「使わなきゃいいじゃん」で終わらない――『テイルズ オブ エターニア』新ブースト機能にファン賛否
「快適すぎて背徳の味がした」。
25年前のRPGのリマスター版に追加された新機能を評した一言です。
高速モードでバトルが数秒で終わり、経験値やお金の獲得量も倍にできる――便利すぎる追加機能が、いま『テイルズ オブ エターニア』のファンの間で賛否を呼んでいます。
リマスター版・過去作のどちらを遊んだ経験がある人にとっても、「快適さと達成感、どちらを取るか」を考えさせられる話です。
先に結論をまとめると:
– 10月15日発売の『テイルズ オブ エターニア リマスター』に、高速モードやダメージ5倍などを自由にオンオフできる「ブースト機能」が新搭載
– 「ゲーム体験が変わる」「達成感が薄れる」と懸念する声と、「オプションだから使いたい人だけ使えばいい」という声が分かれている
– 同種の機能は他社のRPG移植版にも前例があり、今回だけ強い反発が出ていることに違和感を示す投稿も見られる
テイルズ オブ エターニア リマスター、便利機能に集まった注目
『テイルズ オブ エターニア』は2005年にPSPで発売されたRPGで、そのリマスター版がニンテンドースイッチ2・ニンテンドースイッチ・PS5・PS4・Xbox Series X|S・Steam向けに2026年10月15日(Steam版は10月16日)に発売予定です。
今回のリマスターで新たに追加されたのが、高速モード・ダメージ5倍・エンカウントなし・経験値4倍などをメニューから自由に選べる「ブースト機能」です。
メディア向け先行体験を伝えた投稿では、この機能について次のように紹介されています。
『テイルズ オブ エターニア リマスター』先行レポート。バトルが「秒」で終わる新機能に脳汁が止まらない。高速モード&ダメージ5倍のブースト機能で敵があっさり溶けるhttps://t.co/PbgOEwWx3f
— 電ファミニコゲーマー (@denfaminicogame) 2026年9月23日
さらにエンカウントなし、経験値4倍、ガルド4倍、熟練度4倍まで選べちゃう。快適すぎて背徳の味がした pic.twitter.com/XCjKWdoUsh
投稿では「敵があっさり溶ける」「快適すぎて背徳の味がした」と表現されており、便利さと引き換えに歯ごたえが失われる感覚が率直に語られています。
ただ、この便利さを歓迎する声だけがすべてではありませんでした。
調べて分かったこと(賛否の中身)
同じような機能は他のRPGにもなかったのか?
ブースト機能そのものへの反発について、こんな指摘をする投稿がありました。
テイルズオブエターニアのブースト機能
— ねおらー31♎ (@neora31) 2026年9月24日
なんとFF7の移植版にもFF8の移植版にもFF9の移植版にもFF10/10-2の移植版にも搭載されているのに一回も炎上したことがないのに テイルズに搭載された瞬間急に「そんな機能見たことも無い」みたいな老害が大量に湧いたの 本当にゲーム知らんことだけわかる
投稿では、他社の過去作移植版でも同種の機能が搭載されてきたと述べています。
実際に、スクウェア・エニックスの『ファイナルファンタジー ピクセルリマスター』シリーズには経験値・獲得金額を最大4倍にしたりエンカウントを無効にしたりできる「ブースト機能」が搭載されており(AUTOMATON)、『FFVII リメイク インターグレード』にもHP・MPを常に満タンにしたり与えるダメージを常に9999にしたりできる「ゲームブースト機能」が実装されています(AUTOMATON)。
便利機能自体は近年のRPG移植版で珍しくありません。
反対派は何を問題視しているのか?
一方で、ブースト機能に否定的な立場を取る投稿者の中には、擁護派との間で衝突が起きているケースもありました。
擁護派の投稿者は「使わなきゃいいじゃんとしか思えない」と述べたうえで、反対派から強く指摘されブロックに至った経緯を明かしています。
反対派が問題視しているのは、機能そのものが選択式であることよりも、「公式で用意されている以上、普通にクリアしてもチートを使ったんだろと言われてしまう」という周囲の目のようです。
実際、この構図に違和感を示す投稿も見られました。
テイルズオブエターニアの便利機能に文句言ってる人、「公式で用意されてる以上、普通にクリアしてもチート使ったんだろと言われるのが問題だ」とか、いったい何と戦っているんだ…?
— ゆーいち(全6種) (@youtie1) 2026年9月24日
ほんと今回だけなんでこんな騒ぎになってるのか全然わからん
さらに古い例を挙げる投稿もあります。
ゲーム開発初期の便利機能に着目したこちらの投稿では、PS2で発売された『ファンタシースター コンプリートコレクション』のパッケージ画像とともに、移動速度を2〜4倍にする機能や、NORMAL・EASY・VERY EASYの3段階から難易度を選べる機能が当時すでに搭載されていたことを紹介しています。
テイルズ オブ エターニア リマスターのブーストモードがプチ炎上しているが、レトロゲームのブーストモードは
— シリル (@Ad8qqsEUYofd6cR) 2026年9月25日
PS2のファンタシースターコレクションでもう採用されていたという
ここでも早すぎたセガ。 pic.twitter.com/jBFE2mpRod
添付された画像には、この移動速度の高速化や難易度変更機能を一覧にした説明画面が写っており、20年以上前のリマスター作品にも同様の「快適化オプション」という発想があったことがうかがえます。
Shiritomo GAME編集部の考察:便利機能への反発は「今回だけ」ではない
今回の騒動を振り返ると、ブースト機能自体は目新しいものではなく、過去のRPG移植版でも繰り返し採用されてきた仕組みです。
それでも特定のタイトルの発売前後だけ反発が強まるのは、機能の是非というより「そのシリーズのファンが何を大事にしてきたか」というコミュニティの空気に左右される面が大きいと考えられます。
開発側にとっては、便利機能を「デフォルトでオフ」にして選択制であることを強調する見せ方が、今後も議論を鎮める鍵になりそうです。
プレイヤー側も、機能の有無ではなく使うかどうかは個人の自由という前提を、発売前の段階で共有できるかが問われています。
まとめ
『テイルズ オブ エターニア リマスター』の新機能「ブースト機能」は、快適さを歓迎する声と達成感の喪失を懸念する声に分かれ、発売前から議論を呼んでいます。
同種の機能は他社の移植版にも前例があり、10月15日の発売後にどう受け止められるかが注目されます。