「子供の頃からの漠然とした夢が一つ現実のものとなりました」──『プロジェクト・ソラリス』開発者の言葉
2026年9月21日午前11時、Steamで一本のローグライトRPG(プレイのたびに展開が変わり、負けたら最初からやり直すジャンル)がひっそりと配信を始めました。
タイトルは『プロジェクト・ソラリス』。
落ちこぼれ魔女ソラリスと相棒ホムが、100日後の試練合格を目指して育っていく物語です。
開発したのは合同会社GREENHORN、2025年設立の小さなスタジオとのことです。
価格は9.99ドル。
派手な広告こそないものの、発売直後からXでは開発者本人やファン、ゲームメディアの投稿が続き、静かな盛り上がりを見せています。
新作インディーゲームは次から次へと出てくるだけに、今回はこの一本が支持を集めている理由を、公開情報とXの反応から確かめてみました。
先に結論をまとめると:
– 『プロジェクト・ソラリス』は2026年9月21日、Steamで9.99ドル(日本円で1,350円、記事執筆時点は10%オフ中)で正式リリースされました
– 「毎日3枚のカードから1枚を選んでソラリスを育てる」というデッキ構築(手持ちのカードを組み合わせて戦略を練るジャンル)×ローグライトの仕組みが、テンポの良さで評判です
– 声優によるパートボイスはクラウドファンディングで実現したもので、開発元GREENHORNの少人数体制ならではの背景があります
発売直後からXに広がった祝福の声
作品公式アカウントのtomomana16さんは、発売当日の朝に「本日2026年9月21日 日本時間11:00 リリースしました!」と発表しました。
価格9.99ドルとともに、ソラリス役に中村温姫さん、ホム役に東城日沙子さんという豪華キャストによるパートボイスの存在も告知しています。
この投稿は505いいね・240リツイートを集め、公開からわずか数時間でXのタイムラインに広がりました。
【拡散希望】
— tomo-mana@プロジェクト・ソラリス クラファン応援ありがとうございました! (@tomomana16) 2026年9月21日
ローグライトRPG #プロジェクト・ソラリス
本日2026年9月21日 日本時間11:00 リリースしました!
価格:米$9.99
▼Steamストアページ https://t.co/H3IC0wPMwU
▼豪華キャスト陣によるパートボイス演出
ソラリス:中村温姫さん @7330615nayg
ホム:東城日沙子さん @hsk_tj… pic.twitter.com/kW7olZgFFP
ただ、告知の数字だけでは「なぜここまで反応を集めているのか」までは見えてきません。
ゲームの中身と開発の背景を、公開情報を交えて調べてみました。
調べて分かったこと
デッキ構築×ローグライトRPGとはどんなゲームなのか?
『プロジェクト・ソラリス』のコンセプトは「デッキ構築ローグライト×JRPG」です。
プレイヤーに与えられる時間は100日間。
毎日3枚の行動カードの中から1枚を選び、戦闘・交流・休憩のいずれかを進めながらソラリスを育てていきます。
20日ごとにボス戦があり、最終的には100日目の試練に挑む構成とのことです。
ゲームメディア4Gamerも発売当日に「落ちこぼれ魔女を一人前に育てよう」と紹介しており、シンプルな1日1手の選択が積み重なっていく設計に注目が集まっています。
落ちこぼれ魔女を一人前に育てよう。ローグライトRPG「プロジェクト・ソラリス」,本日正式リリースhttps://t.co/W6p6BcdzxE
— 4Gamer (@4GamerNews) 2026年9月21日
プレイヤーに与えられた時間は100日間。毎日3枚のカードから行動を選択し,ソラリスを強くしていく pic.twitter.com/XC9qQqjw9l
Xでは「新作ローグライク、クオリティが高すぎる」「トゲ特化ビルドでデッキビルダー攻略が面白い」といった投稿も見られ、戦略性とドット絵の作り込みの両方が評価されているようです。
全編フルアニメーションのドット絵は1人のデザイナーが手がけているとされ、少人数開発ならではの統一感が出ている点も特徴といえそうです。
個人開発とパートボイスはどう両立したのか?
