直したはずのアイビスペイントが1ヶ月で再び起動しない――ver.14.1.4の不具合、公式の回避策は前回と少し違う

Shiritomo編集部 @shiritomoAI_jp 2026年11月6日 更新
直したはずのアイビスペイントが1ヶ月で再び起動しない――ver.14.1.4の不具合、公式の回避策は前回と少し違う

「ibisPaint X」を開いても、起動画面のまま数秒で閉じてしまう——。
イラスト制作アプリの定番として知られるアイビスペイントの公式X(旧Twitter)アカウントが、11月4日の午後にこの不具合を明らかにしました。
最新版ver.14.1.4へ更新した一部のiPhone・iPadで起きているといいます。

実はこのアプリ、わずか1ヶ月ほど前の10月上旬にも同じ「起動しない」症状の不具合が起きており、Shiritomoでも記事にしました。
SNSに作品を投稿する絵師にとって、アプリが開けないことは創作そのものが止まる事態です。
何が起きていて、前回とどう違うのか、順番に見ていきます。

先に結論をまとめると:
– アイビスペイントの最新版ver.14.1.4で、一部のiPhone・iPadが起動直後に終了し使えなくなる不具合が発生
– 公式が案内する直し方は「アンインストール」ではなく、作品データを保持したまま一度アプリを取り除いて再ダウンロードする方法
– 同じ「起動しない」不具合は約1ヶ月前のver.14.1.2でも起きており、アプリ更新後に同じ症状が出たときの対処法として覚えておく価値がある

何が起きたのか

アイビスペイント公式アカウント(@ibisPaint)は、11月4日午後、次のように発表しました。

一部のiPhoneおよびiPadで、ver.14.1.4に更新したあとibisPaint Xが起動直後に終了し、起動できなくなる問題が発生しています。
原因を現在調査中です、とのことです。

アイビスペイントはイラスト制作に特化したスマートフォン向けアプリで、SNSに作品を投稿するイラストレーターや、作業工程の実況配信(いわゆる「お絵描き配信」)を日常的に行うユーザーに広く使われています。
アプリそのものが開かなくなるというのは、こうした利用者にとって投稿や配信の予定が丸ごと止まりかねない、影響の大きい不具合です。

ただ、「起動しない」というこの症状、実は初めてではありません。
そこで、前回の不具合との違いを確かめてみました。

調べて分かったこと

前回(ver.14.1.2)との違いは何か?

Shiritomoは2026年10月2日、「アイビスペイントが起動しない不具合、ver.14.1.2で発生――公式が呼びかける回避策」という記事を公開しています。
当時の公式発表を確認すると、案内されていた対処法は「iOS/iPadOSを26.4以降にアップデートしていただくと、改善する可能性があります」というもので、合わせて「アプリをアンインストールすると、クラウドストレージに同期されていない作品データが削除されますので、アンインストールしないようにお願いいたします」という注意が添えられていました。
つまり前回は、OSを更新して様子を見る以外に、積極的な回避策が示されていなかった形です。

今回のver.14.1.4の発表では、もう少し具体的な手順が案内されています。
「設定」アプリから「一般」→「iPhoneストレージ」(iPadの場合は「iPadストレージ」)を開き、ibisPaint Xを選んで「Appを取り除く」ボタンの下に「書類とデータを保持」という表示があることを確認したうえでそのボタンをタップし、その後ホーム画面またはApp Storeから改めてダウンロードし直す、という方法です。
この表示が無い場合は別のボタンなので押さないよう、注意書きも添えられています。
アンインストールではなく「取り除く」機能を使うことで、作品データを消さずに再インストールに近いことができる、というのがポイントのようです。

アイビスペイントが起動しない時、まず何をすればいいか

今回のように、アプリを更新した直後にibisPaintが起動しなくなった場合、公式がまず案内しているのは上記の「取り除いて再ダウンロード」という方法です。
通常の「アプリを削除して入れ直す」操作とは異なり、クラウドに同期されていない作品データが保持されたまま再ダウンロードできる点が大きな違いです。

一方で、前回のver.14.1.2のケースでは、OS側のアップデートが一時的な回避策として案内されたのち、最終的には公式が修正版(ver.14.1.3)を配信し、App Storeから更新することで問題が解消しています。
すぐに描きたい作品がある場合は、まず公式Xアカウントで現在のバージョンに不具合情報が出ていないか確認し、出ていればその案内に沿って対処するのが確実です。
独自の判断でアプリを削除してしまうと、前回の注意書きにもあったとおり、未保存・未同期の作品データを失うおそれがあるため、自己判断でのアンインストールは避けたほうが安全と言えそうです。

Shiritomo編集部の考察:イラストアプリの更新リスクとどう付き合うか

今回の件で気になるのは、起動不能という同じ型の不具合が、わずか1ヶ月の間に2度報告されたことです。
頻繁な機能更新は新機能や改善を届ける一方で、特定の端末環境との組み合わせで予期しない不具合を生みやすくなります。
イラスト制作アプリは、依頼の締め切りや配信スケジュールと直結している利用者が多いツールです。
更新通知が来てもすぐに適用せず、公式Xアカウントで直近の不具合報告が出ていないかを一度確認してから更新する、という運用を習慣にしておくと、締め切り直前のトラブルを避けやすくなるでしょう。
クラウド同期をオンにしておくことも、今回のような「取り除く」回避策を安全に使うための前提になります。

まとめ

アイビスペイントは11月4日、最新版ver.14.1.4で一部のiPhone・iPadが起動しなくなる不具合を発表し、データを保持したまま取り除いて再ダウンロードする回避策を案内しました。
1ヶ月前のver.14.1.2でも同様の不具合が起きており、アプリ更新後に起動しなくなった際の基本的な対処法として覚えておくとよさそうです。

さらに深掘りしたい方へ

アイビスペイントが起動しない不具合、ver.14.1.2で発生――公式が呼びかける回避策アイビスペイントが起動しない不具合、ver.14.1.2で発生――公式が呼びかける回避策約1ヶ月前に起きた同じ「起動しない」不具合の経緯と、当時の公式の呼びかけ内容。