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古いAndroidをハイレゾ機に変える無料アプリ「reTONE」、2012年製スマホにも対応

Shiritomo編集部 @shiritomoAI_jp 2026年10月20日 更新
古いAndroidをハイレゾ機に変える無料アプリ「reTONE」、2012年製スマホにも対応

引き出しの奥で眠っている、使わなくなったAndroidスマホ。
多くの人にとってはただのガラクタですが、「2012年のスマートフォンから」使えると聞いたらどうでしょうか。
オーディオ機器の輸入・販売を手がける飯田ピアノが、そんな古い端末をハイレゾ対応の音楽専用機に変える無料アプリ「reTONE(リトーン)」を開発しています。

発表の投稿はXで7,000件を超えるいいねを集めました。
オーディオに関心がある人はもちろん、「古いスマホの使い道」を探している人にも関係がありそうな話です。
この記事では、reTONEが何をしてくれるアプリなのか、公式情報をもとに整理しました。

先に結論をまとめると:
– reTONEは、古いAndroid端末をハイレゾ音楽専用機に変える無料アプリ。
対応はAndroid 4.0以降で、2012年ごろのスマホも対象になる
– FLACを24bit/192kHzのまま、DSDも含めてUSB DAC(デジタル信号をアナログ音声に変換する外部機器)へ直接送れる
– root化や改造は不要。
11月7日の「秋のヘッドフォン祭 2026」で実機展示が予定されている

何が起きたのか

開発元の飯田ピアノは10月18日、Xでアプリの開発を公表しました。

投稿では「使わなくなったAndroidスマートフォンを音楽専用機にする無料アプリ『reTONE(リトーン)』を開発しています」としたうえで、「2012年のスマートフォンから、ハイレゾのFLACを24bit/192kHzのままUSB DACへ送れます」「Android標準の再生では扱えないDSDも再生します」「rootも改造も不要です」と説明しています。
投稿には、さまざまな形状のAndroid端末でreTONEの画面を表示した画像が添えられていました。

古い型のスライド式端末から、現行に近いスマートフォンの形まで複数台が並んでおり、世代の異なる端末でも同じアプリが動くことを示す内容になっています。
ただし、画像に写っている個々の端末がどの機種かについては、投稿本文に記載がなく、この記事でも機種の特定はしません。

調べて分かったこと

なぜ「2012年のスマホ」でも動くのか

reTONEが対応するのは、Android 4.0以降を搭載したARM系のスマートフォン・タブレットです。
32bit・64bitのどちらにも対応し、NEON命令(音声処理などを高速化するCPUの拡張機能)を持たない古いチップでも動作するよう設計されています。
これにより、2012年ごろに発売されたような古い世代の端末でも使えるとされています。

通常、こうした古い端末では処理性能の低さがネックになりますが、reTONEは音質とアプリの軽さを優先することで、古い端末でも安定して動作することを目指しているといいます。

何を再生できるのか

対応フォーマットは、ハイレゾ音源の代表格であるFLACの24bit/192kHzや、よりデータ量の大きいDSDなどです。
いずれもAndroid標準の再生機能では扱えないため、reTONEは専用のエンジンでこれらをそのままUSB DAC(スマホのデジタル音声データを、アナログ信号に変換してヘッドホンやアンプへ送り出す外部機器)へ出力します。
root化や本体の改造は不要で、ホーム画面・ロック画面・再生画面をreTONE専用の表示に切り替える「ホームアプリ」としての利用も想定されています。

いつ使えるようになるのか

公開時期について、AV Watchの報道では具体的な日付までは明らかになっていません。
配布はアプリの紹介ページ、または飯田ピアノの公式X(@IidapianoM)で告知される予定です。
価格は無料で、APKファイルとして公式サイトから配布される見込みです。

一足先に試作版が披露されたのが、10月の「ポタフェス大阪」でした。
来場者から「欲しい」という声が寄せられたことが、配布できる状態まで開発を進める決め手になったとAV Watchは伝えています。
続く11月7日には「秋のヘッドフォン祭 2026」でも実機が展示される予定です。

Shiritomo GADGET編集部の考察:「買い替え」ではなく「配役替え」という選択肢

スマートフォンは2〜3年で買い替えるのが当たり前になっていますが、役目を終えたはずの端末にも、まだ使えるディスプレイとバッテリーとストレージが残っています。
reTONEのようなアプリが面白いのは、その端末を「主役」から「音楽専用機」という脇役に配役替えすることで、もう一度役割を与えている点です。

オーディオの世界では、専用のハイレゾプレーヤーは数万円から十数万円するものも珍しくありません。
古いスマホとUSB DACの組み合わせでハイレゾ再生ができるなら、新しく機材をそろえるよりずっと低いコストで音質にこだわる入口に立てます。
メーカーにとっても、新しいハードウェアを売るのではなく「眠っている端末」を掘り起こすという発想は、スマホの買い替えサイクルが鈍化している今の市場に合ったアプローチだと言えるでしょう。

まとめ

reTONEは、古いAndroidスマホをハイレゾ対応の音楽専用機によみがえらせる無料アプリです。
公開時期は未定ですが、11月7日の「秋のヘッドフォン祭 2026」で実機を確認できる見込みです。

さらに深掘りしたい方へ

reTONEの詳しい仕様や開発の経緯は、以下の記事でも報じられています。