彩京シューティング12作『彩京Memories』に集結、2027年2月18日発売
彩京のシューティングゲームがSteamから姿を消したのは、2025年10月31日のことでした。
ライセンス契約の終了に伴う販売終了で、Steamでの新規購入という選択肢が一つ失われた出来事でした。
それから1年足らずで、同じ12作品がまとめて最新機種に戻ってくることになりました。
1990年代のアーケードで激しい弾幕(画面を埋め尽くすほどの敵弾)を撃ち続けた世代にとっては、懐かしさだけでは済まない動きです。
ここでは発表の内容と、なぜ今このタイミングなのかを整理します。
先に結論をまとめると:
– エディアがKMBOX(韓国の権利元)からライセンス許諾を受け、彩京のアーケードシューティング12作品を収録した『彩京Memories』を正式発表
– 2027年2月18日にNintendo Switch 2・PS5向けに発売、本日10月5日から予約受付を開始
– 通常版7,480円・特装版16,280円(イラスト小冊子・卓上カレンダー・ドッグタグ12個セット同梱)
何が起きたのか
ファミ通の公式Xアカウントが本日、次のように発表内容を伝えました。
彩京のアーケードシューティングゲームがセットになった『彩京メモリーズ』が2月18日発表。小冊子などが同梱される特装版も登場https://t.co/kKkNX8X8Uz
— ファミ通.com (@famitsu) 2026年10月5日
『ストライカーズ1945』『ガンバード』など往年の名作シューティングを12タイトル収録。本日(10月5日)より予約受付を開始。 pic.twitter.com/kd63EjLy3C
収録されるのは『ストライカーズ1945』『ストライカーズ1945II』『ストライカーズ1999』『ソルディバイド』『ドラゴンブレイズ』『ゼロガンナー2-』『戦国エース』『戦国ブレード』『戦国キャノン』『ガンバード』『ガンバード2』『ガンバリッチ』の12作品です。
1993年の『戦国エース』から2005年の『戦国キャノン』まで、彩京がアーケードで展開した代表作がほぼ網羅された構成になっています。
単なる移植集ではなく、当時の開発資料をギャラリーで閲覧できる機能も備えており、ゲームにとどまらないアーカイブとしての側面も持たせているのが特徴です。
ただ、なぜ今このタイミングで、しかも海外の権利元からライセンスを受けて発売されるのか——そこを深掘りしてみます。
調べて分かったこと
なぜ今『彩京Memories』なのか?
ヒントは1年前の出来事にありました。
ファミ通は2025年10月16日、次のように伝えています。
彩京のシューティングゲーム12作品がSteamにて10/31で販売終了に。ライセンス契約の終了に伴ってhttps://t.co/3y859kurWd
— ファミ通.com (@famitsu) 2025年10月16日
『STRIKERS 1945』や『GUNBIRD』、『戦国エース』などが対象。なお、Switch版、PS4版、Xbox版(Windows PCでもプレイ可能)の各種ストアでの販売は継続。 pic.twitter.com/NP0P1q5261
彩京のシューティング12作品は、ライセンス契約の終了によって2025年10月31日にSteam版の販売が終了していました(Switch版・PS4版・Xbox版は継続)。
つまり、今回の『彩京Memories』はSteam版が消えた直後の空白を埋める形で登場したことになります。
ライセンスの切れ目と新作発表のタイミングが近いのは偶然ではなく、権利関係が整理された直後に新たな許諾契約を結んだ可能性が高いと見られます。
彩京とはどんな会社だったのか?
彩京は1992年、ビデオシステム社の『ソニックウィングス』開発チームが独立して設立されたメーカーです。
1990年代のアーケード市場で弾幕シューティングの代表格として名を残しましたが、2000年前後にアミューズメント事業の不振とシューティングゲーム市場の縮小が重なり、2002年にクロスノーツへ吸収合併、2003年には京都の開発部署も解散しています。
開発会社そのものはすでに存在しませんが、IPはその後複数の権利元を経て、現在は韓国のKMBOXが保有する形になっています。
エディアとKMBOXの関係は?
今回の発売元であるエディアは、ゲームの移植・リマスター・コレクション商品を手がけてきた国内パブリッシャーです。
開発会社が無くなった彩京作品を現行機種に持ってこられるのは、海外の権利元から許諾を受けて移植を担うという、近年増えているレトロゲーム復刻の典型的な構図によるものです。
開発した会社が消えても、ライセンスさえ整理されていれば作品は生き続けられる——『彩京Memories』はその一例と言えます。
Shiritomo GAME編集部の考察
今回のケースで注目したいのは、IP(知的財産)の持ち主と、実際にゲームを作っていた会社が、もはや別々の存在になっている点です。
彩京というブランドは生きていますが、当時の開発者が関わっているとは限りません。
これは彩京に限った話ではなく、開発会社が解散・倒産した後も海外の権利元がIPを転々と引き継ぎ、現地のパブリッシャーに許諾を出すことで作品を存続させる構図は、レトロゲーム市場全体で広がっています。
プレイヤーにとっては「懐かしい作品が現行機で遊べる」という利点がありますが、同時に、開発当時の意図やバランス調整がどこまで引き継がれているかは、個々の作品で確認する必要がありそうです。
資料集などのアーカイブ要素が入っているのは、その意味でも歓迎できる方向性だと感じます。
まとめ
『彩京Memories』は、Steam版の販売終了からわずか1年というタイミングで、彩京のアーケードシューティング12作品をまとめて現行機種に移植する企画でした。
開発会社が無くなった後もIPが海外の権利元を経て生き続けている構図が、今回の発売の背景にあります。