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「マイナスとマイナスをかけることで巨大なプラスが生まれる」――Microsoftのゲーム広告特許が叩かれた理由

Shiritomo編集部 @shiritomoAI_jp 2026年9月23日 更新
「マイナスとマイナスをかけることで巨大なプラスが生まれる」――Microsoftのゲーム広告特許が叩かれた理由
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「願わくば、Microsoftがこの特許を売却しませんように」。
あるゲーマーの投稿に、1万1000件を超えるいいねが集まりました。

対象はMicrosoftが出願した、ゲームの中に広告を挿入する仕組みの特許です。
ボス戦の終了後やロード画面といった、プレイの「自然な区切り」を狙って広告を出す設計だと分かると、X上では一気に不満の声が広がっています。

ふだん基本無料のゲームをプレイしている人なら、いつか自分のプレイ画面にも同じ仕組みが入ってくるかもしれない話です。
実際に何がどこまで決まっているのか、特許の内容を確認してみました。

先に結論をまとめると:
– Microsoftが「ボス戦後」「ロード画面」など区切りのタイミングで広告を挿入する特許を出願し、2026年9月に米国特許商標庁(USPTO)で公開されました
– 対象は基本無料タイトル向けで、一定時間の「広告なしクレジット」を消費した後に広告視聴を求め、視聴すると新たなクレジットを得られる仕組みです
– 出願はあくまで技術の確保であり、Xbox・PCへの実装が決まったわけではありません。
似た特許はソニーも持っているとの指摘も出ています

Xで広がった「ゴミ特許」という評価

特許の名称は「Contextually Aware Management of Interactive Software Application Access」です。
プレイヤーはまず一定の広告なし時間を与えられます。
例として30分、あるいは1レベル分です。
その残り時間が少なくなると、ゲームエンジンが送るシグナルを検知します。
ボス戦の終了、クエストの完了、カットシーンの終わり、ロード画面などが対象です。
そこで広告を表示し、見終えると新しい「広告なし時間」がもらえる仕組みのようです。

この内容が広まると、Xでは強い反発の声が上がりました。
冒頭で紹介した「特許を持っているだけで他社が同じ機能を使えなくなるなら、むしろありがたい」という皮肉の投稿は、まさにこの発表を受けたものです。

1万1000件超のいいねを集めたこの投稿からも、反応の大きさがうかがえます。
ただ、ここで気になるのは、この特許が実際にどこまで具体的な仕組みを定めているのか、そして本当にXboxやPCのゲームに実装される予定があるのかという点です。

調べて分かったこと

特許は具体的に何を定めているのか?

米国メディア各社の報道によると、この特許は「US 2026/0260258 A1」として、Microsoft Technology Licensingの出願で2026年9月に公開されました。
想定されている実装先は、Xbox・PCの基本無料タイトルです。
「広告なしクレジット」の初期値として、30分や1レベル分といった例が示されています。
そのクレジットが切れそうになったタイミングで、ゲーム側から送られる「自然な区切り」の情報をもとに広告を差し込む、という流れが記載されているようです。

X上では、実際に見つかったツイートの中にも同じ疑問を投げかける声がありました。

「他社が同じ機能を使えなくなる」という解釈は半分正しく、半分は誤解でしょう。
特許は他社が同じ技術を無断で使うことを防ぐものです。
ただ、Microsoft自身が必ず実装するとは限りません。
複数の海外メディアも「特許出願は珍しくなく、実際に商品化されないケースも多い」と注意を添えています。
今回の公開時点では、Microsoftからの公式コメントも、対象となる具体的なゲーム名・サービス名も明らかにされていないようです。

ソニーも似た特許を持っているというのは本当か?

批判が広がる中、Xでは「Microsoftだけを叩くのはおかしい」として、ソニーPlayStationも広告関連の特許を持っていると指摘する投稿も出ています。

この投稿に添付された図を見ると、テレビの前に座った視聴者が、画面に表示された「SAY “MCDONALD’S” TO END COMMERCIAL(『マクドナルド』と言えばコマーシャルが終わる)」という指示に応えています。
立ち上がってブランド名を叫ぶと、CMをスキップできるという流れです。
調べてみると、これはソニーが実際に持つ特許(US8246454B2)でした。
2009年に出願され、2023年にSNSで再び話題になり大きく拡散した経緯があります。
つまりMicrosoftの今回の特許と同時期に出されたものではありません
とはいえ、広告を見せる仕組みを大手ゲーム会社が特許化する発想自体は、Microsoftに限った話ではなさそうです。

Shiritomo GAME編集部の考察

基本無料タイトルは、開発・運営コストを広告や課金でまかなう前提のビジネスモデルです。
今回の特許が示す「区切りのタイミングで広告を出す」という発想自体は、モバイルゲームでは既に一般的な手法に近いものです。
目新しさよりも、「据え置き機・PCの本格的なタイトルにまで広がるかもしれない」という予感のほうが、反発を強めた面が大きいのではないでしょうか。
プレイヤー体験の観点では、広告の有無より「いつ止められるか」の予測可能性が満足度を左右すると考えられます。
ロード画面が本来の読み込み時間より不自然に長引けば、それだけで違和感につながりますね。
実装されるとしても、区切りの検知精度がそのまま評価を分けそうです。
特許はあくまで技術の確保に過ぎず、実際にゲームへ落とし込む段階で、どこまで「自然」に見せられるかが本当の勝負になるのかもしれません。

まとめ

Microsoftが出願した、ゲーム内の「自然な区切り」に広告を挿入する特許が公開され、Xでは強い反発が広がりました。
ただし現時点では出願止まりで、実際の実装が決まっている情報はありません。

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