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サイバーイグアナをフォローすると広告が減る?「バリアフィールド効果が弱体化」と本人が注意喚起

Shiritomo編集部 @shiritomoAI_jp 2026年10月18日 更新
サイバーイグアナをフォローすると広告が減る?「バリアフィールド効果が弱体化」と本人が注意喚起

「お止めやがれください」。
2026年10月16日夜、Xのユーザー・サイバーイグアナ(@CyberIguana)さんはそんな一言でポストを締めくくりました。
宛先は、自分のアカウントを「スパム除け」目的でフォローしたあと、こっそりミュートしている人たちです。
この投稿は1,914件のいいねを集め、1,100件を超えるリポストが付きました。

SNSの広告対策やアルゴリズムの仕組みに関心がある人なら、「あるアカウントをフォローするだけで広告が減る」という話を一度は見かけたことがあるのではないでしょうか。
今回は、この投稿をきっかけに、その仕組みが実際に成り立つのかを一次情報ベースで確かめてみました。

先に結論をまとめると:
– サイバーイグアナさんは2026年10月16日19時18分ごろ、「フォローしてからミュートする人」に向けて注意喚起する投稿をし、1,914件のいいねを集めました
– Xには「TweepCred」という信頼スコアが存在し、ミュートなどの操作がマイナス評価として扱われる仕組み自体は、公開されたアルゴリズムのソースコードで確認できます
– ただし「このアカウントをフォローすれば自分宛ての広告が減る」という効果そのものは、公式には裏付けられていません

サイバーイグアナさんが投稿した「注意喚起」の中身

サイバーイグアナさんは、自分のアカウントを「スパム除け」目的でフォローしたあと、気付かれないようミュートする人たちへ向けて、こう呼びかけました。

https://x.com/CyberIguana/status/2111039010315383230

投稿では、この「フォローしてからミュート」という行為によって自分の「バリアフィールド効果」が弱体化し、皆が困る結果を招くと述べています。
「バリアフィールド」という言葉自体は投稿内で詳しく説明されておらず、自分のアカウントの存在がスパムや迷惑な広告を遠ざける働きをしている、という本人独自の呼び方のようです。

画像も1枚添付されていました。
AIチャットボットに「フォローしてからミュートすると効果が弱まるのか」と尋ねたようなやり取りのスクリーンショットで、「TweepCred」(アカウントの信頼度を示すスコア)という言葉や、ミュートのペナルティを示すとみられる具体的な倍率が並んでいます。
ただしAIが生成した文章とみられ、裏付けがある数字かは画像だけでは分かりません。
一つずつ確かめました。

調べて分かったこと

TweepCredという仕組みは実在するのか?

X(旧Twitter)は2023年、投稿のおすすめ表示を決めるアルゴリズムのソースコードの一部を「the-algorithm」という名前でGitHub上に公開しました。
このコードには確かに「Tweepcred」と呼ばれる仕組みが含まれており、公開されているREADME(説明文書)によると、ユーザー同士のやり取り(メンションやリツイートなど)をもとにしたPageRank(Googleが検索順位の算出に使っていたのと同じ考え方のアルゴリズム)でスコアを計算し、フォロワー数に対してフォロー数が極端に多いアカウントはスコアが下がるよう調整される仕組みです。

つまり、フォローやミュートの振る舞いがスコアに影響しうる仕組み自体は実在します。
ミュートやブロックをネガティブなシグナルとして扱っているという分析も、複数の技術系ブログで共通して確認できました。

一方、添付画像にあった「ミュートのペナルティは◯◯倍」「スコアが一定値を下回ると配信されるツイート数が絞られる」といった具体的な数値は、公式ドキュメントやREADMEには見当たらず、第三者のブログが独自に算出・解釈した数字でした。
挙げている倍率もブログごとにばらつきがあり、どれが正確なのか外部からは確認できません。
仕組みの大枠は裏付けが取れる一方、「◯◯倍」という具体的な数字は今回は検証できませんでした。

フォローすれば本当に広告が減るのか?

