「それ以外はダンロン超えるかも」──認知異常の殺人ミステリー『病能探偵』がSteamで配信開始
『病能探偵』を27時間かけてクリアしたという投稿がある。
本文はこう続きます。
「それ以外はダンロン超えるかも」。
本格ミステリーADV(アドベンチャーゲーム:選択肢や調査で物語を進めるジャンル)のファンにとっては、聞き慣れた名作シリーズと並べて語られるだけでも気になる一言ではないでしょうか。
ミステリーADVやデスゲーム系作品が好きな人にとって、今回の新作がどんな仕掛けを持っているのかを調べてみました。
先に結論をまとめると:
– 『病能探偵』が11月5日にSteamで配信開始。
認知異常が武器にも弱点にもなる、13人の「病能者」が巻き込まれる殺人ミステリーADV
– 相手の発言を証拠で論破する「弁論モード」や50万字超のシナリオ、日本語フルボイスなど読み物としての作り込みが特徴
– 発売直後からSteam上で注目を集め、クリア済みの投稿者から高評価の声が出ている
何が起きたのか
舞台は、ある教団が管理する大聖堂。
そこに集められた13人には、それぞれ異常な「病能」が備わっています。
嘘が一切つけない、視界の左半分が認識できない――そうした認知の歪みが、誰が犯人かを決定的に分かりにくくする仕掛けになっています。
ルールはシンプルで残酷です。
殺人を犯しても、それが露見しなければ「神」になれる。
発覚すれば処罰される。
この一文だけで、謎解きの緊張感が伝わってきます。
開発はPHOSEPO、パブリッシングはThermite GamesとSmilegate。
Steamでは通常版が2,800円(税込)、特典付きのデラックス版が5,035円(税込)で、11月5日午後4時に配信が始まりました。
発売から間もないタイミングで、SNS上にも反応が出ています。
@Miya_MK8DXさんは11月7日朝、27時間かけて本編をクリアしたと報告したうえで、2章以降のすべての事件が『ダンガンロンパ』最高水準の完成度だったと投稿しました。
病能の使い方が巧みで、「病能から犯人が逆算できる」という単純さにはなっておらず、謎が解けていく快感が抜群だったという評価です。
【病能探偵】約27時間でクリア
— Miya|みや @Twitch (@Miya_MK8DX) 2026年11月7日
とにかく事件のレベルが高い
2章以降全ての事件で『ダンガンロンパ』最高水準の完成度で殴ってくる
『病能』の活用が上手いが『病能から犯人が逆算できる』ことはなく、事件が紐解かれていく快感は抜群
個人的に結末は好みじゃなかったけどそれ以外はダンロン超えるかも pic.twitter.com/IR8PbcWNSd
この投稿には、複数のキャラクターがそれぞれ別の枠に描かれたイラストも添えられていました。
誰が誰かまでは投稿本文に明記されていないため、ここでは描写を見た目の範囲(複数人が個別カットで並ぶ構図)にとどめます。
「ダンガンロンパ最高水準」という評価が、クリア済みの1人のプレイヤーから出ているという事実は、新作の推理ADVとしての完成度を測るひとつの手がかりになりそうです。
ただ、この投稿だけでは「なぜそこまで評価されているのか」の中身までは分かりません。
弁論モードや認知異常という仕組みを、もう少し掘ってみます。
調べて分かったこと
「弁論モード」とは何なのか?
本作最大の特徴が「弁論モード」です。
尋問や議論の場面に入ると、相手の発言をその場で受け入れるか、それとも手持ちの証拠を使って反論するかを選ぶ形式になっています。
単に正解の選択肢を選ぶだけのクイズ形式ではなく、「どの発言のどの部分に矛盾があるか」を自分で見つけて切り返す必要がある点が、本格ミステリー好きに刺さる作りです。
13人の「病能者」とはどういう存在なのか?
病能は、病気のように一人ひとり異なる認知の異常として発症します。
嘘が言えない人、視界の半分が欠けて見える人など、特性は人によってまったく違います。
この異常そのものが捜査の武器になることもあれば、逆に容疑を呼び込む弱点になることもあるというバランス設計が、本作のミステリーを単純な「犯人探し」から一段深くしています。
50万字を超えるシナリオ量と日本語フルボイスは、この複雑な人間関係と手がかりを丁寧に積み上げるための土台になっているようです。
誰が声を当てているのか?
日本語ボイス版には、渡辺凌大さん、真名瀬日和さん、呉羽藍依さん、一寺美穂さん、和田京介さん、沖胡玲奈さんらが出演しています。
キャラクターごとに個性の強い病能を抱えるという設定上、声の演じ分けも物語の読みやすさを支える要素になっているでしょう。
Shiritomo GAME編集部の考察
『病能探偵』が投稿者の1人から『ダンガンロンパ』と比較されたのは、単なる褒め言葉以上の意味を持ちます。
学級裁判や弾劾裁判のような「議論で真相に迫る」仕組みは、国内インディー・準メジャー層のミステリーADVで一つのフォーマットとして定着しつつあります。
パブリッシャーにSmilegateが入っている点も見逃せません。
もともと海外発のパブリッシャーが、日本語フルボイス・50万字級シナリオという「濃い読み物」志向のタイトルに投資するのは、推理ADVというジャンルが国内だけでなく海外のファン層にも通用すると判断されている証拠と見てよさそうです。
発売直後から話題を集めていることは、こうした読み応え重視の作品が、派手な演出がなくても支持を広げられることを示しています。
まとめ
『病能探偵』は、認知異常という独自ルールを武器にした本格推理ADVとして11月5日にSteamで配信を開始しました。
クリア済みの投稿者からは『ダンガンロンパ』級という評価の声が出ており、弁論モードや50万字超のシナリオがその手応えを支えています。
この記事で取り上げた製品
病能探偵 Steam
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