Gboardくるくるバージョン登場、10月1日発表の理由は101キーボードのダジャレだった
キーが指先まで流れてくるキーボード。
そう聞いて、すぐに仕組みを思い描ける人は少ないはずです。
Google Japanが10月1日に発表した「Gboard くるくるバージョン」は、ベルトコンベアの上にキーを並べる装置です。
押したい文字が手元に流れてくるまで待つという、キーボードの常識をひっくり返す発想のデバイスです。
自作キーボードが好きな人にとっては、設計図が無料で公開されているという点も見逃せません。
先に結論をまとめると:
– Google Japanが10月1日、ベルトコンベア式の「Gboard くるくるバージョン」を発表。
製品化の予定はなく、自作向けの設計図をオープンソースで公開
– 10月1日なのは「101キーボード」にちなんだ語呂合わせ。
2021年の「湯呑みバージョン」以降も続くシリーズの15作目
– 各ベルトに29個のキーが並び、大文字・小文字とも直接入力できる仕組み
Google Japan、恒例のキーボード企画で今年も遊び心を発揮
Google Japanは10月1日、「Gboard くるくるバージョン」を発表しました。
キーが流れてくるベルトコンベア式で片手入力しやすく、大文字小文字も直接打てる設計です。
設計図をオープンソースで公開し、自作を促しているのも特徴です。
公式の発表には、こんな投稿が添えられていました。
ユーザーのみなさまへ
— Google Japan (@googlejapan) 2026年10月1日
Gboard チームからの新しいご提案です。
キーが指先まで流れてくるキーボード
『Gboard くるくるバージョン』を開発しました。
フルバージョンはリプライでご確認ください↓ https://t.co/gkuoB5xMu7 pic.twitter.com/OHyPNKTF5G
「別に嘘はついていないことに気がついたので」というコメントも報道で紹介されています。
エイプリルフールではないのに、エイプリルフール企画のような空気をまとっているのが、このシリーズらしいところです。
調べて分かったこと
なぜ10月1日に発表するのか
ケータイWatchなど複数のメディアの報道によると、10月1日という日付には理由があります。
「101キーボード」という広く使われてきたキーボードの型にちなみ、「101」を10月1日と読み替えた語呂合わせだといいます。
2020年に一度企画が中断したあと、キーボードの発表にふさわしい日として改めて定着した経緯があるとされています。
どういう仕組みで入力するのか
報道によれば、ベルトコンベア上に並んだキーが動き、入力したい文字が手元に来たタイミングで押すという仕組みです。
各ベルトには29個のキーが並んでおり、大文字も小文字も直接入力できます。
片手や指1本でもすべての文字を入力できるよう設計されているといいます。
製品として販売する予定はなく、自作したい人向けに設計図がオープンソースとして公開されています。
この「ベルトコンベア式」というアイデアに、実際に手を動かして反応した人もいました。
今年も新しいキーボードを作りました。3Dプリンタで、1キーずつのモジュールを作り、関節で折れ曲る構造をしています。STLはこちらにアップしてあります。https://t.co/w2xvl3a2KW https://t.co/Rewl7WItl6
— IKeJI (@ikeji) 2026年10月1日
3Dプリンタで1キーずつのモジュールを作り、関節で折れ曲がる構造を自作したという報告です。
くるくるバージョンそのものではないものの、自作キーボードを作る人たちのコミュニティでは、こうした遊び心のある設計が毎年話題を集める土壌があるようです。
過去シリーズとの関係は
Gboardチームはこれまでも「ダイヤルバージョン」「両面バージョン」「帽子型」「湯呑み型」「棒型」など、ユニークな入力デバイスを継続的に発表してきました。
今回の「くるくるバージョン」は、2021年の「湯呑みバージョン」以降も続くシリーズの15作目にあたる最新作という位置づけです。
Shiritomo GADGET編集部の考察
このシリーズが面白いのは、「製品化しない」と最初から明言している点です。
多くのメーカーの新製品発表が「買ってほしい」という意図から逃れられないのに対し、Gboardのこの企画は売る気がまったくありません。
だからこそ、実用性よりも「キーボードという入力装置の前提をどこまで壊せるか」という純粋な思考実験に振り切れています。
設計図をオープンソースで公開するという手法も興味深い点です。
Googleほどの企業が本気の開発リソースを使って「ネタ」を作り、それを無償で公開して自作コミュニティに委ねる。
この流れは、プロダクトのマーケティングというより、エンジニア文化そのものを継続的に発信する活動に近いように見えます。
15回を数えるという事実が、単発のバズ狙いではなく、Google Japanの中に根付いた文化になっていることを物語っています。
毎年10月1日に「今年は何が来るか」と話題になる定点観測的なイベントとして機能している点も、長く続く企画の強みだと感じます。
ニュースとしての鮮度は1日限りでも、自作キーボードという実践のコミュニティに設計図という形で資産を残していく発想は、他のメーカーの一発ネタ企画にはあまり見られないやり方です。
まとめ
Gboard くるくるバージョンは、10月1日恒例のGoogle Japanのキーボード企画の15作目です。
製品化はせず、設計図をオープンソースで公開することで、自作キーボード愛好家に新しい発想を提供する試みになっています。
実際に手を動かす人が出てくるかどうかは、今後の自作キーボードコミュニティの反応にかかっていそうです。
さらに深掘りしたい方へ
Gboard くるくるバージョンの詳細はケータイ Watchの報道で確認できます。