「自動ジャスガチートと当たったんだがw」――スマブラSP、VIPモードに現れた”勝てない”ガード
「配信終わってVIPやったら自動ジャスガチートと当たったんだがw」。
10月21日夜、プロゲーマーのマイルドなH.O選手がXに投稿したこの一文が、『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』(スマブラSP)のオンライン対戦に広がる不正行為をあらためて浮かび上がらせました。
ジャストガード(通称ジャスガ)は本来、入力タイミングを合わせて初めて成立する高難度テクニックです。
それを自動化する不正ツールが出回っているとなれば、対人ゲームの土台そのものが揺らぎかねません。
先に結論をまとめると:
– プロゲーマーのマイルドなH.O選手が10月21日夜、VIPモードで「自動ジャスガチート」を使う相手と対戦したとXで報告
– ジャストガードを自動で成立させる不正とみられ、同選手は投げ技や空中技を中心に立ち回りを切り替えて勝利したという
– 任天堂は9月2日配信のVer.13.0.5で不正データ対策を行ったばかりだが、今回の自動ジャスガのような新手の不正には対応しきれていない
何が起きたのか
事の発端は、ドンキーコング使いとして知られるプロゲーマー、マイルドなH.O選手の投稿でした。
配信終わってVIPやったら自動ジャスガチートと当たったんだがw pic.twitter.com/lbKPP9NJYW
— マイルドなH.O【アドネス】 (@MilDonkey) 2026年10月21日
配信を終えたあとにVIPモードで対戦した相手が、ガードのタイミングをことごとく自動で合わせてくる「自動ジャスガチート」の使用者だったという報告です。
ジャストガードは、攻撃が当たる直前のごく短い時間内に入力しなければ成立しない高難度の防御技術で、本来は熟練プレイヤーでも安定して出し続けるのが難しいものです。
それを機械的に成立させる不正ツールが存在するとなれば、対戦の公平性が根本から崩れてしまいます。
この投稿を受けて、翌10月22日夜には別のユーザーがこんな反応を寄せています。
ジャスガチート使ってたから1ストの後に投げ技中心に対策してて草。チーターに勝ってるスマブラガチ勢ほんとスゲェw https://t.co/obQqXQZ351
— solid (@solid77445959) 2026年10月22日
「ジャスガチート使ってたから1ストの後に投げ技中心に対策してて草。
チーターに勝ってるスマブラガチ勢ほんとスゲェw」。
ジャストガードはあくまでガード行動への対策であり、投げ技や無敵時間のある技には通用しません。
マイルドなH.O選手も実際に、ジャストシールドが機能しない投げや空中技を中心とした立ち回りに切り替えて対抗し、最終的に勝利したことが伝えられています。
調べて分かったこと
チートの手口とVIPモードの仕組み
VIPモードは、スマブラSPのオンライン対戦における上位帯のマッチングシステムで、一定以上の「世界戦闘力」を持つプレイヤー同士が対戦する場です。
まとめサイトのTogetterが今回の件を取り上げた記事では、マイルドなH.O選手が遭遇した相手の手口として、自動ジャストガードに加えて、不利な場面で意図的に遅延を発生させる「ラグ操作」や、相手を強制的に回線切断させる挙動、低ランクを装ってVIP帯に入り込む「レート詐称」的な動きも報告されています。
それでもなお、同選手がチート使用者に競り勝ったことについて、Togetterでまとめられた反応には「チート使ってる→ダサい」という批判の声とともに、「やっぱりスマブラ最上位の人は異次元だなぁ」という驚きの声も見られました。
任天堂はこれまでも不正対策を続けてきた
スマブラSPの通信対戦を巡る不正行為は今回が初めてではありません。
任天堂は9月2日、更新データVer.13.0.5を配信し、通信対戦で不正なデータを送受信した際の挙動を修正しました。
これについてAUTOMATONなどは、対戦に負けそうになると相手を強制的に切断させる、いわゆる「切断チート」や、本来使えないはずのステージを読み込ませるといった悪質行為への対策ではないかと、プレイヤーの間で期待の声が上がっていると報じています。
わずか1カ月半ほど前に対策が打たれたばかりの中で、自動ジャスガという形の新しい不正が報告されたことになります。
Shiritomo GAME編集部の考察:いたちごっこが続く対戦ゲームの不正対策
今回のケースが示しているのは、通信対戦ゲームの不正対策が一度のアップデートで終わらない「いたちごっこ」だという現実です。
切断チートのような通信プロトコル寄りの不正を塞いでも、ジャストガードの入力を自動化するような別の手口が次に出てくる。
運営側がパッチを当てるたびに、不正の手口側もそれをすり抜ける形に変化していく構図は、対戦ゲーム全般に共通する課題と言えます。
一方で興味深いのは、チートを使った相手であっても、トッププレイヤーが立ち回りの引き出しを変えることで勝ち切ってしまったという結末です。
ジャストガードという特定の技術だけを無力化しても、投げや空中戦まで含めた対人スキル全体を代替することはできません。
不正ツールが「強くなる近道」として万能ではないことを、皮肉にも今回の一件が証明した形です。
とはいえ、すべてのプレイヤーがマイルドなH.O選手のような対応力を持っているわけではなく、対戦の公平性を運営側のアップデート頼みにし続けられない状況が続いていることに変わりはありません。
まとめ
プロゲーマーのマイルドなH.O選手がVIPモードで「自動ジャスガチート」の使用者と遭遇したという報告は、スマブラSPのオンライン対戦に新手の不正が入り込んでいる実態を浮き彫りにしました。
任天堂は9月の大型アップデートで不正データ対策を行ったばかりですが、不正の手口は形を変えて現れ続けています。
次の対策がいつ、どんな形で講じられるのか、引き続き注視したいところです。