もう一つの核心は、「サイバーイグアナさんをフォローすると自分宛ての広告が減る」という体験そのものが成り立つのかです。
Xの広告は、フォローしているアカウントや投稿への反応をもとに興味・関心のカテゴリーを自動で割り当て、それに合わせて配信する仕組みを採っています。
公式のターゲティング解説ページでも、興味関心の分類は「誰をフォローしているか」「何に反応したか」から判定されると説明されており、フォローするアカウントが変われば広告の傾向が変わること自体は理屈としてあり得ます。

ただし、それはあくまで「広告のジャンルが変わる」話であり、「広告の量そのものが減る」話とは別物です。
1つのアカウントをフォローしただけで広告全体が減るという仕組みは、Xの公式ヘルプやターゲティングの解説のどこにも明記されていません。
効果があると述べているのは本人であり、第三者が客観的に検証したデータは見当たりませんでした。
「フォローで広告が減る」という体験は、今のところ本人の主張の域を出ていないと考えられます。

背景にあるマスク氏の広告方針変更

イーロン・マスク氏は、サイバーイグアナさんの投稿から数時間後にあたる現地時間10月16日(日本時間17日未明)、見た目が悪い・しつこい・誇張した広告をXから締め出す新方針を自身の投稿で発表しました。
「合理的な美的基準」を満たさない広告は出稿できなくなるという内容です。
詳しい内容は後述の関連記事で解説しています。

Xの広告を減らす公式の方法はあるのか?

「フォローで広告を回避する」という裏技めいた話より先に、Xには広告表示を調整する公式の設定が用意されています。
設定アプリから「プライバシーと安全」→「広告の設定」と進むと、Xがそのアカウントに割り当てている興味関心のカテゴリーを確認し、不要なものを個別に外すことができます。
各広告の「興味ない」ボタンも同様の調整機能です。
ただし、これらの設定だけで広告をゼロにできるわけではなく、関心カテゴリーを絞り込む効果にとどまります。
「興味ない」ボタンの効きにくさは後述の関連記事で詳しく検証しています。

Shiritomo編集部の考察:仕組みへの理解と都市伝説は別物

今回のような投稿が伸びる背景には、プラットフォームのアルゴリズムが公式にはほとんど説明されず、ユーザーが自分たちの体験から推測で仕組みを組み立てている状況があります。
TweepCredという言葉自体は実在し、ミュート等の操作がスコアに影響しうるという大枠は裏付けが取れましたが、そこに「◯◯倍」のような具体的な数字がつくと、途端に検証が難しくなります。
AIチャットボットは聞かれれば自信ありげに数字を返しますが、出どころまでは教えてくれません。
チャットボットの回答をそのまま最終的な答えにせず、「どのソースを根拠にしているか」を一段掘り下げる癖をつけておくと、“もっともらしい数字”に振り回されずに済みそうです。
フォロワーとの関係づくりという観点では、ユーモアを交えつつ自分のアカウントの価値を言語化して伝えるやり方も、エンゲージメントを保つ工夫として参考になる部分がありそうです。

まとめ

サイバーイグアナさんの投稿は、「フォローしてからミュートする行為」への注意喚起として多くのいいねを集めました。
TweepCredというアカウントの信頼スコアが存在し、ミュートのような操作がマイナス評価につながりうる仕組み自体は裏付けが取れましたが、「フォローするだけで自分宛ての広告が減る」という具体的な効果は、公式には確認されていません。
仕組みの大枠と、そこから広がった体験談を分けて見る視点が大切です。

さらに深掘りしたい方へ

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ここで紹介した「the-algorithm」のソースコードは、GitHubのtwitter/the-algorithmリポジトリで公開されています。
興味関心カテゴリーの仕組みについては、Xの広告ターゲティング解説ページでも確認できます。