「1時間に1回、2秒だけ」——Setlogが若者の間で静かなブームになっているわけ
最近、Xのタイムラインを眺めていたら、友達同士で「昨日setlogしよ〜❣️」と呼び合う投稿を見かけました。
「setlog……? 1時間に1回、自分の生活を晒し申し上げるの……?」と戸惑いながらも参加してみたら、さっそく友達からツッコミが来てニッコニコ——そんな投稿が14,000件以上のいいねを集めています。
「Setlog(セットログ)」という韓国発のアプリが、じわじわと日本の若者のあいだに広まっています。
App Storeの無料アプリランキングで連続1位を記録したこともあるほどで、聞いたことがある方も増えてきたのではないでしょうか。
気になって調べてみました。
NiziUやインフルエンサーたちがこぞって使い始めた
Xを見ていると、Setlogを使った投稿が次々と流れてきます。
人気グループNiziUが大阪公演のときにメンバー全員でSetlogを使ってその日を記録し、投稿したことが話題になりました。
𝘖𝘚𝘈𝘒𝘈 𝘴𝘦𝘵𝘭𝘰𝘨 ᵕ̈*
🐙 https://t.co/WN8TffeWXB
⚾️ https://t.co/NFfbpJB90V
🚄 https://t.co/8VfU70lgDL
▼ドームツアーの詳細はコチラ!https://t.co/xodh9vHTwP#MAYUKA #MIIHI #NiziU #ニジュー #니쥬 #WithU pic.twitter.com/kpPdg5pzwA— NiziU (@NiziU__official) 2026年5月31日
約5,000いいねを集めたこの投稿をきっかけに、「NiziUが使ってるアプリって何?」と検索する人が増えたようです。
また、「イアンちゃんのSetlogを見たら80%が食べ物だった」という投稿も5,700いいねを集め、そのゆるさが愛されていました。
イアンちゃんのsetlog来たけど80%食べ物で草 pic.twitter.com/vs9vUKXtF0
— achan🍋ྀི (@imnotachan) 2026年5月30日
さらにMETROCK OSAKA 2026では、音楽フェスの参加者たちが「みんなでSetlogしよ🙃」と連携し、フェスの一日をそれぞれの視点で切り取って共有する新しい楽しみ方が生まれていました。
みんなで setlog 🙃
METROCK OSAKA 2026
いつまで続くかな🎶 pic.twitter.com/QK0URJDYte— Hump Back (official) (@_humpback_) 2026年5月30日
「映え」への疲れが生んだ、逆張りアプリ
では、Setlogとはどんなアプリなのでしょうか。
仕組みは非常にシンプルです。
1時間に1回、たった2秒の動画を撮るだけ。
1日の記録が自動的に1本のVlogとして完成します。
完全無料で、広告も表示されません。
面白いのは、加工が一切できないという点です。
編集機能もなく、あらかじめ撮ってあった動画も使えません。
最大12人のグループ内でのみ共有されるため、見知らぬ人には公開されません。
もし1時間の撮影を忘れても、その時間が黒い画面として記録されるだけで、失敗しても構わないゆるい設計になっています。
Instagram の「映え」を追いかけることに疲れ、加工や演出にうんざりした層が求めていたのが、こういった「素の日常をそのまま残せる場所」だったのかもしれません。
韓国のZ世代から始まったこのトレンドが、日本の中高生を中心に広がっているのは、そういったSNS疲れへの反動として自然な流れでしょう。
撮らなければいけないプレッシャーもなく、「撮らされている感が少ない」という点が特に評判です。
1日12〜24コマの断片的な動画が積み重なると、編集なしでも「あ、こんな一日だったな」と振り返れる——そのシンプルさが刺さっているようです。
Instagramとは真逆の設計思想
似たような「リアルを共有するSNS」として、以前BeReal(ビーリアル)が話題になりました。
BeRealも通知が来てから2分以内にインカメラ・アウトカメラで同時撮影するという制約があり、「映え禁止」がコンセプトでした。
Setlogはそこからさらに一歩進んで、「1時間ごとの習慣」として日常をアーカイブする仕組みになっています。
BeRealは「今この瞬間の一枚」でしたが、Setlogは「一日の流れ全体」を残せる点が違います。
グループ内の友人だけに共有されるという閉鎖性も、炎上リスクや個人情報流出を気にする今の若者には安心感として映るでしょう。
さらに深掘りしたい方へ
- Setlogアプリストア1位の理由——加工なし日常共有が若者に刺さるワケ(Yahoo!ニュース)
- Setlog(セットログ)の使い方・始め方を徹底解説(暮らしのリンカク)
- 2026年韓国トレンド!setlogの魅力(klifehack)
まとめ
「1時間に1回、2秒だけ」というシンプルな制約が、逆に日常を記録する習慣を作り出している——Setlogが若者に刺さっているのは、完璧さを求めないそのスタンスが、今の時代に合っているからかもしれません。
SNS運用の「盛らない」という潮流と重なって見えるのが、なかなか興味深いところです。

