「ゲームはゲームだろ」1.6万いいね――アジア大会でeスポーツ正式種目に、11歳がぷよぷよで決勝進出
「こっちこそスポーツとか呼ばれたくねえよ、ゲームはゲームだろ」。
愛知・名古屋で開催中のアジア競技大会にeスポーツが正式なメダル競技として組み込まれる中、そんな投稿が1.6万件を超えるいいねを集めています。
書いたのは大会関係者ではなく、昔からゲームに親しんできた一人のプレイヤー。
国際的な大舞台での正式競技化という“晴れ舞台”に対して、当のゲーマー自身が距離を置く反応を見せているのが今回の面白いところです。
ゲームが好きな人ほど気になる話ではないでしょうか。
先に結論をまとめると:
– アジア大会は前回の杭州大会を上回る11種目13タイトルでeスポーツを正式実施しており、日本は7種目9タイトルに出場している
– 「eスポーツはスポーツじゃねえ」という決めつけへの反発から「ゲームはゲームだろ」と返した投稿が1.6万いいねを集め、共感が広がった
– 11歳の栗原悠輝選手が「ぷよぷよ」で決勝に進み、大会史上最年少メダルの可能性が注目を集めている
「ゲームはゲームだろ」に1.6万いいねが集まったワケ
投稿主のkashuさんは、eスポーツをめぐって普段からよく交わされる「eスポーツはスポーツじゃねえ」という主張に触れたうえで、こう続けています。
「eスポーツはスポーツじゃねえ」とよく言われますが、昔からのゲーマーとしてはこっちこそスポーツとか呼ばれたくねえよ、ゲームはゲームだろというお気持ちがある
— kashu (@kashu_nw) 2026年9月24日
「昔からのゲーマーとしてはこっちこそスポーツとか呼ばれたくねえよ、ゲームはゲームだろというお気持ちがある」――。
スポーツと呼ばれることへの反発を逆手に取った投稿は、64万件超のインプレッションと1,722件のリツイートを集めました。
競技として認められることを喜ぶ人がいる一方で、「ゲームはゲームのままでいい」という愛着も根強いことが浮き彫りになった格好です。
ただ、この投稿だけを見て「ゲーマーはeスポーツ化に反対している」と単純化するのは早計そうです。
実際にどんな反応が広がっているのか、もう少し追ってみました。
調べて分かったこと
なぜアジア大会でeスポーツが正式競技になったのか?
日本eスポーツ協会(JESU)の公式発表によれば、今回のアジア競技大会でeスポーツは「前回の杭州大会を上回る11種目13タイトル」で正式なメダル競技として実施されています。
対象タイトルはストリートファイター6・鉄拳8・THE KING OF FIGHTERS XV・ぷよぷよeスポーツ・ポケモンユナイト・グランツーリスモ7など多岐にわたり、日本は7種目9タイトルに出場中です。
杭州大会(2023年)に続く2度目の正式競技化で、規模はさらに拡大しています。
対戦格闘の団体戦では日本代表チームがバーレーン戦に勝利し、銅メダル以上が確定しています。
🏆愛知・名古屋アジア大会/eスポーツ
— 日本eスポーツ協会(JESU) (@JeSUofficial) 2026年9月25日
【対戦格闘団体戦 決勝トーナメント】
🆚バーレーン
🇯🇵チームは勝利を収め、銅メダル以上が確定❗️
準決勝は17:00~ホンコンチャイナと対戦予定。
📺TBSスポーツチャンネルhttps://t.co/xsBLV4NGvI#スト6 #鉄拳8 #KOF#TEAMJAPAN#ともに一歩踏み出す勇気を pic.twitter.com/GHbReUToTx
投稿主は「反対派」だったのか?
投稿が拡散したあと、大量の返信を受けたkashuさん本人がこう補足しています。
「まあ競技シーンでスト6とかぷよぷよとかLOLとかジャンルが多岐にわたるので、その総称みたいなものは要るよねという理解をしております」――。
えー、
— kashu (@kashu_nw) 2026年9月25日
基本リプライを受けたらすべて返す人なのですが流石にここまでいくと無理っす
もうしわけない
まあ競技シーンでスト6とかぷよぷよとかLOLとかジャンルが多岐にわたるので、その総称みたいなものは要るよねという理解をしております
つまり主張の本質は「eスポーツという呼び名を否定したい」ではなく、昔ながらの「ゲーム」という言葉への愛着を、スポーツという呼び方に置き換えられたくないという感覚に近いようです。
競技化そのものへの反対ではなく、言葉のニュアンスをめぐる話だったと整理できます。
11歳選手の活躍はどれくらいの快挙なのか?
同じ大会で話題を集めているのが、ぷよぷよeスポーツに出場する11歳の栗原悠輝選手です。
【神童】「ぷよぷよ界の大谷」11歳・栗原悠輝が決勝進出 アジア大会https://t.co/9I0DQlsqXj
— ライブドアニュース (@livedoornews) 2026年9月25日
eスポーツ「ぷよぷよ」1次リーグを危なげなく3連勝し、首位通過。栗原は今大会優勝を目標としており、有言実行の金メダルはもちろん、メダル獲得でも大会史上最年少記録の偉業となる。決勝は26日開催。 pic.twitter.com/81les38uX8
グループステージを3連勝で首位通過し、決勝進出を決めました。
優勝すれば大会史上最年少での金メダル、メダル獲得だけでも最年少記録の更新になるとされています。
「ゲームかスポーツか」という大人たちの議論をよそに、小学生が国際大会の決勝の舞台に立っているという事実そのものが、この競技の間口の広さを物語っているのかもしれません。
決勝は9月26日に予定されています。
Shiritomo GAME編集部の考察
今回の「ゲームはゲームだろ」という反応が支持を集めた背景には、呼び方が変わることで中身まで変わってしまうことへの警戒感があるように見えます。
eスポーツという言葉は競技性・社会的認知を高める一方、ゲームを「気軽に遊ぶもの」として楽しんできた人たちにとっては、急に「スポーツ」という真面目な枠に押し込められるような違和感を伴うのでしょう。
この感覚は目新しいものではなく、格闘ゲームやサッカーゲームが「eスポーツ」と呼ばれ始めた当初から繰り返し語られてきた話でもあります。
11歳の選手が大舞台で結果を出している事実と、呼び名をめぐる複雑な感情は、実は矛盾せず両立しうるものです。
運営側にとっては、「競技としての格」と「遊びとしての気軽さ」の両方をどう伝えるかが、今後のイベント運営の課題になりそうです。
まとめ
アジア大会でのeスポーツ正式競技化は着実に規模を拡大していますが、当のゲーマーからは「ゲームはゲームでいい」という素朴な声も上がっています。
11歳選手の決勝進出という快挙と合わせて見ると、この競技が持つ懐の広さが見えてくる出来事でした。
さらに深掘りしたい方へ
大会の公式情報は日本eスポーツ協会(JESU)が随時発信しています。