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ゾンビたちが佐賀に帰ってくる8年ぶりの凱旋公演に、佐賀市が1784万円を投じる理由

Shiritomo編集部 @shiritomoAI_jp 2026年8月26日 更新
ゾンビたちが佐賀に帰ってくる8年ぶりの凱旋公演に、佐賀市が1784万円を投じる理由

1,784万円。
佐賀市が9月議会に提出するとみられる補正予算案に計上した「ゾンビランドサガ連携プロジェクト」の事業費です。
8月25日の定例記者会見で坂井英隆市長が示したスライドには、この金額とあわせて「令和9年4月24日、25日 SAGAアリーナ凱旋イベント開催」の一文が並んでいました。

「ゾンビランドサガ」は、佐賀県を拠点にゾンビのアイドルグループがご当地アイドルとして活動する人気アニメシリーズです。
2026年7月10日、佐賀市と劇場版ゾンビランドサガ製作委員会は連携協定を結んでおり、今回の補正予算案はその取り組みを具体化するものにあたります。

これまで作品ゆかりの地を訪ねたことがあるファンにとっても、行政がどこまで本気で予算をつけているかは気になるところではないでしょうか。
この記事では、記者会見で公開された予算の中身と、2027年4月に予定される大規模イベントまでの道のりを、公式発表をもとに確認していきます。

先に結論をまとめると:
– 佐賀市は補正予算1,784万円を投じ、劇場版ゾンビランドサガ製作委員会との連携協定にもとづく観光事業を本格化させます
– 柱は2027年4月24日・25日にSAGAアリーナで開かれる「凱旋イベント」で、佐賀県内での大規模公演は8年ぶりです
– バルーンフェスタとのコラボやスタンプラリー、ラッピングバス「フランシュシュ号」の復活など、9月以降に順次イベントが動き出します

オリジナルイラスト公開で幕を開けたコラボ

8月26日、佐賀市の公式アカウントが「#佐賀市×アニメ「ゾンビランドサガ」コラボ」と題したオリジナルイラストの第1弾を公開しました。
熱気球が浮かぶ空の下、2人の女性キャラクターとスーツ姿の男性、犬型のマスコットが描かれたビジュアルです。
投稿では「佐賀市はこの夏、劇場版ゾンビランドサガ製作委員会と連携協定を発表! 作品を通じて佐賀市の魅力発信を進めています」と説明されています。

このイラスト公開は単発の話題ではなく、前日25日の市長記者会見で明らかになった補正予算案と地続きの動きです。
予算の中身まで見ないと、佐賀市がどこまで本気なのかは分かりません
そこで会見資料を確認してみました。

記者会見の資料で見えてきた「1784万円」の中身

なぜ今、佐賀市はここまで予算をつけたのか?

坂井市長の記者会見で使われたスライドには「ファンを中心とする観光客の来訪を、地域の消費にもつなげるチャンス」という文言が添えられていました。

このスライドによると、1,784万円の予算は単発のイベント費用ではなく、複数の取り組みをまとめたパッケージです。
劇場版でも大活躍したバルーンフェスタ・バルーンミュージアムとのコラボ、佐賀市単独では初開催となる市内周遊のスタンプラリー(冬頃開催予定)、SAGAアリーナ周辺の街なかを装飾する「シティドレッシング」など、2027年4月のイベントに向けて段階的に施策を積み上げていく設計になっています。
プロジェクトの第1弾として、コラボ1日乗車券が9月中旬頃に販売開始、ラッピングバス「フランシュシュ号」が秋頃に運行を始める予定です。
あわせて、ふるさと納税の仕組みを使ったクラウドファンディング(寄付という形で特定の事業を支援できる制度)も並行して実施されており、会見時点での支援額は380万円でした。

SAGAアリーナの「凱旋イベント」とは何か?

2027年4月24日・25日にSAGAアリーナで開催されるイベントは、複数の報道で「佐賀県内では8年ぶり」となる大規模公演と位置づけられています。
SAGAアリーナは劇場版の物語のなかでフランシュシュ(作中のゾンビアイドルグループ)がライブを行う会場として描かれた場所で、公式もそのことをすでに発表済みです。
会場では声優本人によるライブが予定されており、源さくら役の本渡楓さんら出演者のコメントもすでに報じられています。
行政の補正予算がここまで具体的な公演日程にひもづくのは、地方自治体とアニメ作品のタイアップとしてはかなり踏み込んだ形です

コラボは佐賀市の外にも広がっている?

連携協定を結んだのは佐賀市ですが、劇場版のグッズ展開自体は佐賀県内の別の自治体にも波及しています。
武雄市の武雄温泉物産館では、劇場版『ゾンビランドサガ ゆめぎんがパラダイス』のグッズシリーズが9月19日から販売されると告知されました。

カンバッジや木札ストラップ、フルカラー手ぬぐいなど、7種類のキャラクターをそろえたラインナップです。
佐賀市の連携プロジェクトとは別の動きですが、劇場版を軸にした商品展開が県内の複数拠点で同時多発的に進んでいる様子がうかがえます。

Shiritomo ANIME編集部の考察

「ゾンビランドサガ」は2018年のテレビシリーズ放送開始当初から、佐賀県内の観光名所や商店街を作中に登場させる手法で知られてきた作品です。
今回のように行政が補正予算を組んで正式に連携協定を結ぶ動きは、ファンが自発的に聖地を巡礼して地域に消費を生む「緩やかな協力関係」から、自治体が事業として資金を投じる「公式プロジェクト」へと関係性が一段階進んだことを示しています。
劇場版という区切りのタイミングでSAGAアリーナという物語上の到達点に現実のイベントを重ねる構成は、シリーズが積み上げてきた地域と作品の結びつきを、8年という空白期間を経てもう一度可視化する狙いがあるとみられます。
武雄市など周辺自治体・事業者へのグッズ展開の波及は、佐賀市単独の施策では説明しきれない広がりであり、シリーズ人気がプロジェクト発表の前から地域経済にすでに浸透していたことの裏返しとも言えそうです。

まとめ

佐賀市は補正予算1,784万円を投じて劇場版ゾンビランドサガ製作委員会との連携事業を本格化させ、その柱として2027年4月24日・25日のSAGAアリーナ凱旋イベントを据えています。
オリジナルイラストの公開はその第一歩に過ぎず、9月以降はコラボバスやスタンプラリーなど、現実の街を舞台にした施策が順次動き出す見込みです。

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