「2年間でゲームプレイ100時間以上、ゴールドトロフィー1つ以上」――PS6予約に転売対策案が拡散
「起動しているだけでは駄目。
1つでもゲームをクリアすればゴールドトロフィーは獲得できます」。
Xにそう投稿されたのは、まだ発売時期すら公式発表されていない次世代機PS6の「予約条件」についての提案でした。
投稿は1000件を超えるいいねを集め、リプライ欄には賛同する声も見られます。
きっかけは同じ日にソニーストアで始まった、現行機「PS5 Pro」の購入申し込み受付でした。
転売対策として実際に使われているプレイ時間の条件を見た投稿者が、次のPS6ではもっと厳しくすべきだと提案したのです。
PS5やPS6を予約したい人、抽選販売に振り回された経験がある人にとっては、他人事ではない話です。
先に結論をまとめると:
- ゲームスケジュールWikiを運営するれんかさんが、PS6の予約条件に「2年間でゲームプレイ100時間以上、ゴールドトロフィー1つ以上」を提案し、Xで話題になっています
- 同種の条件はPS5 Proの抽選販売ですでに実施されており、2024年の限定モデルは「起動30時間以上」、2026年9月開始の通常販売では「プレイ60時間以上」へ厳格化されています
- PS6の発売時期は「2027年末」という観測がある一方、ソニーのトップは8月時点で「未定」と述べており、確定した情報ではありません
何が起きたのか(Xでの盛り上がり)
発端は、ゲームスケジュールWikiの管理人として知られるれんかさん(@Renka_schedule)の投稿でした。
ソニーストアがPS6の予約時にもプレイ時間を条件にしてくることは「転売目当ての客にも予想できる」としたうえで、「2年間でゲームプレイ100時間以上、ゴールドトロフィー1つ以上」でいいと提案しています。
ゴールドトロフィー(ゲーム内の達成度を示す実績の一種で、比較的取りやすい難易度のものを指すことが多い)は、1つでもゲームをクリアすれば手に入るとも補足しており、起動しているだけの「なんちゃって実績作り」を封じたい狙いがうかがえます。
ソニーストアは、PS6予約時にも購入条件にプレイ時間を指定してくる事は転売目当ての客にも予想できるので
— れんか (@Renka_schedule) 2026年9月28日
PS6は「2年間でゲームプレイ100時間以上、ゴールドトロフィー1つ以上」でいいと思いますね
起動しているだけでは駄目。1つでもゲームをクリアすればゴールドトロフィーは獲得できます
この投稿に説得力があるのは、単なる思いつきではなく、実際にソニーが同じ日に似た条件を発表していたからです。
ただ、この提案がどこまで現実的なのか、そもそも今のPS5 Proの条件がどうなっているのかは、投稿の文面だけでは分かりません。
ここから実際の発表内容を確認していきます。
調べて分かったこと
実際のPS5 Proの購入条件はどうなっているのか?
ソニーは2026年9月28日、品薄が続く「PS5 Pro」についてソニーストアでの購入申し込み受付を始めました。
条件は、日本で登録したソニーアカウントを使い、2024年9月27日から2026年9月27日までの2年間にPS4またはPS5で合計60時間以上ゲームをプレイしていること。
申し込みは10月7日23時59分まで受け付け、応募が販売予定数を超えた場合は抽選になります。
価格は税込13万7980円です。
「PS5 Pro」の購入申し込みが本日よりソニーストアで受付開始。
応募にはPS5もしくはPS4での“2年間”のプレイ時間が「合計60時間以上」必要という一文とともに、この動きを伝えたのが以下の投稿です。
「PS5 Pro」の購入申し込みが本日よりソニーストアで受付開始。応募にはPS5もしくはPS4での“2年間”のプレイ時間が「合計60時間以上」必要https://t.co/0Qpm4DZ7g8
— 電ファミニコゲーマー (@denfaminicogame) 2026年9月28日
応募数が販売予定台数を超えた場合は抽選に。当選結果は10月26日頃より順次発表。『GTA6』発売直前に本体を手元に置けるかも pic.twitter.com/6Mmr6GxP8D
抽選結果は10月26日ごろから順次案内される見込みで、『グランド・セフト・オートVI』の発売前に本体を手に入れられるかどうかの分かれ目にもなりそうです。
過去の条件と比べて何が変わったのか?
