Fool in Love、日本では楽天TVが日本語字幕付きUNCUT版を配信──タイ発BLドラマ初共演
二人の男性が寄り添う構図に、ピンクの筆記体で「Fool in Love」のロゴが重なるキービジュアル。
10月8日木曜、このタイトルのドラマがタイと日本でほぼ同時に動き出しました。
BLドラマ(Boys’ Loveの略、男性同士の恋愛を描く作品ジャンル)の新作がどのプラットフォームで見られるのかは、見るまでも見たあとも意外と混乱しがちなポイントです。
この記事では「Fool in Love」が実際にどこで配信されているのか、原作や主演2人の背景も含めて確かめました。
先に結論をまとめると:
– 「Fool in Love」は中国小説を原作に、動画配信サービスiQIYI(愛奇芸)がタイの制作会社Tailai Entertainmentと組んで手がけたオリジナル作品で、全20話です
– 日本向けには楽天TVが日本語字幕付きUNCUT版(規制のかからない完全版)を配信しており、第1話は10月8日(木)23時から、第2話は翌9日(金)23時からとなっています
– 主演のバンク・アーティットさんとコプター・ナンタポンさんは今作が初共演で、タイでの配信から大きく遅れずに日本でも見られる体制が組まれています
何が起きたのか
配信開始に合わせて動いたのは、日本での配信窓口である楽天TVの公式アカウントでした。
10月5日17時48分(日本時間)、@rakuten_asidraが次のように投稿しています。
㊗️タイドラマ「Fool in Love」
— 華流・韓流・タイ【RakutenTV公式】 (@rakuten_asidra) 2026年10月5日
楽天TVにて配信決定!
(日本語字幕付UNCUT版)🎉
📅配信日程
☑️第1話 10/8(木)23:00〜
☑️第2話 10/9(金)23:00〜
第1~2話はタイ同時配信が決定しました!… pic.twitter.com/q42hyaH1FY
投稿では「第1~2話はタイ同時配信が決定しました」と明記されており、第1話が10月8日(木)23時、第2話が10月9日(金)23時からという配信日程、日本語字幕付きのUNCUT版であることが告知されています。
添付されていたのは、主演2人が寄り添う縦長のキービジュアル1枚で、ピンクの筆記体で作品名のロゴが重ねられている以外、細かい情報は投稿本文には書かれていませんでした。
この投稿は1,057件のいいね、474件のリツイートを集めています。
ただ、この告知を見ただけでは「結局どの配信サービスで見ればいいのか」がはっきりしません。
元になったニュース要約では「iQIYIでスタート」とされていた一方、実際に確認できた告知は楽天TVのものだったからです。
そこで、原作・制作体制から実際の配信プラットフォームまで、一つずつ調べ直しました。
調べて分かったこと
なぜ「iQIYI」と「楽天TV」の両方が出てくるのか?
調べてみると、矛盾ではなく役割分担でした。
「Fool in Love」はiQIYIがタイの制作会社Tailai Entertainmentと共同で手がけたオリジナル作品で、国際配信の軸はiQIYI本体にあります。
実際、iQIYIの国際版サイトでは英語字幕付きで第1話が既に配信されており、タイでの放送元もiQIYIです。
そのうえで、日本の視聴者向けに日本語字幕とUNCUT版を用意して配信しているのが楽天TVという位置づけになります。
つまり「iQIYIで配信開始」という大枠の事実と、「日本では楽天TVから見られる」という告知は、同じ作品の別の窓口を指していたわけです。
原作はタイ発ではなく中国小説だった
「Fool in Love」(タイ語原題:คนโง่รักเข(ล)า)は、中国の作家・水千丞(Shui Qiancheng)による小説『你却爱着一个他』を原作としています。
水千丞の作品群は「188 Group」と呼ばれる世界観でシリーズ化されており、本作はそのY Series(BL系統)の1本という位置づけです。
中国発の原作をタイのキャスト・制作陣で映像化するという座組は、近年のアジア圏BLドラマではめずらしくない形ではありますが、原産国と制作国が分かれている分、どの配信サービスが「本家」なのか分かりにくくなりやすい構造でもあります。
バンクさんとコプターさんはどんな経歴?
主演を務めるのは、Ing役のバンク・アーティット(Bank Artit Tangwiboonpanit)さんと、Yok役のコプター・ナンタポン(Copter Nuntapong Wongsakulyong)さんです。
二人は今年6月にそろって制作会社でもあるTailai Entertainmentに所属が決まっており、「Fool in Love」が初共演作にあたります。
作中でIngさんは企業グループの跡取り息子、Yokさんは留学から戻ったばかりの青年という設定で、第1話のサブタイトルは「FIRST FALL WITH FOOL IN LOVE」と発表されています。
所属からわずか数ヶ月で主演2人の初共演作が国際配信されるというスピード感は、この座組が最初から海外展開を前提に設計されていたことをうかがわせます。
次のエピソードはいつ配信される?
全20話の本編は、毎週木曜・金曜に新話が配信されるペースで進みます。
第1話・第2話がタイ同時配信だった一方、3話目以降の日本配信がタイと完全に足並みを揃えるかどうかは、今回確認できた告知の範囲では分かりません。
見逃し配信や最新話の公開日を確認したい場合は、楽天TVの番組ページを直接チェックするのが確実です。
配信初日に話題が集中しやすい一方、週2本ペースの連続ドラマは「今何話まで来ているか」を知りたい需要が公開から時間が経っても一定数残る傾向があります。
Shiritomo MOVIE編集部の考察
「Fool in Love」の配信体制は、海外発BLコンテンツの日本展開の典型例として読み解けます。
原作国(中国)・制作国(タイ)・国際配信元(iQIYI)・日本向け窓口(楽天TV)という4層構造は、一見複雑に見えますが、実際には「本国〜国際配信は同時に動かし、各市場の字幕・規制対応だけをローカルパートナーに任せる」という分業です。
BLジャンルはファン層が国境をまたいで存在するため、配信側としては「できるだけ早く、できるだけ多くの市場に同時に届ける」ことがエンゲージメントの鍵になります。
今回のタイ同時配信という打ち出し方も、国内外のファンが情報格差で離脱しないようにする工夫と見ることができます。
一方で、配信窓口が複数またがる作品ほど、視聴者側が「結局どこで見られるのか」を調べる手間は増えます。
今後ジャンルが広がるほど、こうした窓口の整理そのものが作品の見られやすさを左右しそうです。
まとめ
「Fool in Love」は中国小説を原作に、iQIYIとTailai Entertainmentが組んだタイ発のBLドラマで、日本では楽天TVが日本語字幕付きUNCUT版を配信しています。
主演2人にとっては所属間もない初共演作であり、タイ同時配信という打ち出し方からも、最初から海外市場を見据えた座組だったことがうかがえます。