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「検索はできる限りお控え頂くよう」――『ぷにコーン』とインスタ検索でショッキング画像、作者が異例の注意喚起

Shiritomo編集部 @shiritomoAI_jp 2026年9月27日 更新
「検索はできる限りお控え頂くよう」――『ぷにコーン』とインスタ検索でショッキング画像、作者が異例の注意喚起

「現在、インスタグラム上での『ぷにコーン』の検索はできる限りお控え頂くようお願い致します」。
ユニコーンと少年のほのぼの日常を描いた新刊漫画の公式アカウントが、こんな投稿を出した。

投稿は2,495件のいいねを集め、181万回以上表示された。
宣伝ではなく、むしろ逆――「検索しないでほしい」という呼びかけである。
SNS上での見え方をコントロールしたいはずの公式アカウントが、なぜ自分たちの作品名を検索するなと訴えたのか。

先に結論をまとめると:

  • 漫画『ぷにコーン』のタイトルでInstagramを検索すると、無関係のグロテスクな画像が表示される現象が起きている
  • 原因は作者自身も「仕組みが全くよくわかっておらず」と説明しており、公式な原因究明はまだない
  • 同じ現象は他の検索ワードでも起きているとの報告があり、この作品に限った一過性の不具合ではない可能性がある

Instagramで検索したら、まったく違うものが出てきた

『ぷにコーン』は漫画家・おなやれおさんの作品で、2026年9月16日にKADOKAWAから発売された。
第1回キャラクターコミック新人賞の大賞を受賞した、ぷにぷにしたユニコーンと少年の日常を描くフルカラー作品だ。
内容そのものは、作者自身が「超健全」と呼ぶような、いたって穏やかな漫画である。

ところが発売から10日ほどが経った9月27日、作品の公式X「ぷにコーン」(@punipunicorn)が異例の投稿をした。

投稿によれば、Instagramでタイトルの「ぷにコーン」を検索すると、無関係のグロテスクな画像や遺体写真とみられるものが検索結果に大量に表示される事例が相次いでいるという。
投稿は宣伝目的ではなく、純粋な注意喚起であることをわざわざ明記している。
それだけ切実な呼びかけだったということだろう。

作者本人のアカウント(@salmomomon)にも、同じ趣旨の返信が相次いだ。

「人によって検索内容が変わるみたいなので、深刻さがなかなか伝わりづらいですが、かなりショッキングです」。
作者はそう説明したうえで、Instagramで感想を伝えてくれたファンの投稿を遡って探すこともできなくなったと明かしている。
作品を応援する声を追いかけたくても追いかけられない――そんなもどかしさがにじむ投稿だった。

ただ、この話はここで終わらない。
気になるのは、なぜ健全な漫画のタイトルを検索しただけで、こんな結果が返ってくるのかという点だ。

なぜこんな検索結果になるのか?

ネット上では「海外スラングとの誤関連付けが原因ではないか」という推測も見かけた。
もっともらしく聞こえる説明だが、取材で作者本人の発言を確認したところ、この説明を裏づける発言は見当たらなかった。

むしろ作者自身が答えているのは、正反対の内容だ。

「こちら仕組みが全くよくわかっておらず、人によっては全く出なかったり、全てセンシティブだったり、結果が出るのは完全にランダムのようです」。
つまり、特定のスラングとの誤関連付けのような明確な原因があるわけではなく、表示される・されないの境目そのものが不明という、対策の立てようがない状態にあるということだ。
Instagram側からの公式な説明や声明も、現時点では確認できていない。

Instagramの検索は、投稿本文やハッシュタグなど複数の要素をもとに関連度を判定して結果を並べているとみられる。
何が引き金になっているかが利用者側から見えない以上、「このワードは危険」「このワードは安全」と単純に切り分けることが難しいのが、この種のトラブルの厄介なところだ。

「ぷにコーン」に限った話なのか?

もう一つ気になるのが、これが今回の作品だけに起きた偶然なのか、それとも構造的な問題なのかという点だ。
この点について、SNS上ではこんな指摘も見られた。

「ぷにコーンにかかわらず、他のワードでもグロ系投稿がヒットする」「個人的には数ヶ月前からこんな感じ」。
この投稿が事実なら、今回はたまたま話題になったケースの一つに過ぎず、同じような検索結果のズレは他の言葉でも起きている可能性がある。
だとすれば、「Instagramで検索したら予想外の画像が出てきた」という経験をする人は、この件が収束したあとも一定数出てくることになる。

Instagramで検索して見たくない画像に遭遇してしまった場合、現時点でできる対応は限られる。
表示された投稿を長押しまたはメニューから「興味なし」に設定する、報告機能で通報する、といった個別対応に加え、設定画面の「センシティブな内容の管理」から検索や発見タブなどに表示される不適切なコンテンツの量をあらかじめ調整することもできる。
気になる言葉を興味本位で検索しない、というのが今のところ最も確実な予防策になる。

Shiritomo編集部の考察:検索結果は「自分では選べない」という前提を持つ

この件が示しているのは、Instagramに限らずSNSの検索機能が、運営する企業自身にとってもブラックボックスに近いということだ。
検索アルゴリズムは日々調整され、なぜある投稿が上位に表示され、ある投稿が表示されないのかは、外部はもちろん、今回のように当事者ですら説明できないことがある。

SNSで情報発信をする個人・企業にとって、これは無視できないリスクでもある。
自分たちのブランド名や作品名で検索したときに何が表示されるかは、自分たちでコントロールできない領域だからだ。
今回の作者のように、異常に気づいた時点ですぐに注意喚起を出し、ファンを保護する動きを取れたことは一つの対応例になる。
逆に、気づかないまま放置すれば、検索結果を見た人がその作品自体に悪い印象を持ってしまうリスクもある。

対策としてできることは多くないが、少なくとも定期的に自分の作品名・ブランド名で検索してみて、意図しない結果が出ていないかを確認する習慣は持っておいたほうがいい。
異変に気づいたときにすぐ発信できるかどうかで、ファンの受け取り方は大きく変わってくる。

まとめ

健全な内容の漫画のタイトルで検索しただけで、無関係のショッキングな画像が表示されるという今回の現象は、作者本人も原因を特定できていない。
Instagramの検索アルゴリズムがなぜそう動くのかは依然として謎のままで、公式からの説明も出ていない。
似たような報告が他の言葉についても寄せられていることを踏まえると、これは『ぷにコーン』だけの特殊な出来事ではなく、Instagram検索そのものが抱える不安定さの表れと見たほうがよさそうだ。

さらに深掘りしたい方へ

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『ぷにコーン』の作品情報は、KADOKAWA公式サイトで確認できる。

【訂正】(2026年9月28日)
公開当初の記述に誤りがありました(Instagramで見たくない画像に遭遇した場合、「興味なし」設定や報告以外に検索結果そのものを事前にコントロールする手段は用意されていない)。
一次情報を確認したところMeta公式ブログによれば、Instagramには「不適切なコンテンツをコントロール」(センシティブコンテンツコントロール)機能があり、検索・発見タブ・リール・おすすめのハッシュタグページなどに表示される不適切なコンテンツの量を『表示を増やす/通常/表示を減らす』の3段階であらかじめ調整できる。
記事の『検索結果そのものを事前にコントロールする手段は用意されていない』という断定はこの公式機能と食い違う。
該当箇所を修正しています。
読者のみなさまにお詫びして訂正いたします。