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「次表示したら絶対に許さない」――8万いいねのX広告への訴え、”興味ない”ボタンが効きにくい理由

Shiritomo編集部 @shiritomoAI_jp 2026年9月21日 更新
「次表示したら絶対に許さない」――8万いいねのX広告への訴え、”興味ない”ボタンが効きにくい理由

「この広告に興味関心がない」の選択肢に「次表示したら絶対に許さない」を追加してほしい気持ち。

たった一文のこの投稿に、8万4000件を超えるいいねが集まりました。
X(旧Twitter)で毎日広告を見ているユーザーなら、一度は感じたことがある苛立ちかもしれません。
月額料金を払っているのに、なぜ広告は消えないのか。
SNS運用者にとっても、この不満の正体を知っておくことは、Xで広告を出す側の視点を理解するうえで役立ちます。

先に結論をまとめると:
– X Premium(月額980円)でも広告は約50%削減されるだけで、完全には消えない
– 「興味がない」ボタンが効きにくいのは、同じカテゴリの別の広告主が入れ替わり表示されるため
– 効果が実感しやすい対処法は、興味のある広告を積極的にタップして好みをアルゴリズムに学習させること

8万いいねを集めた投稿と、広がる「もっと拒否したい」の声

きっかけは2026年9月19日、@koromo_faさんの投稿でした。

「興味がない」を選んでも同じ系統の広告が形を変えて出てきます。
そんな体験は多くのユーザーに共通しているようで、投稿には8万件超のいいねと8600件超のリポストが集まっています。
引用リポストでも「この広告主ごと出さない」を求める声が上がりました。

X Premiumは月額980円で加入でき、公式には「広告を約半分に削減する」とされています。
一方で、さらに上位のPremium+(月額6,080円)でも広告がほぼ非表示になる程度で、完全な排除ではありません。
お金を払っているのに広告が消えないという不満が生まれやすい構造が、そもそもの仕組みに組み込まれているわけです。

ただ、この「約半分」という数字だけでは、なぜ「興味がない」を押しても同じような広告が出続けるのかまでは説明できません。
そこで、実際に何が起きているのかを調べてみました。

「興味がない」ボタンが効きにくいのはなぜか

なぜ同じジャンルの広告が繰り返し出てくるのか?

Xの広告フィードバック機能は、投稿の「…」メニューやプロフィールページから「この広告に興味がない」を選ぶことで、その広告の表示を抑制する仕組みです。
ただし、この報告は基本的に個々の広告(または広告主)単位で処理されます。
同じカテゴリの商品を扱う別の広告主が入れ替わり配信されている場合、1件を「興味がない」で抑えても、似たジャンルの広告自体は消えません。
単一の報告では効果が限定的で、同じ操作を繰り返すことで、ようやくカテゴリ全体の表示頻度が下がっていくとされています。

引用リポストの中には、こんな見立てを口にする人もいました。

「『興味がない』を押すと倍くらい増えるまである」という受け止め方です。
実際にそう設計されているという公式な裏付けは確認できませんでしたが、「興味がない」を押しても体感的に効果が薄いという点では、先ほどの「別広告主による入れ替わり表示」という説明と現象としては一致します。
原因を「意地悪な仕様」と決めつけるより、「単発の報告では対象が狭すぎる」と捉えたほうが実態に近そうです。

広告を減らす現実的な方法はあるのか

Xでは2024年5月以降、広告に表示されたアカウントを投稿の「…」メニューから直接ブロック・ミュートできない仕様になっており、この操作性の悪さも不満の一因になっています。
そうした中で、逆転の発想として広がっているのが「興味のある広告を積極的にタップする」というワザです。
見たくない広告を排除しようとするのではなく、好みに合う広告を選んでタップすることで、アルゴリズムに好みを学習させ、結果的に不要な広告の表示割合を相対的に下げるという考え方です。

まとめると、Xの広告を完全にゼロにする方法は(Premium+加入以外は)用意されていません。
ただし「興味がない」を1回押して終わりにするのではなく、継続的に報告しながら興味のある広告もタップしていくことで、体感できる程度には表示を調整できる可能性がある、というのが現時点で確認できる範囲での実態です。

Shiritomo編集部の考察:広告を出す側にも効いてくる話

この一件は、広告を見る側の不満として語られがちですが、SNS広告を運用する立場から見ると別の意味を持ちます。
X Premiumユーザーは「広告を見たくなくて課金している」層であり、そこに広告を配信すること自体がブランドイメージにマイナスに働くリスクがあります。
「興味がない」を繰り返し押されるということは、そのユーザー層に対する広告の関連性が低いというシグナルでもあり、フリークエンシー(同一ユーザーへの表示回数)の設計を見直す材料になります

また、今回のように「同じカテゴリの広告が入れ替わり表示され続ける」という現象は、広告主側が個別に出稿していても、プラットフォーム全体で見ればユーザー体験を損ねる形で積み重なってしまう典型例です。
Instagramやウェブ広告のフリークエンシーキャップ(同一ユーザーへの表示上限)の考え方と同様に、Xで広告運用をする側も「配信量」だけでなく「同じユーザーに何回出しているか」を意識する必要があるでしょう。

まとめ

8万いいねを集めた今回の投稿は、単なる愚痴ではなく、Xの広告システムの構造的な限界を浮き彫りにしました。
有料プランでも広告が完全には消えない設計であること、そして「興味がない」報告の効果が限定的である理由を知っておくと、ユーザーとしても、広告を運用する側としても、次に取るべき行動が見えてきます。

さらに深掘りしたい方へ

X Premiumの広告削減の仕組みや、Xの広告仕様変更については、以下の記事も参考になります。