「URLを貼っただけで永久凍結?」——Xで急増するアカウント停止の正体と、SNS運用担当者が今すぐやるべき対策
6月のある朝、絵師の@miraclehoshiさんのXに一本の投稿が流れてきました。
「友人のアカウントが凍結された」という告発です。
理由は「偽装行為」——でも、凍結の原因は資料を引用するためのURL投稿、それだけでした。
その投稿に「私も同じ目に遭った」「まったく身に覚えがない」という声が次々と集まりました。
6月2日頃から報告が急増しているこの問題、クリエイターだけでなく企業のSNS担当者にも深刻な影響をもたらしています。
何が起きているのか:「偽装行為」とAI誤判定の連鎖
Xは近年、AI(人工知能)による自動審査を大幅に強化しています。
1秒間に数万件の投稿を解析し、スパムや違反行為を検知するシステムです。
ところが、そのAIが「正当なURL投稿」を「偽装行為」と誤認するケースが増えています。

「偽装行為」は本来、なりすましアカウントや詐欺スパムを禁止するルールです。
X公式の定義には「合成メディアや悪意のあるリンクの配信」という項目があり、AIはこれをもとに外部リンクを含む投稿を審査しています。
友人のアカウントが『資料引用のためのURL投稿』を『偽装行為』と決めつけられ、永久凍結されました。運営からの回答が論理破綻しており、本人確認の手順も表示されません。あまりに理不尽なシステム対応なので、記録として晒して欲しいのことで公表です
— みらくる☆ (@miraclehoshi) 2026年6月5日
6/2からこういう例が多いようで。ご用心を pic.twitter.com/9Drb9ZkJMI
この投稿が口火を切る形で、似た被害報告が続々と寄せられました。
ヤフーニュースの記事URLを引用したところ凍結されたという報告も複数あります。
俺も、2~3年前に別垢でヤフーニュースのURL付きでツイートしたら凍結された。
— 霞 (@hyaluron12) 2026年6月6日
たまに解除してって送ってるけど未だに解除されない
共通しているのは「身に覚えがない」という点と、「異議申し立ての自動返信が矛盾だらけ」という点です。
「偽装行為に当たらないと判断したが、凍結解除の理由にはならない」——そんな論理的に破綻した返答が届くケースもあり、AIが機械的に処理していることを強く疑わせます。
なぜURLだけの投稿が「偽装行為」と判定されるのか
Xのスパム検知システムは、「コメントなしでURLだけを貼る」投稿パターンをボット(自動化されたプログラム)と区別できていないとみられています。
フィッシング詐欺(偽サイトへの誘導)や短縮URLを使った怪しいリンクと、正当な引用リンクが同じパターンに見えてしまうのです。
凍結解除支援サービスを手がける専門家によると、特に以下の行動が誤検知を引き起こしやすいといいます。

- URLだけを投稿する(自分のコメントなし)
- 短縮URLを使用する(誘導先が隠れているように見える)
- 同じリンクを繰り返し投稿する(スパムパターンと一致)
- 外部リンクを連投する(短期間に複数のURL投稿)
2026年に入り、Xではすでに「春の凍結祭り」と呼ばれる大量凍結が発生しています。
AI判定基準のアップデート直後は誤検知が集中しやすく、今回の事態もその流れの一部とみられています。
X公式からの見解はいまだ出ていません。
SNS運用担当者が今すぐ確認したい対策
企業・ブランドのアカウントは複数名での運用が多く、担当者の一人が知らずに凍結リスクのある行動を取ってしまうケースがあります。
チームで今すぐ共有してほしいルールを5点にまとめました。
URLを投稿するときの鉄則
- 必ず自分のコメントを添える — URLだけの投稿は最も危険。
「〇〇について詳しくまとめられていました」など一文でも入れる - 短縮URLを使わない — 正規のURLをそのまま使用し、信頼できないサービスで短縮しない
- 一日のリンク投稿を2件以内に抑える — 外部誘導が多いほど審査対象になりやすい
- 自己リプライを活用する — 本文を先に投稿し、URLは返信として添える形が安全
- 複数アカウントで同じURLを一斉投稿しない — 協調的スパムと判定されるリスクがある
もし凍結された場合は、感情的な文面や定型文のコピペを避け、「アカウントの具体的な用途」「偽装行為に当たらない理由」を丁寧に記述した異議申し立てが有効です。
英語と日本語の両方で申し立てると処理が早まるケースがあります。
さらに深掘りしたい方へ
- X凍結祭りの原因と解除方法——誤検知を防ぐ異議申し立て例文も解説【2026年6月更新】(X凍結解除支援サービス)
- 外部コンテンツへの誘導で気をつける7つのポイント(X凍結解除支援サービス)
- アカウントのロックまたは凍結に関する異議申し立て(X公式ヘルプ)
まとめ
「URLを貼っただけで永久凍結」——他人事ではありません。
SNS運用のなかで最も日常的な行為が、今や重大なリスクと隣り合わせになっています。
まずは「URLにコメントを添える」という一習慣から始め、チーム内で投稿ルールを見直してみてください。
