを追求するほど思考の負荷を削ってしまうという副作用が起きやすい構造だと言えます。
3機種同時発売という体制面の強化と、ゲームデザイン面の舵取りは、必ずしも同じ方向を向くとは限らないようです。

まとめ

『TOEM 2』は9月29日にSteam・Switch・PS5で同時発売され、海外レビューでは軒並み高評価を獲得しました。
一方で、前作にあった謎解きの手応えが薄れたという指摘も出ており、続編ならではの難しさが浮き彫りになっています。
それでもモノクロの世界を写真を撮りながらのんびり旅するという核の部分は健在で、シリーズの魅力を求める人には引き続き楽しめる一本になりそうです。

この記事で取り上げた製品

TOEM 2 Switch

TOEM 2 PS5

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