デスクトップPCにWi-Fiがない理由、後付けは簡単――「は???」の声も
あるデスクトップPCを使っていて、まず探したのはWi-Fiのマーク。
設定画面のどこを見ても、それらしい項目が見つからない——。
X(旧Twitter)に投稿されたこの体験談は、50万回以上表示されました。
「は???」という驚きの書き出しに続いたのは、デスクトップPCには無線LANやBluetoothが入っていないことが珍しくない、という意外と知られていない事実です。
パソコンを選ぶときにこの違いを知らずにいると、買ったあとでネット環境の見直しが必要になることもあります。
なぜデスクトップPCだけ無線機能が省かれやすいのか、後からどう直せるのか、調べてみました。
先に結論をまとめると:
– デスクトップPCは有線LAN接続を前提にした設計が多く、Wi-Fi・Bluetoothを標準搭載しないモデルが一般的
– コストを抑えるため、マザーボード側で無線モジュールを省く判断をするメーカーが少なくない
– USBアダプターなら数千円、PCIe拡張カードでも4千円前後から後付けできる
デスクトップPCでWi-Fiが見つからなかった投稿
ある投稿では「デスクトップPCって無線LANとかBluetooth非対応なのが一般的なの!??」と書かれていました。
投稿者はデスクトップPCで無線接続の設定を探していたものの、それに該当する項目が見当たらなかったようです。
この投稿は50万回以上表示され、1,300件を超えるいいねを集めました。
ノートPCやスマートフォンに慣れていると、無線通信は「最初から入っているもの」という感覚になりがちです。
置き場所を固定して使うデスクトップPCで、その前提がいきなり崩れたときの戸惑いが、多くの人の共感を呼んだのでしょう。
は???
— みゃーさんの新SSはよ。11/7そらぱぴあアリ2026参加@ホロドリ、ヘブバン (@SS27697041) 2026年10月23日
デスクトップPCって無線LANとかBluetooth非対応なのが一般的なの!??😨
デスクトップPCを何台も使ってきた人にとっては、驚くほどの話ではないかもしれません。
ただ、なぜそうなっているのかをきちんと説明できる人は、意外と少ないはずです。
そこで、背景を調べてみました。
調べて分かったこと
なぜデスクトップPCだけ無線機能が省かれるのか?
デスクトップPCは設置場所を変えずに使うことを前提にした製品です。
電源まわりを含め、もともと有線での接続が基本とされてきました。
有線LANは通信速度や安定性の面で無線より有利な場面が多く、固定して使うデスクトップPCではその利点をそのまま活かせます。
もう一つの理由はコストです。
BTO(注文を受けてから組み立てるパソコン)各社は、同じ価格帯で性能を競っています。
そのため無線LANやBluetoothのモジュールを省き、その分の予算をCPUやグラフィックボードなど性能面に回す判断をすることがあります。
マザーボード自体も、無線機能付きのグレードと非搭載の廉価グレードが分かれて売られているのが実情です。
ノートPCは持ち運んで使う前提があるため無線機能が標準装備されていますが、デスクトップPCはその前提自体が異なるというわけです。
ゲーミングPCに限って言えば、対戦ゲームを有線LANでプレイする人が多いことも、無線機能を省く判断を後押ししています。
後付けはどのくらい簡単なのか?
結論から言うと、後付けは難しくありません。
もっとも手軽なのは、USBポートに挿すだけのワイヤレスアダプターです。
小型のドングル型で、価格は数千円程度のものが多く、挿すだけでWi-FiとBluetoothの両方に対応できる製品も販売されています。
もう少し安定した通信を求めるなら、PC内部の拡張スロット(PCIeスロット)に挿すタイプの無線LANカードという選択肢もあります。
こちらは本体を開けて取り付ける作業が必要になりますが、アンテナが大きく通信が安定しやすいという特徴があります。
価格は4千円前後からが目安です。
いずれの方法でも、後から追加することを前提にメーカー側が拡張スロットやUSBポートを多めに用意しているのが、デスクトップPCらしい作りだと言えます。
「無線が無い」のではなく「無線は後から選べる」という設計思想だと捉えると、見え方が変わってくるのではないでしょうか。
Shiritomo GADGET編集部の考察:周辺機器選びは「あとから」を前提に
今回の反応を見ていて感じたのは、パソコンの「標準搭載」に対する期待値が、スマートフォンの体験に引き寄せられているのではないかということです。
スマホは買った瞬間からすべての通信機能が使える前提で設計されています。
一方のデスクトップPCは「必要な機能を必要な分だけ、あとから加える」という、組み立てパソコンらしい思想を今も引き継いでいます。
BTOメーカー各社も、最近は無線LAN標準搭載モデルを選べるようにするなど、ユーザーの要望に応じて選択肢を広げる動きが出てきています。
ただ、価格を抑えたいモデルほど無線機能は省かれやすい傾向は、しばらく変わらないでしょう。
パソコンを選ぶ際は、スペック表の「無線LAN」の欄を事前にチェックしておくことが、購入後の「は???」を防ぐ一番の近道です。
まとめ
デスクトップPCにWi-FiやBluetoothが入っていないのは故障ではなく、有線接続を前提にした設計とコスト調整の結果です。
後付けの方法も複数あるので、気づいたときに落ち着いて対応すれば問題ありません。
さらに深掘りしたい方へ
無線LANの後付け方法やBTOパソコンの選び方について、詳しく解説している記事も参考になります。