小豆島オリーブバス公式Xが一時休止、「2号」降板に「今までありがとうございました」の声
「公式Xに関するお知らせ」というタイトルのポストに、581件のいいねと39件のリポストがつきました。
投稿からわずか半日でインプレッションは9,639回に達し、小豆島の路線バス会社のアカウントとしては異例の反応です。
投稿主は小豆島オリーブバス。
運用を担当していた「2号」がきょう2026年9月30日をもって公式Xの運用を離れ、それに伴いアカウント自体の投稿も明日から一時休止すると発表しました。
SNS担当がひとり交代するだけの出来事が、なぜここまでの反応を呼んだのか。
地方の中小企業アカウントが担当者交代とどう向き合うべきか、運用に関わる人にとって参考になりそうな事例です。
先に結論をまとめると:
– 小豆島オリーブバス公式Xの運用担当「2号」が9月30日付で運用を離れ、投稿は10月1日から一時休止に入る
– 最後の挨拶は後日の「退勤時」に改めて行う予定で、本人も「突然のお知らせ」だったと説明している
– 引用ポストには「今までありがとうございました」など、担当者を惜しむ声が複数寄せられている
「2号」が公式Xを離れる ── 何が起きたのか
日本時間9月30日午前8時53分ごろ、小豆島オリーブバスの公式Xアカウント(@olivebus0171)が次のように投稿しました。
【公式Xに関するお知らせ】
— 小豆島オリーブバス株式会社【公式】 (@olivebus0171) 2026年9月29日
2号「私『2号』は本日もって公式Xの運用を離れることとなりました
また、それに合わせオリーブバス公式Xも投稿を明日より一時休止いたします
最後のご挨拶については後程の退勤時に行わせていただければと存じます
突然のお知らせとなり大変申し訳ありません」 pic.twitter.com/NW0MysF16G
添付された告知画像には、「いつも小豆島オリーブバスのXアカウントをご覧いただき、ありがとうございます」から始まり、「このたび、X担当『2号』が降板することに伴い、当社Xアカウントの運用を一時休止させていただくこととなりました」「これまでのご愛顧に心より感謝申し上げます」「再開の時期につきましては、改めてお知らせいたします」と記されています。
マスコットキャラクターと、実際に島を走るグリーンのバス車両の写真を組み合わせたデザインで、普段の投稿と同じ緑基調のトーンをそのまま引き継いだ告知になっていました。
投稿から1時間ほど経った午前10時8分ごろには、続報として「2号」自身が「運転業務も相まって突然のお知らせと共にリプライへの返答をお待たせする事となり大変申し訳なく思います」と補足のポストを重ねています。
このポストにも226件のいいねが集まりました。
2号「沢山のリプライや反応ありがとうございます
— 小豆島オリーブバス株式会社【公式】 (@olivebus0171) 2026年9月30日
運転業務も相まって突然のお知らせと共にリプライへの返答をお待たせする事となり大変申し訳なく思います
朝や夕方の挨拶ポストも含め出来るだけお返しいたしますが、状況によってはお返しが漏れてしまう場合もありますのでご容赦頂けると幸いです」 https://t.co/wUrj8GAzty
ただ、突然の告知の内容だけを見ても、なぜここまで話題になったのかは分かりません。
そこで、このアカウントがどんな存在だったのかを調べてみました。
調べて分かったこと
小豆島オリーブバスとはどんな会社なのか?
小豆島オリーブバスは、香川県小豆郡土庄町甲5165番地201(土庄港ターミナル内)に本社を置く、実在の路線バス会社です。
坂手線・南廻り福田線・田ノ浦映画村線・西浦線・北廻り福田線・中山線・四海線・三都西線・寒霞渓線の9路線を運行しており、観光客にも地元住民にも欠かせない島の足として機能しています。
決して大企業ではなく、地方の中小交通事業者という規模感のアカウントです。
なぜ「2号」という呼び方をしているのか?
公式Xの投稿を見ていくと、マスコットキャラクター「オリバスくん」を軸に、SNS運用の担当者を実名ではなく「2号」という番号で呼ぶ独特の世界観で運用されていることが分かります。
オリバスくんと「2号」がやり取りをするような投稿スタイルで、島の話題やバスの近況を不定期に発信してきました。
担当者が誰なのかという個人の詳細は明かされておらず、この記事でもそこには一切触れません。
実名を伏せたまま「キャラクター」として親しまれる運用そのものが、このアカウントの持ち味だったといえそうです。
惜しむ声はどれくらい広がったのか?
引用ポストを見ると、実際に惜しむ声が複数寄せられていることが確認できます。
オリバスくんと2号さんの掛け合い好きだったのに♡見れなくなるのは寂しいです(T_T)
— 小豆島交通【公式】⭐ぽち豆⭐ (@kiraribasugaido) 2026年9月30日
お疲れ様でした https://t.co/zjAC1jbnYI
「オリバスくんと2号さんの掛け合い好きだったのに」という言葉からは、キャラクターと担当者のやり取り自体がファンにとってのコンテンツだったことがうかがえます。
別のユーザーからも「今までありがとうございました」という反応が寄せられており、突然の告知にもかかわらず、驚きより先に感謝と労いの声が並んでいるのが印象的でした。
Shiritomo編集部の考察:地方企業アカウントが「顔」を作るということ
小豆島オリーブバスのように、実名を出さずに番号やキャラクターで「中の人」を演出する手法は、フォロワーとの心理的な距離を縮めるうえで有効なSNSマーケティングの型のひとつです。
個人アカウントほど踏み込みすぎず、それでいて企業公式アカウントにありがちな無機質さも避けられます。
今回の件で興味深いのは、担当者交代という運用側の内部事情そのものが、581件のいいねを集めるコンテンツになった点です。
フォロワーは「バスの運行情報」ではなく「2号というキャラクター」自体に価値を感じていたことの裏返しともいえるでしょう。
もし後任が同じ番号呼称の運用を引き継ぐとすれば、前任者が積み上げてきた空気をどこまで引き継げるかが、フォロワーをつなぎとめられるかどうかの分かれ目になりそうです。
まとめ
小豆島オリーブバス公式Xの「2号」が9月30日付で運用を離れ、投稿は10月1日から一時休止に入ります。
最後の挨拶は後日の退勤時に持ち越されましたが、それでも多くの人が惜しむ声を寄せているのは、番号で呼ばれる担当者とマスコットが作り上げてきた世界観が、単なる情報発信を超えてファンとの関係を築いていたことの証だといえそうです。