「留年」する“ブリガンド大学”誕生――Switch2『FE万紫千紅』が12万7131本で初週首位に
12万7131本。
9月17日に発売されたSwitch 2版『ファイアーエムブレム 万紫千紅』が、発売から最初の1週間で叩き出した販売本数です。
9月14日〜20日のファミ通週間ソフト販売ランキングでは、この数字で堂々の首位に立ちました。
SRPG(シミュレーションRPG:マップ上でキャラクターを動かし、戦略的に戦うロールプレイングゲーム)としては異例の勢いで、業界内でも注目されています。
Switch 2でどのタイトルを買うか迷っている人にとって、実際に売れているソフトの顔ぶれは判断材料になるはずです。
この記事では、ランキングの中身と、その裏にあるSwitch 2本体の販売動向を整理します。
先に結論をまとめると:
– Switch 2版『FE万紫千紅』は初週12万7131本を売り上げ、9/14〜20週のファミ通ランキングで首位を獲得しました
– 前作『風花雪月』(2019年発売・初週14万3000本)にはわずかに届きませんでしたが、Switch 2の現在の普及台数を踏まえると健闘した水準です
– Switch 2本体も週販3万4341台を記録し、8月下旬から4週連続で台数を伸ばしています
ファミ通ランキングは新作3本がトップ5入り
今回のランキングで目立つのは、新作の初動の強さです。
1位の『FE万紫千紅』に続き、2位には『空の軌跡 the 2nd Nintendo Switch 2 Edition』が入りました。
Switch 2版が2万4724本、同時発売のPS5版が2万1753本で、合算すると4万6000本を超えます。
5位にはPS5版『Marvel’s Wolverine』が2万39本で初登場。
同じ週に複数の新作が上位を占めるのは、決して珍しくはないものの、Switch 2の存在感を示す並びと言えるでしょう。
任天堂の公式アカウントも発売後の展開に力を入れていて、パズルゲーム「テトリス99」とのコラボ企画も告知されています。
[トピックス]運命を導き、テト1を狙え。テト1カップ「ファイアーエムブレム 万紫千紅 コラボ祭!」開催。https://t.co/2hfq9GuKlhhttps://t.co/2hfq9GuKlh
— 任天堂株式会社 (@Nintendo) 2026年9月29日
ただ、この初週12万7131本という数字だけを見ても、それが「良い結果」なのかは判断しづらいところです。
そこで、過去作との比較とSwitch 2本体の販売動向を確かめてみました。
前作『風花雪月』と比べてどうだったのか?
『FE万紫千紅』の前作にあたる『ファイアーエムブレム 風花雪月』は、2019年7月の発売時に初週14万3000本を記録しています。
単純に数字だけ比べると、『万紫千紅』の12万7131本はこれをやや下回っていて、正確には前作超えとまではいきませんでした。
ただし、この2つの初週を同じ条件で比較するのは早計かもしれません。
『風花雪月』が発売された2019年当時、Switch本体はすでに国内で800万台台の普及台数に達していました。
一方、今回のSwitch 2は発売から1年3カ月ほどで、累計販売台数はまだ631万台です。
普及初期のハードでこれだけの初週本数を積み上げたことは、単純な本数の比較以上に健闘したと見ることもできそうです。
Switch 2本体の勢いも数字に表れている?
今回のランキングでは、Switch 2本体も週販3万4341台を記録しました。
報道によると、8月下旬から週を追うごとに台数を伸ばしており、8月24日〜30日が2万2265台、8月31日〜9月6日が2万4281台、9月7日〜13日が2万8341台、そして今回の9月14日〜20日が3万4341台と、4週連続の増加になっているようです。
大型新作ソフトの発売週にハード販売が伸びるのは珍しい動きではありませんが、それだけソフトの話題性が本体購入の後押しになっている可能性はありそうです。
発売直後のXでは、ゲーム内のシステムをめぐるちょっとした盛り上がりも見られました。
あるキャラクターのクラス「ブリガンド」がなかなかレベルアップしないことから、「ブリガンド大学」という架空の概念が生まれ、伸び悩む状態を“留年”と呼ぶ投稿が拡散しています。
『ファイアーエムブレム 万紫千紅』にて謎の「ブリガンド大学」なる概念生まれる。力が伸びなきゃ“留年”、パワー系大学https://t.co/hVuIXLnux5 pic.twitter.com/3V9hvvfNue
— AUTOMATON(オートマトン) (@AUTOMATONJapan) 2026年9月28日
Xでは早くもコアなプレイヤー文化が生まれている?
発売から間もないにもかかわらず、攻略情報の共有も活発です。
特定のキャラクタールートで用意された複数の外伝(サブシナリオ)をすべてクリアするための手順をまとめた投稿は、1000件以上のいいねを集めていました。
ファイアーエムブレム 万紫千紅 ディートリヒ編ですべての外伝をクリアするにはhttps://t.co/wDZcx5jdOb
— hyper_T (@hyperT7s) 2026年9月28日
ディートリヒの外伝は全部で8つ
適当にやると詰んでしまう、乱数でも詰む可能性がある#FE万紫千紅
外伝の攻略には条件があり、進め方を誤ると詰んでしまう可能性があるという内容で、発売直後からやり込みプレイヤーが情報を出し合う土壌ができていることがうかがえます。
ランキング上の数字だけでなく、こうしたコミュニティの動きも、初動の好調さを裏づける一つの材料と言えそうです。
Shiritomo GAME編集部の考察:合算表示という売り方にも注目
今回のランキングで興味深いのは、2位の『空の軌跡 the 2nd』がSwitch 2版とPS5版の合算で語られている点です。
単独プラットフォームでは『FE万紫千紅』に及ばない本数でも、マルチプラットフォーム展開によって上位に食い込む売り方が定着しつつあります。
今後、新作の「初動の強さ」を語るときは、どのプラットフォームの数字を見ているかを意識しないと、印象と実態がずれる可能性があります。
ソフト単体の本数だけでなく、本体のインストールベースに対してどれだけ浸透したかという視点で見ると、今回の12万7131本の見え方は変わってくるでしょう。
SNSでバズっている数字を扱うときも同じで、「何を母数にした話か」を確かめずに引用すると、実態より大げさな印象を伝えてしまうことがあります。
数字を紹介する側は、比較対象の条件をそろえる一手間を惜しまないようにしたいところです。
まとめ
Switch 2版『FE万紫千紅』は初週12万7131本でファミ通ランキング首位に立ち、前作にはわずかに届かなかったものの、普及途上のSwitch 2向けとしては手応えのある結果になりました。
Switch 2本体も4週連続で販売台数を伸ばしており、新作ソフトとハードが互いを押し上げる構図が続いています。
この記事で取り上げた製品
ファイアーエムブレム 万紫千紅 Switch2
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ランキングの詳細な内訳や、他タイトルの順位はファミ通.comの週間販売ランキング記事で確認できます。