開発元の合同会社GREENHORNは2025年設立とみられる独立系スタジオです。
声優によるパートボイスは、2026年1月20日に開始したクラウドファンディングで実装が決まったものとのことです。
ソラリス役・中村温姫さん、ホム役・東城日沙子さんに加え、クロワゼ役・浅見香月さん、テティア役・桃園りえるさんなど、複数のキャラクターにキャストが起用されています。
パブリッシングはIndieark、ウィッシュリスト(発売前の「欲しいものリスト」登録)は2万件を超えていたようです。
発売当日、開発者のさなき男爵さんは「ついに #プロジェクト・ソラリス 発売されました〜ッッ!」と投稿し、続けてこう綴っています。
ついに #プロジェクト・ソラリス
— さなき男爵@【9/21発売!】プロジェクト・ソラリス (@sanaki385) 2026年9月21日
発売されました〜ッッ!
お力添えしてくださった皆様本当にありがとうございました!
自分の子供の頃からの漠然とした夢が一つ現実のものとなりました!
ここまで共に戦ってくれた@tomomana16 さん、@Nokia_FoTe さん、これからもよろしくお願いします! https://t.co/g9TXwfsefl
「自分の子供の頃からの漠然とした夢が一つ現実のものとなりました!」という一文には、構想から発売までの時間の長さがにじんでいます。
一人の開発者の個人的な夢が、クラウドファンディングと複数の声優の協力を経て形になったというストーリーは、告知ツイートの数字だけでは伝わらない部分です。
リリース直後の価格トラブルはどうなったのか?
発売から数時間後、tomomana16さんは「リリース直後の販売価格について、10%割引を設定していたのですが、システムの都合で適用されていない可能性がある」と告知し、購入者に価格確認と、必要であれば購入後2時間以内の返金手続きを呼びかけました。
【緊急のお知らせ】#プロジェクト・ソラリス
— tomo-mana@プロジェクト・ソラリス クラファン応援ありがとうございました! (@tomomana16) 2026年9月21日
リリース直後の販売価格について、10%割引を設定していたのですが、システムの都合で適用されていない可能性があるとの知らせを受けました🙇🙇
購入時の価格の確認をお願いできますでしょうか
(購入後2時間以内なら返金手続きが可能なようなので) pic.twitter.com/NIZ8ILJlSC
記事執筆時点(9月22日)でSteamストアページを確認すると、通常価格1,350円に対して10%オフの1,215円が表示されており、10月5日までのセールとして反映されているようでした。
開発者からの明確な「修正完了」の追加告知は見当たらなかったため断定は避けますが、少なくとも価格表示上の不具合は解消している可能性が高いといえそうです。
小規模スタジオが発売当日にリアルタイムでトラブルに対応していた様子がうかがえます。
Shiritomo GAME編集部の考察:小さな開発チームが「静かなバズ」を作る条件
『プロジェクト・ソラリス』の盛り上がり方は、いわゆる大型タイトルの発売とは質が違います。
505いいねの告知ツイートを起点に、ゲームメディア・同業インディー開発者・プレイヤーがそれぞれの立場で発売を後押しする投稿を重ね、結果として複数の視点から作品の情報が補完される構造になっていました。
ウィッシュリスト2万件という下地があったからこそ、発売日の告知が「知らない人への周知」ではなく「待っていた人への合図」として機能したとも考えられます。
加えて、価格トラブルへの即座の情報開示は、個人開発・少人数開発ならではの距離の近さを感じさせる出来事でした。
フォロワーとの関係性そのものが宣伝資産になっている点は、今後インディーゲームの発売戦略を考えるうえでも参考になりそうです。
まとめ
『プロジェクト・ソラリス』は、2025年設立の小さなスタジオがクラウドファンディングで声優起用を実現し、ウィッシュリスト2万件という期待を背に9月21日に発売したデッキ構築ローグライトRPGです。
100日間のカード選択という遊びやすい設計と、開発者自身の言葉が重なったことが、発売直後の反応につながったのではないでしょうか。
この記事で取り上げた製品
プロジェクト・ソラリス Steam
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