「フォロワーが20から130になってて二度見した」――イラストレーターの3D頭部ガイドツール、一晩でXに拡散
フォロワー20人。
それが一晩のうちに130人になりました。
そんな驚きをつづった投稿に、1万件を超える「いいね」が集まっています。
投稿したのは、ノベルゲームを制作中のイラストレーター・ねぶさん(@nebusoku_owl)。
きっかけは、自分の作品づくりのために作った1つの無料ツールでした。
SNSでの発信を考えているクリエイターにとって、「何が刺さる投稿になるのか」のヒントが詰まった出来事です。
先に結論をまとめると:
– イラストレーターのねぶさんが無料公開した3D頭部ガイド作成ツール「ぐるぐるルーミス」の投稿が、わずか1日で1万いいね超のバズに
– フォロワー数は投稿前の20人から130人へ、6倍以上に増加
– ツールはもともと、本人が制作中のノベルゲームのために自作したものだった
一晩で1万いいね、フォロワーは20人から130人に
投稿は10月20日の夜に公開されました。
内容は「ルーミスヘッド3D生成ツール」、絵を描く際に頭部の向き・角度を正確に捉えるための補助ツール(下描きの補助線=アタリを作るためのツール)の紹介です。
文章に添えられた一言が、多くの人の目に留まりました。
ルーミスヘッド3d生成ツールのポストがバズったらしく、フォロワーが20から130になってて二度見した😭
— ねぶ@ノベルゲーム制作中 (@nebusoku_owl) 2026年10月20日
ツールに期待されている方ばかりだと思うので、まだ乗せたい機能あるけど、今日か明日にver.1を公開しますね
自分の絵を取り込んでそれぞれのガイドラインを調整できるよ😊#クリスタ素材 pic.twitter.com/VETNfOX46A
この投稿は、インプレッション(投稿が表示された延べ回数)21万回超、いいね1万790件、ブックマーク9,693件を記録しました。
いいね数に対してブックマーク数がほぼ9割という比率の高さは、「後で使いたい」「今すぐ試したい」と考えた人の多さを物語っています。
では、フォロワー20人だったアカウントの投稿が、なぜここまで広がったのでしょうか。
なぜ、小さなアカウントの投稿がここまで広がったのか
「自分のために作った」ツールだったことが効いた
ねぶさんのアカウント名には「ノベルゲーム制作中」とあります。
投稿文に添えられた「#クリスタ素材」のタグからも分かる通り、今回公開されたツールは、イラスト制作ソフト「クリップスタジオペイント」で使う素材として作られたものです。
ノベルゲームやマンガの制作では、同じキャラクターの顔をさまざまな角度で描く必要があります。
この「アタリ」を正確に取るための技法として知られているのが、アメリカのイラストレーター、アンドリュー・ルーミス氏が考案した技法です。
頭部を球と十字の補助線で捉え、角度を変えても顔のパーツの位置がずれないようにする描き方で、画力向上の本などでもたびたび紹介されています。
「ぐるぐるルーミス」という名前は、この技法をブラウザ上で3Dの球体をぐるぐる回転させながら確認できるようにしたことに由来すると考えられます。
つまり、もともとは自分の制作を進めるために作ったツールでした。
それを無料で一般公開したところ、同じ悩みを抱えるイラストレーターたちに刺さった、という流れが見えてきます。
言語の壁を越えた反応も
投稿には、引用という形での反応も寄せられました。
MEUDEUS VC EH UM ANJO https://t.co/bL20dDDOWJ
— tcho(L)a comics ⭐ (@amomytcholas) 2026年10月20日
ポルトガル語で「神様みたい、あなたは天使です」という趣旨の言葉が添えられています。
いいね数自体は5件と目立つものではありませんが、言語の壁を越えて投稿が届いたことがうかがえる一例です。
Xでフォロワーが増える投稿に共通することは?
「バズればフォロワーが増える」とよく言われますが、実際にXでフォロワーが増える投稿に共通するのは、派手さよりも「同じ悩みを持つ人の役に立つかどうか」ではないでしょうか。
絵を描く人なら一度はつまずく「顔の角度」という具体的な困りごとに、無料ですぐ使えるツールという形で応えたことが、今回の拡散を後押ししたと考えられます。
Shiritomo編集部の考察:ブックマーク比率が示す「実用性バズ」の強さ
この投稿から見えてくるのは、フォロワー数の少なさが拡散の壁にはならないという点です。
一般的なバズ投稿は共感・驚きを軸にいいねが伸びる一方、ブックマーク(後で見返すための保存機能)までされる比率は必ずしも高くありません。
今回のように、具体的な悩みを解決する「実用情報・ツール系」の投稿は、見た瞬間の共感よりも「あとで自分も使いたい」という保存行動につながりやすい性質があります。
企業・個人を問わずSNSで発信する担当者にとっての示唆は、フォロワー数の多さに頼らず、対象読者が抱える具体的な作業上の困りごとに直接応える投稿は、アカウントの規模を超えて届く可能性があるということです。
「誰のどんな悩みを、今すぐ解決できる形で見せているか」は、投稿を作るうえで改めて意識する価値があるでしょう。
まとめ
小さなアカウントの投稿でも、具体的な悩みに応える内容であれば大きく広がる可能性があることを、今回の出来事は示しています。
ねぶさんは投稿の中で、ツールの正式版(ver.1)を近く公開する予定だとも明かしています。

