LINEの広告パーソナライズが「割と当たってる」と話題──知らぬ間にオンになっていた属性推定設定の正体
スマートフォンでLINEを使っていれば、毎日何十件もやり取りする身近なアプリですよね。
そのLINEが、いつの間にかあなたの「子どもの有無」や「年収帯」まで推定して広告に活用していたとしたら、どう感じますか?
今週、この話題がXで一気に広がりました。
精神科医の藤野智哉さんが「こっわ!!!アプリに個人情報抜かれないように設定とか割と気をつけてるタイプだけどLINEがっつりやられてたわ。
しかも割と当たってる。」と投稿したのをきっかけに、2万件以上のいいねが集まりました。
「自分も確認してみたら全部オンになってた」という声があっという間に広がり、タイムラインが「LINE設定」の話題で埋まっていきました。
気になって調べてみたら、これはLINEヤフーが2025年8月に導入した機能でした。
知らないうちに設定がオンになっていたユーザーが多く、今まさに見直す人が急増しているようです。
SNS広告やデジタルマーケティングに関わる方にとっても、プラットフォームの広告ロジックを知る上で見逃せない動きだと感じました。
「こっわ!!!」2万いいねの投稿──何がそんなに衝撃だったのか
精神科医の藤野智哉さんは、LINEのプライバシー管理画面を見たときの驚きをXにそのまま投稿しました。
こっわ!!!アプリに個人情報抜かれないように設定とか割と気をつけてるタイプだけどLINEがっつりやられてたわ。
— 藤野智哉@精神科医 (@tomoyafujino) 2026年5月26日
しかも割と当たってる。。会話の内容とかから属性見て広告表示されるのは怖いよね。。みんな多分やられてるから設定確認すべし。。 pic.twitter.com/iOe4TdscJf
「会話の内容とかから属性見て広告表示されるのは怖いよね。
みんな多分やられてるから設定確認すべし。」という言葉が多くの人に刺さったようで、フォロワーが一斉に設定画面を開きに行きました。

タレントの川上アンナさん(@annakagawa1022)も同日に「知らない間に行動履歴の情報まで共有されてたなんて怖すぎる…属性情報含めて全部OFFにしました」と投稿しています。
LINEのプライバシー管理、みなさんも今一度確認してみたほうがいいかもしれません。
— 中川安奈 Anna Nakagawa (@annakagawa1022) 2026年5月27日
知らない間に行動履歴の情報まで共有されてたなんて怖すぎる…属性情報含めて全部OFFにしました。 pic.twitter.com/g2ZzTvjnjG
「割と当たってて逆に怖い」「どこまで見てるの」という声が連鎖し、数万人が設定の見直しを始めたとされています。
LINEが「属性情報」として推定していたもの
LINEヤフーは2025年8月19日から、「広告表示に利用するデータの設定」という機能の提供を始めました。
広告パーソナライズの透明性を高めるための取り組みですが、デフォルト(初期設定)はオンになっています。
設定できる項目は3つです。

- 広告トピック ── 興味・関心に関連する広告トピックごとに、表示頻度を減らせる
- 属性情報 ── 属性・ライフイベント等の広告利用を個別にオフにできる
- 行動履歴 ── 広告表示に利用される行動履歴の使用有無を設定できる
「属性情報」には、年齢・性別・居住地域といった登録情報のほか、LINE公式アカウントの友だち登録状況、スタンプのダウンロード履歴、閲覧・クリックした広告などが使われます。
公式の説明によれば、「スポーツチームの公式アカウントを友だちにしている」だけで「スポーツに関心がある」と機械的に推定される仕組みになっています。
「子どもの有無」「年収帯」といったライフイベント系の推定もなされており、それが「割と当たってる」と感じさせた原因のようです。
なお、公式の説明では「一般のユーザー同士のトーク内容は利用対象外」とされています。
SNSマーケターが押さえておきたい視点
この話題、SNS運用やデジタルマーケティングに携わる方には別の角度でも読むことができます。
LINE広告のターゲティングは、こうした属性推定データを広告主が活用できる仕組みの上に成り立っています。
ユーザーが「オフ」にすれば、LINE広告のターゲティング精度に影響が出る可能性があります。
今回の騒動で多くのユーザーが設定を変更すれば、LINE広告の効果指標にも変化が現れるかもしれません。
プラットフォーム側の透明性向上と、広告主側のターゲティング精度のバランス──こういったトレードオフはInstagramやX(旧Twitter)でも繰り返されてきた問題です。
国内ユーザー9,800万人規模のLINEで改めて注目されたことは、SNS広告を運用する上で頭に入れておきたい変化ではないでしょうか。
また、このような「知らない間に設定されていた」「デフォルトがオン」という体験がXで一気に広がるのは、プラットフォームへの信頼と広告設計の透明性がますます重要になっていることを示しています。
設定をオフにしたい方へ
実際に設定を変更したい場合の手順は以下のとおりです。
LINEアプリ →「設定」→「プライバシー管理」→「広告の設定」→「広告表示に利用するデータの設定」
属性情報・行動履歴・広告トピックをそれぞれ個別にオフにできます。
設定の反映には少し時間がかかる場合があるようです。
さらに深掘りしたい方へ
- 「広告表示に利用するデータの設定」の追加に関するご案内|LINEみんなの使い方ガイド
- 属性によるサービスの最適化について|LINE
- 配信される広告をユーザー自身がカスタマイズ|アドパーソナライズセンターとは|LINEヤフー for Business
まとめ
「こっわ!!!割と当たってる」という一言がきっかけで、多くの人がLINEのプライバシー設定を見直すきっかけになりました。
プラットフォームがどのように広告を最適化しているかを知ることは、ユーザーとしても、SNS運用者としても重要な視点です。
気になった方は、一度設定画面を開いてみてください。