X通話タブが突然出現、ベータ版「X Calls」の正体とは――アカウント不要でも参加できる
call.x.comという見慣れないドメインが、Xの画面の片隅に置かれていた。
タップしてみると、ZoomやGoogle Meetのような会議画面が立ち上がる。
Xをふだんタイムライン閲覧とポスト投稿にしか使っていない人ほど、「いつの間にこんな機能が」と戸惑ったはずだ。
SNS運用担当者にとっても、取引先や社内のやり取りに使えるのか気になるところだろう。
この記事では、何が追加されたのか、どこまで使えるのかを整理する。
先に結論をまとめると:
– Xが「X Calls」という独立のビデオ会議機能をベータ版として公開した
– ゲストはXのアカウントを持っていなくても、リンクまたは9文字のコードで参加できる
– 暗号化方針や料金、参加人数の上限はまだ公式に発表されていない
何が起きたのか
X Callsは、X(旧Twitter)が2026年9月28日に発表し、10月2日からベータ版として使えるようになった独立のビデオ会議サービスです。
アクセス先は本体のXアプリとは別の専用ドメイン「call.x.com」で、これまでダイレクトメッセージ(DM)の中でしか使えなかった音声・ビデオ通話を、会話の外に切り出した形になります。
DM内の通話は「その会話の参加者同士でしか使えない」という制約がありましたが、X Callsは会議用のリンクや参加コードを発行して誰でも招待できる点が大きな違いです。
ホストとして通話を開始・予約するにはXのアカウントでログインする必要がありますが、ゲスト側は名前を入力するだけで参加できます(主催者が参加を自社組織内に限定していない場合)。
では、具体的にどこまでの機能が使えて、何が分かっていないのか。
海外メディアの報道を手がかりに確かめてみました。
調べて分かったこと
X Callsの機能は、単純な音声・ビデオ通話にとどまりません。
ホストは「今すぐ通話を開始する」か「後で予定を立てる」かを選べ、予約する場合はタイトルや説明、招待者、繰り返し設定まで指定できます。
通話中は画面全体またはブラウザのタブ単位での画面共有に加えて、参加者が一緒に書き込める共有ホワイトボード(図や文字を描き込める共同作業用の画面)も使えます。
一方で、ベータ版の時点でわかっていないことも少なくありません。
通話の暗号化方式についての公式な説明はまだ出ておらず、録音やトランスクリプト(通話内容の自動文字起こし)の機能もこの段階では搭載されていません。
参加できる人数の上限や、正式リリース後の価格設定も明らかにされていないため、業務利用を検討している人は公式のアナウンスを待つ必要があります。
X Callsはどこで試せるのか
今すぐ使い方を確かめたい人は、ブラウザで「call.x.com」にアクセスし、Xアカウントでログインすれば通話の開始・予約ができます。
ベータ版の提供範囲は段階的に広がっている最中とみられ、自分のXアプリの画面にまだ「通話」の項目が見当たらなくても、不具合とは限りません。
今後数週間かけて利用できる人が増えていく可能性があるため、「call.x.com」に直接アクセスする方法を覚えておくと、画面上の表示を待たずに試せます。
ZoomやGoogle Meetのような会議サービスと比べると、X Callsは「アカウントを持たないゲストでも入れる」「Xにログインしたままブラウザ1つで完結する」点が特徴です。
社内会議のような閉じた用途よりも、ファンコミュニティの交流やちょっとした相談ごとなど、Xでのつながりをそのまま音声・映像に持ち込みたい場面で使われていくことになりそうです。
Shiritomo編集部の考察:SNS担当者が今しておくべきことは
SNS運用の視点で見ると、X Callsはいきなり業務に取り入れる段階ではありません。
暗号化方針が未発表の機能で顧客対応や社内の機密を話すのは時期尚早です。
ただ、ベータ版は無料で試せる範囲が広く、アカウント不要でゲストを呼べる手軽さは、ファンとの質問会やちょっとしたオフレコ会話には向いています。
今のうちに自分のアカウントで一度試してみて、画面共有やホワイトボードの使い勝手を確かめておくと、正式リリース後に活用の判断がしやすくなるはずです。
Xがここ数年、DM通話・スペース(音声配信機能)・そして今回のX Callsと、コミュニケーション機能を矢継ぎ早に積み重ねている流れも、あわせて把握しておく価値があります。
まとめ
X Callsは、XがDMの外に切り出した独立のビデオ会議機能で、2026年10月時点ではベータ版として段階的に公開されています。
アカウント不要で参加できる手軽さは魅力ですが、暗号化や料金などの詳細はまだ固まっていません。
画面に「通話」が現れた人は、まずcall.x.comで試してみるのがよさそうです。
さらに深掘りしたい方へ
X Callsの機能詳細や既存のDM通話機能との違いについては、以下の海外メディアの解説も参考になります。