「倉持って、田島って、一体なんだったんだろう」――『殺人の門』主題歌にストーンズを選んだ理由
「倉持って、田島って、一体なんだったんだろう――」。
そう語ったのは、映画『殺人の門』の金井紘監督です。
9月24日、東野圭吾原作・山﨑賢人×松下洸平W主演のこの作品の主題歌に、ザ・ローリング・ストーンズの新曲「バック・イン・ユア・ライフ」が起用されると発表されました。
新譜楽曲が邦画に使われるのは今回が初めてだといいます。
なぜ世界的ロックバンドの新曲が、日本の心理サスペンス映画に選ばれたのか気になって調べてみました。
先に結論をまとめると:
– 「バック・イン・ユア・ライフ」はストーンズが2026年7月発売のアルバム『フォーリン・タングス』に収録した新曲で、邦画への新譜起用は史上初
– 監督とバンド双方から、映画のテーマである「歪んだ友情」と楽曲の内容が重なるというコメントが寄せられている
– 映画は10月6日〜15日開催の釜山国際映画祭に正式出品され、10月8日に主演の山﨑賢人が現地で登壇する
Xで広がった主題歌決定のニュース
『殺人の門』は、幼なじみ同士の30年にわたる歪んだ関係を描く東野圭吾のミステリーを、山﨑賢人と松下洸平のダブル主演で映画化した作品です。
2027年2月19日の公開を前に、主題歌の決定が公式アカウントから発表されました。
#映画殺人の門 主題歌決定!
— 映画『殺人の門』公式 (@satsujin_movie) 2026年9月24日
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ザ・ローリング・ストーンズ 新曲💿
「バック・イン・ユア・ライフ」
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新譜楽曲では邦画初!
ミックとキースの歴史、#山﨑賢人 × #松下洸平 が演じる歪んだ“友情”――
奇跡のリンクがここに結実!!
𝟐𝟎𝟐𝟕.𝟐.𝟏𝟗 公開 pic.twitter.com/b2gfyTV4Gm
新譜楽曲としては邦画で初めての起用ということもあり、投稿は公開から短時間で大きな反応を集めました。
ただ、話題になっているのは起用そのものだけではありません。
監督とバンド双方から寄せられたコメントの中身が、単なる話題作りにとどまらない内容だったのです。
なぜこの曲が選ばれたのか?
まず映画配給元の発表を確認すると、「バック・イン・ユア・ライフ」は最新アルバム『フォーリン・タングス』に収録された、失われゆく関係性への葛藤を綴った楽曲だとされています。
この曲を聴いた金井紘監督は、次のようにコメントしています。
「初めて『バック・イン・ユア・ライフ』を聴いた時、狂おしく交錯する倉持と田島の人生そのものが静かに目に浮かびました。
倉持って、田島って、一体なんだったんだろう――そんな思いを巡らせながら余韻に浸れる映画最後の5分間を、ザ・ローリング・ストーンズがプレゼントしてくれました」
ザ・ローリング・ストーンズ側からもコメントが寄せられており、公式サイトにはこう掲載されています。
「この曲は友情について描かれている映画のストーリーにもすごく合っていると思うよ。
主演のケントとコウヘイもこの曲を気に入ってくれたら嬉しいよ」
//#ザ・ローリング・ストーンズ
— The Rolling Stones JAPAN / ザ・ローリング・ストーンズ日本レーベル公式 (@rollingstonesJP) 2026年9月24日
2027年2月公開映画
『殺人の門』主題歌に決定🎞️‼️
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山﨑賢人 × 松下洸平 W主演
原作・東野圭吾 #映画殺人の門 の主題歌に
最新アルバム収録
「バック・イン・ユア・ライフ」が決定🎉
▼アルバム『フォーリン・タングス』https://t.co/v8op794hbY
▼映画HP… pic.twitter.com/pBwtpFJfKo
映画『殺人の門』は、完璧で人たらしな幼なじみ・倉持(山﨑賢人)と、彼に人生を狂わされ続ける田島(松下洸平)の物語です。
バンド側のコメントにある「友情」という言葉は、美談としての友情ではなく、この歪んだ関係性を指しているとみられます。
世界市場への意識も見える動き
主題歌決定と前後して、本作の海外展開に関する動きも出ています。
9月21日には、山﨑賢人と松下洸平が第31回釜山国際映画祭のワールドプレミア上映後のQ&Aにゲスト登壇することが発表されました。
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— 松下洸平STAFF (@kouhei_staff_) 2026年9月21日
第31回釜山国際映画祭 登壇決定📢
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映画「#殺人の門」が第31回釜山国際映画祭に正式出品🎬#山﨑賢人 さんと共にゲスト登壇が決定しました✨
⭐️10/8(木)18:20〜
Sohyang Theatre Woori Bank Hallhttps://t.co/7nusLarbLq
※本日14:00〜チケット発売開始🎫#松下洸平 pic.twitter.com/i50pXKV9cc
邦画初のストーンズ新譜起用という打ち出し方と、公開前の釜山出品を重ねると、単に日本国内の話題作りにとどまらず、海外の映画祭市場を意識した展開であることがうかがえます。
原作『殺人の門』はどんな話なのか?
東野圭吾の原作は、幼なじみで「親友」の田島が、いつも人生を狂わされる相手・倉持との約30年におよぶ関係を描いたミステリーです。
田島が困ったときに助けてくれるのは決まって倉持なのに、田島の人生が狂う瞬間にもいつも倉持の影がある――という歪んだ因縁が軸になっています。
結末までは触れませんが、東野作品の中でも「問題作」と呼ばれてきた長編で、実写化は今回が初めてです。
Shiritomo MOVIE編集部の考察
主題歌に世界的なロックバンドの新曲を起用する動きは近年珍しくありませんが、今回興味深いのは、バンド側と監督側のコメントがどちらも「友情」という同じ言葉を使いながら、指している中身がまったく違う点です。
ストーンズは楽曲そのものが持つ普遍的なテーマとして語り、監督は作品内の歪んだ関係性としてそれを読み替えています。
この「言葉は同じでも意味がずれる」ズレこそが、原作が長年映像化されてこなかった『殺人の門』という物語の異質さを、主題歌発表というプロモーションの入り口だけで伝えてしまっている点が面白いところです。
釜山での海外お披露目と合わせて見ると、公開前から「歪んだ人間関係」という原作の核を前面に出す戦略が一貫しているように見えます。
まとめ
『殺人の門』の主題歌にザ・ローリング・ストーンズの新曲が起用された背景には、監督とバンド双方が作品のテーマに重ねた「友情」という共通言語がありました。
2027年2月19日の公開に向けて、釜山国際映画祭での反応にも注目が集まりそうです。