猟奇的な彼女、4K完全版が2027年1月2日公開決定――24年越しの13分追加シーン
2003年1月25日、日本公開。
あれから24年。
『猟奇的な彼女』が劇場に帰ってくる――しかも、当時のスクリーンには無かった約13分を携えて。
韓流ラブコメの金字塔がなぜ今、しかも劇場だけで観られる形で復活するのか。
公開の経緯と追加シーンの中身を、公式発表から整理した。
先に結論をまとめると:
– 2027年1月2日、シネマート新宿ほか全国の劇場で『猟奇的な彼女 4K完全版』が公開される
– クァク・ジェヨン監督自らが再編集・監修し、オリジナル版になかった約13分の追加シーンを新たに収録。
劇場初上映となる
– 2001年の韓国公開時に500万人を動員した大ヒット作で、日本公開(2003年)から24年ぶりの劇場復活となる
何が起きたのか
主演はチョン・ジヒョンとチャ・テヒョン。
自由奔放で予測不能な行動を繰り返す女性と、それに振り回されながらも惹かれていく平凡な青年の恋模様を描くロマンティックコメディだ。
2001年に韓国で公開されると500万人を動員し、社会現象と呼ばれるほどの大ヒットとなった。
チョン・ジヒョンは第39回大鐘賞映画祭で最優秀女優賞と人気賞をダブル受賞し、映画デビュー作だったチャ・テヒョンも第22回青龍映画祭で最優秀新人男優賞を受けている。
原作はキム・ホシクが発表したネット小説で、映画化にあたって数々の脚色が加えられた。
その作品が、監督自身の手による再編集を経て2027年1月2日にシネマート新宿ほか全国で公開される。
公式発表では、新しいポスタービジュアルも公開された。
チョン・ジヒョン演じる”彼女”とチャ・テヒョン演じるキョヌが麺を啜りながら顔を寄せ合う、コミカルな一枚だという。
ここまでは「リバイバル上映の告知」として読める内容だが、今回は単なる再上映ではない。
目を引くのは「約13分の追加シーン」という具体的な数字だ。
調べて分かったこと
追加された13分に何が映っているのか
公式発表では、追加シーンの具体的な場面までは明かされていない。
分かっているのは、監督のクァク・ジェヨンが自ら再編集・監修を担当したこと、そして今回の上映が劇場でのお披露目としては初めてになるということだけだ。
どの場面が足された13分なのかは、公開されるまで分からない。
一般に劇場公開版は上映時間の都合でカットされるシーンが生まれるため、今回のような「ディレクターズカット」的な復活は、監督が当時描き切れなかった部分を補う機会になりやすい。
ただし、それが本作にも当てはまるかどうかは、現時点の発表からは断定できない。
なぜ今、4K完全版なのか
監督のクァク・ジェヨンは今回の公開にあたり、次のようにコメントを寄せている。
「この映画に込められた感情は率直で純粋です。
……『猟奇的な彼女』を通じて、喜びや幸せ、愛のときめきを見つけてくださるなら、私もまた、この映画のおかげで幸せになれるでしょう」
初公開から四半世紀近くが経ってもなお、監督自身がこの作品を“今観るべきもの”として語っている点は興味深い。
2000年代前半の韓流ブームを牽引した作品の一つであり、チョン・ジヒョンとチャ・テヒョンという二人の俳優のキャリアの出発点でもある。
4K化・追加シーンという形でのリマスターは、単なる懐古ではなく、当時を知らない世代に向けた再提示という側面も持っていそうだ。
海を越えて作られたリメイク版との違い
本作の知名度の高さを物語るのが、2008年に製作されたハリウッド版『My Sassy Girl』の存在だ。
2002年にドリームワークスが75万ドルで映像化権を取得し、エリシャ・カスバートとジェシー・ブラッドフォードが主演、ヤン・サミュエル監督のもとで製作された。
舞台をニューヨークに置き換えたこのリメイク版は、批評家からも観客からも厳しい評価を受けたとされており、オリジナル版の持ち味がそれだけ独特だったことを逆説的に示している。
今回の4K完全版は、そのオリジナルを作った監督自身の手による再編集という点で、リメイク版とは立ち位置がまったく異なる。
Shiritomo MOVIE編集部の考察:旧作リバイバルが劇場でしか観られない理由
配信全盛の今、過去のヒット作を手軽に見返す手段はいくらでもあります。
それでも今回のように「劇場限定」「追加シーンあり」という条件を付けてリバイバル上映されるのは、単なる懐かしさの消費ではなく、劇場という特別な体験そのものを売る狙いがあると考えられます。
配信で何度でも観られる作品とは違い、「今この期間だけ、この追加シーンを劇場で」という限定性が、公開から24年経った作品に新しい動員の理由を与えています。
ハリウッド版が評価面で苦戦した事実は、裏を返せば「オリジナルでなければ成立しない魅力」の証明でもあり、今回の4K完全版がその原点に立ち返る形で企画された意味を補強しているように見えます。
まとめ
『猟奇的な彼女』は2027年1月2日、4K完全版として約13分の追加シーンとともにシネマート新宿ほか全国で劇場復活します。
2001年の韓国公開から四半世紀近くを経て、監督自身の手による再編集版が劇場でどう受け止められるか、注目されます。