ハイキューコラボのコースター全種が当たるXキャンペーン、リポストがいいねの2.4倍に
リポスト2,974件に対して、いいねは1,238件。
X のプレゼントキャンペーンでは、気軽に押せるいいねのほうが多く集まるのがふつうです。
ところが、ベーカリー「ハートブレッドアンティーク」が10月5日朝に投稿した「ハイキュー!!」コラボの告知では、この順番が逆になっていました。
キャンペーンを企画する SNS 担当者にとって、「どんな賞品なら見た人が応募まで進むのか」を考えるヒントになる事例です。
先に結論をまとめると:
– 告知ツイートのリポストはいいねの約2.4倍で、表示した人の5.9%がリポストまで進んでいた
– 賞品は、店頭では買い物2,000円ごとにランダムで1枚しかもらえないコースターの全種セット
– 応募はフォローとリポストの2ステップだけで、作品ファンにとって「手間が少なく、価値が高い」組み合わせだった
Xでどう広がったのか
実際の告知ツイートがこちらです。
アニメ「ハイキュー!!」とのコラボを記念して、オリジナルコースターのコンプリートセットを10名にプレゼントする内容でした。
◥◣プレゼントキャンペーン!!✨◢◤
— ハートブレッドアンティーク/ 世にもおいしいチョコブラウニー / GUILTY'S【公式】 (@h_b_antique) 2026年10月4日
アニメ「#ハイキュー !!」コラボ記念🏐
オリジナルコースターコンプリートセットが
10名様に当たる🎁
【応募方法】
① @h_b_antique をフォロー
②投稿をリポスト
10/7〆切
当選者にはDMで連絡いたします✉
🏐https://t.co/S2hQ83rgAD#みんなで調理ジッシュー pic.twitter.com/5vfFG8u8US
SocialReport が10月6日10時時点で集計したデータによると、この告知のリポストは2,974件、引用リポストは10件でした。
告知ツイート自体のインプレッション(投稿が表示された延べ回数)は50,494回で、いいねは1,238件、ブックマークは70件です。
注目したいのは割合です。
表示した人のうちリポストまで進んだ割合は5.9%で、いいねの2.5%を大きく上回っていました。
応募条件がリポストなので当然とも言えますが、いいねだけして通り過ぎる人より、応募まで進んだ人のほうが多かったことになります。
拡散は朝に集中しています。
投稿は10月5日の8時19分で、最初の1時間弱に483件、6時間以内に全体の約57%が集まりました。
詳しい拡散の推移や、拡散した人の傾向の分析は、SocialReport のキャンペーンレポートで公開されています。
では、なぜここまで応募に直結したのでしょうか。
賞品の中身を調べてみると、理由が見えてきました。
賞品のコースターは何がそんなに特別なのか
今回のハイキューコラボはどんな企画?
ハートブレッドアンティークは、マジカルチョコリングで知られるベーカリーです。
運営するオールハーツ・カンパニーは、ほかに「パステル」「ねこねこ食パン」なども展開しています。
今回の「ハイキュー!!」コラボは第2弾で、テーマは「強豪集結!みんなで調理ジッシュー!!」。
公式の告知によると、期間は2026年10月1日から11月17日までです。
前回の烏野高校・音駒高校に加えて、青葉城西・伊達工業・白鳥沢・稲荷崎の各校が加わり、メンバーをモチーフにしたパンやスイーツが並びます。
ハイキューコラボのコースターはどうやってもらえる?
コースターは、コラボ商品やグッズを含む2,000円(税込)ごとの購入で、ランダムに1枚もらえる店頭特典です。
先着順で、対象はハートブレッドアンティーク・ベンケイ・パステル・ピネードの店舗と、ねこねこファクトリー東浦店とされています。
絵柄は前半(10月1日〜21日)と後半(10月22日〜11月17日)で入れ替わり、それぞれ8種類です。
前半は日向・影山・及川・岩泉・夜久・灰羽・宮侑・宮治、後半は月島・西谷・黒尾・孤爪・青根・二口・牛島・天童というラインナップです。
つまり、店頭で狙ったキャラクターをそろえようとすると、2,000円ごとに1枚のランダムを何度も引くことになります。
キャンペーンの賞品は、その「何度も通わないとそろわないもの」が一式で届く形でした。
なお、告知ではコンプリートセットが何枚組かまでは示されていないため、この記事でも枚数は断定しません。
なぜ応募まで進む人が多かったのか
理由は大きく3つあると考えています。
1つ目は、賞品の価値が作品ファンにとってはっきりしていたことです。
ランダム特典は、集める苦労を知っている人ほど「全種そろったセット」の重みが分かります。
SocialReport の分析でも、確認できた主要な拡散者8件のうち4件がアニメや推し活の話題を発信するアカウントでした。
2つ目は、応募の手間が最小だったことです。
フォローとリポストだけで完了し、コメントやハッシュタグ投稿は求めていません。
見て「欲しい」と思った瞬間に応募が終わる設計は、いいねで止まる人を減らす方向に働きます。
3つ目は、タイミングです。
告知はコラボ販売が始まって4日後で、店頭で商品を手に取った人が出はじめた時期でした。
告知にはコラボテーマと同じ「#みんなで調理ジッシュー」も添えられており、店頭の企画とXのキャンペーンが同じ文脈でつながっています。
Shiritomo編集部の考察:店頭特典はXキャンペーンの賞品になる
この事例から持ち帰りたいのは、「店頭でしか手に入らないものを、そろった形で賞品にする」という発想です。
プレゼントキャンペーンの賞品というと、新商品やギフトカードを思い浮かべがちです。
ただ、コラボ施策ではすでに店頭特典というファンに価値が伝わっているアイテムがあります。
これをランダム1枚ではなく全種セットにするだけで、店頭の体験とは別の価値を持つ賞品になります。
しかも賞品の魅力を説明する必要がほとんどありません。
もう一つは、数字の見方です。
キャンペーンの成果をリポスト数だけで測ると、「何件集まったか」しか分かりません。
リポストをいいねやインプレッションと並べると、「見た人のどれだけが動いたか」が見えてきます。
今回の2.4倍という比率や5.9%という割合は、賞品と応募条件の組み合わせがうまく働いたかを確かめる手がかりになります。
次にコラボ施策を企画するときは、店頭特典をキャンペーンの賞品にも使えないか、最初に検討してみる価値があります。
告知は販売開始の直後ではなく、店頭で商品が出回りはじめた数日後に置くと、店頭とXの話題を重ねやすくなります。
まとめ
ハートブレッドアンティークのハイキューコラボのキャンペーンは、店頭ではランダムでしか手に入らないコースターを全種セットにしたことで、見た人を応募まで動かしました。
賞品の価値と応募の手軽さがそろうと、リポストはいいねを上回るという分かりやすい事例です。
さらに深掘りしたい方へ
- SocialReport「ハートブレッドアンティークの「ハイキュー!!」コラボ記念キャンペーン、リポストがいいねの2.4倍に届いた拡散を分析」(拡散の推移・拡散した人の傾向の詳細)
- ハートブレッドアンティーク公式:アニメ「ハイキュー!!」コラボ第2弾のお知らせ
- PR TIMES:オールハーツ・カンパニー「強豪集結!みんなで調理ジッシュー!!」コラボ発表
出典:拡散データは SocialReport のキャンペーンレポート に基づく(2026年10月6日10時時点の集計)