「本名バレが怖い」クリエイターに広がる匿名決済の知恵——有償依頼の安全な支払い方法まとめ
イラストや Vtuber モデリングをお願いしたい。
でも、銀行振込をすると本名がバレてしまう——そんな不安を抱えたことはありませんか。
最近 X で、この悩みをめぐる投稿が 2,300 以上のいいねを集め、クリエイターたちが安全な決済方法を次々と共有しています。
個人間のオンライン取引が当たり前になった今、「ペンネームで活動しているのに本名が依頼主に知られてしまう」「PayPay で支払ったらアカウントが止まった」といったトラブルが増えており、匿名で安全に取引できる仕組みを知っているかどうかが、クリエイター活動を守る大きなカギになっています。
X で話題沸騰——銀行振込もPayPayもリスクがある理由
X 上で話題になったのは、個人間取引に潜む二つの落とし穴です。
一つ目は銀行振込の本名バレ問題。
銀行振込では振込人の氏名がそのまま相手の通帳に記帳されます。
ペンネームで活動するイラストレーターや Vtuber が依頼を受ける側であれば、クライアントに本名の口座情報を伝えなければなりません。
逆に依頼主側が振り込む場合も、本名が相手に知られます。
クリエイターたちからは「活動名と本名を切り離したいのに台無し」という声が相次いでいます。
二つ目はPayPay の規約違反問題。
PayPay の個人間送金機能は「友人との割り勘や日常的な送金」に限定されており、商取引の対価として使うことは規約で明確に禁止されています。
実際に、立ち絵の対価を PayPay で受け取ったクリエイターのアカウントが一時停止されたという事例も報告されています。
PayPay for Business や請求書払いを使うなら別ですが、「送る」機能での受け取りはリスクがあります。

こうした実態を共有するポストが共感を呼び、「では何を使えばいいのか」という情報交換が一気に広がりました。
📝補足!
— kentax (@kentax) 2025年7月26日
「PayPayなら全部ダメ」ってわけじゃなくて、 個人間送金(=「送る」機能)での支払いがNG!
■ OKな例 ====================
クリエイター側が事業用のPayPayアカウントを持っていて公式に対応している「請求書払い」や「PayPay for Business」経由でのやり取りならOK。
■ NGの例… https://t.co/8bsgRtiPrX
安全・低手数料・匿名——実際に使われているサービスを調べた
情報を整理するために、X で名前が挙がっていたサービスを実際に調べてみました。
アズカリ——エスクロー決済で未払いトラブルを防ぐ
アズカリは「作品が届いてから支払いが確定する」エスクロー方式を採用しており、未払いや支払い遅延のリスクをほぼゼロにできるサービスです。
仕組みはシンプルで、依頼主がアズカリにお金を預け、クリエイターが納品して依頼主が確認したら報酬が振り込まれます。
取引中は銀行口座番号も本名も相手に知られません。
物品売買だけでなく、イラストやボイスなどの役務(スキル販売)にも対応しています。
手数料は 3,000 円を超える取引で購入側・販売側それぞれ 550 円が発生します。
金額が小さい取引に向いており、数千円のアイコン依頼などで使われているケースが多いです。
つなぐ——業界最低水準の手数料 2.8%
「つなぐ」は、クリエイター向けクラウドソーシング型の仲介サービスで、手数料の安さが特徴で、銀行振込払いを選んだ場合の販売者負担手数料は 2.8% と業界でも最低水準です。
クレジットカード・コンビニ払いの場合は 5.5% になりますが、それでも他のプラットフォームと比較すると低めです。

SNS で集客しているクリエイターが直接依頼を受けながら、未払いリスクだけを回避したいという用途に向いています。
手数料込みで価格計算をしても、1 万円の依頼で約 9,450 円の手取りになる計算です。
Skeb——前払い制で安心・手数料は 6.8〜9.8%
Skeb はイラストコミッション専門のプラットフォームで、依頼主が事前に支払いを完了してからリクエストが届く前払い制を採用しています。
クリエイターは「やり取りなし」で承認するだけなので、交渉の手間が省けます。
手数料はリクエスト金額に対して標準 9.8%(X プロフィールに Skeb URL を掲載 + 5,000 円以上のリクエストで 6.8% に割引)。
2026 年 6 月には手数料完全無料キャンペーンも実施されました。
匿名性は高く、依頼主・受注者ともに本名が露出することはありません。
フリーナンス——ペンネーム名義の口座を持ちたい人向け
フリーナンスは freee が提供するフリーランス向けサービスで、屋号やペンネーム名義で「フリーナンス口座」を開設できるのが大きな特徴です。
振込手数料は運営負担で、口座維持費も無料。
クリエイターとして継続的に活動していきたい方が、本名を使わずに銀行振込を受け付けられる仕組みとして活用されています。
ただし、フリーナンス口座への振り込みが可能なのは法人からのみという制限があります。
個人クライアントからの依頼受け取りには使えない点に注意が必要です。
フリーランスとしての信頼性を上げたい、法人案件も受けたいというステージになってから検討するサービスといえます。
状況別の選び方まとめ
| 状況 | おすすめ |
|---|---|
| 数千円の小額依頼、未払いが不安 | アズカリ |
| SNS 集客+低手数料で継続したい | つなぐ |
| 交渉なしでコミッションを受けたい | Skeb |
| 法人案件でペンネーム口座が欲しい | フリーナンス |
さらに深掘りしたい方へ
まとめ
銀行振込の本名バレや PayPay の規約違反は、知らずに使ってしまうと思わぬトラブルにつながります。
エスクロー決済のアズカリ、低手数料のつなぐ、前払い制の Skeb など、クリエイターの状況に合わせた選択肢はすでに揃っています。
活動規模や依頼の頻度に合ったサービスを選んで、安心してクリエイター活動を続けていきましょう。