実はこの「プレイ時間による抽選」は今回が初めてではありません。
2024年に発売された「PlayStation 5 Pro 30周年アニバーサリー リミテッドエディション」でも購入応募の条件が設けられていましたが、その内容は2014年2月22日から2024年9月19日までの間にPS4またはPS5の起動時間が合計30時間以上というものでした。
プレイではなく「起動」が条件だったため、電源を入れて放置するだけでも時間を稼げてしまう余地があったわけです。
今回の条件はそこから時間数が倍の60時間になっただけでなく、「起動」から「プレイ」へと文言が変わっています。
れんかさんの投稿が「起動しているだけでは駄目」とわざわざ書いていたのは、この変化を踏まえたものだったと考えられます。
ゴールドトロフィーという実績の取得を条件に加える提案は、ソニーが一段ずつ条件を引き締めてきた流れの延長線上にある、いわば「次の一手」を先回りして考えたアイデアといえそうです。
PS6はいつ発売されるのか?
X上の議論の前提になっているPS6の発売時期ですが、これは現時点で公式発表されていません。
海外の業界筋からは「2027年秋から年末ごろ」という観測が繰り返し出ている一方、ソニーの十時裕樹社長兼CEOは2026年8月に公開された米ウォール・ストリート・ジャーナルのインタビューで、PS6の発売時期を「まだ決めていない」と答えています。
半導体メモリの価格高騰が部品調達の重荷になっているとも報じられており、2027年末という時期はあくまで観測の域を出ていません。
予約条件の話も、発売時期そのものが固まってから初めて具体化するテーマだといえます。
このタイミングでソニーストアが購入申し込みを受け付けると発表したのが、以下の投稿です。
「PlayStation®5 Pro」のソニーストアでの購入申し込みを、本日9月28日(月)より受け付けます。
— プレイステーション公式 (@PlayStation_jp) 2026年9月28日
ご応募・ご購入には条件がございます。ご応募数が販売予定台数を超えた場合は抽選となりますので、あらかじめご了承ください。
詳しくはこちら⇒ https://t.co/h4rOIltI9Q pic.twitter.com/71VaLlu5ed
れんかさんの提案は実現するのか?
プレイ時間や実績を条件にした転売対策は、ゲーム機に限った話ではありません。
家電量販店の一部では、上級会員向けのポイントカードや過去の購入履歴を条件に抽選対象を絞る例もあります。
ソニー自身もPS5 Proで「起動時間」から「プレイ時間」へと条件を強化した実績があるため、次のPS6で「実績(トロフィー)」のような、より能動的な行動を条件に加えてくる可能性はゼロではないでしょう。
一方で、トロフィー集めが得意でない人や、オンライン機能を使う「PlayStation Plus」に入っていない人にとっては、この条件が不公平に感じられるかもしれません。
プレイ時間もトロフィーも、遊び方の自由度を測る指標としては万能ではありません。
転売対策としての実効性と、遊び方が違う人まで公平に扱えるかどうかは、別の問題として残りそうです。
Shiritomo GAME編集部の考察
今回の提案が支持を集めた背景には、「本当に遊ぶ人」と「転売目的の人」をプレイ時間だけでは見分けきれないという、ここ数年の実感があると考えられます。
起動時間からプレイ時間へ、そしてトロフィーへと条件が具体的になっていく流れは、ゲームデザインの世界で「実績システム」がプレイヤーの行動履歴を可視化する仕組みとして機能してきたことの裏返しでもあります。
ただし、実績を「本気度の証明」に使う発想は、逆にライトユーザーや新規プレイヤーを排除する方向にも働きます。
ゲームをじっくり遊ぶ時間が取れない社会人や、実績集めに関心のない層まで足切りしてしまえば、本来ハードを楽しみたい層の一部を締め出すことになりかねません。
条件を厳しくするほど転売対策として有効になる一方、誰のための機械なのかという線引きは、ソニーにとっても今後の悩みどころになりそうです。
まとめ
PS6の予約条件を巡るXの提案は、ソニーがPS5 Proの抽選販売で「起動」から「プレイ」へ条件を厳しくしてきた流れの延長線上にあります。
発売時期そのものがまだ固まっていない以上、今回の声が実際の制度に反映されるかは分かりませんが、こうした意見の積み重ねがソニーの次の判断材料になっていく可能性はありそうです。
