「アイアンマンが大好きです」――『アベンジャーズ/エンドゲーム』アンコールが7年越しに世界興収1位へ返り咲く
2019年公開の『アベンジャーズ/エンドゲーム』が、7年の歳月を経て今週末の世界興行収入ランキングで再び首位に立ちました。
新規映像を加えた再上映版「アンコール」が、公開初週末で世界8,600万ドルを記録したのです。
一度公開を終えた作品をもう一度ヒットさせるにはどうすればいいのか——SNSでの盛り上がり方を追うと、そのヒントが見えてきます。
先に結論をまとめると:
– 『アベンジャーズ/エンドゲーム:アンコール』が公開初週末で世界興収8,600万ドルを記録し、再上映作品として歴代2位の世界オープニングとなった
– 日本では9月23日(水・祝)から10月8日まで、全国329館で期間限定公開中
– 追加された新規映像は12月18日公開の『アベンジャーズ/ドゥームズデイ』への布石で、シリーズ全体の累計興収も歴代1位『アバター』に急接近している
劇場に駆けつけたファンたちの反応
今回のオープニング興収の内訳は、北米が2,600万ドル、海外市場が6,000万ドル。
合計8,600万ドルは、再上映作品の世界オープニングとしては歴代2位の記録です(1位は2012年の『タイタニック』3D版)。
7年前の映画がこれだけの数字を動かしていること自体が異例です。
X(旧Twitter)でも、劇場に足を運んだファンの投稿が相次いでいます。
#アベンジャーズ/
— ドランクドラゴン塚地武雅 (@tsukajimuga) 2026年9月26日
エンドゲーム:アンコール
改めてスクリーンで見ると凄い迫力!
そして今後への期待がより昂まりました!
楽しみは続く…最高〜!… pic.twitter.com/aOIU07yQDc
「改めてスクリーンで見ると凄い迫力」という声のとおり、大画面での鑑賞体験を求めて劇場に戻ってきた観客が多いようです。
ただ、興収の数字だけを見ていても「なぜ今また1位になれたのか」までは分かりません。
そこで、再上映の狙いと日本での上映事情を一次情報で確かめてみました。
調べて分かったこと
なぜ7年前の映画がもう一度1位になれたのか?
今回の再上映は、単なる懐かしさ狙いの企画ではありません。
12月18日公開の最新作『アベンジャーズ/ドゥームズデイ』の直前に、新規映像を加えた「アンコール」版を挟み込む、シリーズ全体を巻き込んだ布石です。
ルッソ兄弟やケヴィン・ファイギ氏も、追加映像が次回作の内容に直結すると明かしており、「予告編としての本編」という珍しい立ち位置になっています。
似た手法は過去にもありました。
2021年に中国で再上映された『アバター』が興収を積み増し、『エンドゲーム』から世界歴代1位の座を奪い返した例です。
今回の「アンコール」によって、『エンドゲーム』の累計興収は28億8,500万ドルに達し、『アバター』の29億2,400万ドルまで残り約3,900万ドルに迫っています。
5年前とは逆方向の逆転劇が、現実味を帯びてきました。
追加された映像はどれくらいの分量なのか?
通常版は3時間3分(本編より2分増)です。
Disney認定の大型フォーマット「INFINITY VISION」版はさらに長い3時間6分(本編より5分増)で、こちらには日本限定の特別映像も含まれます。
長尺のディレクターズカットではなく、次回作への橋渡しに絞った追加です。
観客の反応にも、この位置づけがそのまま表れていました。
『#アベンジャーズ /エンドゲーム:アンコール』
— 大槻拓也 (@takubo_official) 2026年9月26日
観てきました!
何百回と観てるんですけどまた泣いちゃいました
劇場で観ることでできる発見もあって楽しかったです!
やっぱりアイアンマンが大好きです
12月公開の #ドゥームズデイ への布石もあって最高でした
年末楽しみすぎる😊 pic.twitter.com/en6nqUMnV2
「アイアンマンが大好きです」という一言に象徴されるように、何百回と観た作品でも劇場という場で新しい発見があったという声が目立ちます。
追加映像そのものへの言及とあわせて、12月の新作への期待を語る投稿が多いのも特徴的です。
日本ではどこで、いつまで観られるのか?
日本では9月23日(水・祝)から10月8日まで、全国329館での期間限定公開です。
INFINITY VISION版は大型スクリーン(横13.7m以上が目安)と没入型音響設備を備えた劇場に限られるため、通常版とは上映館が異なります。
会場を探す場合は、映画.comや各劇場公式サイトの上映スケジュールで検索すると確認できます。
10月8日を過ぎると通常興行としての上映は終了する見込みなので、早めの確認をおすすめします。
Shiritomo MOVIE編集部の考察
今回の事例で興味深いのは、その起点です。
盛り上がりの起点は公式アカウントではなく、一般ファンの「観てきました」投稿だったと見られます。
マーベル・スタジオは新規映像という「特典」を用意しただけで、実際に体験を語って拡散させたのは観客自身でした。
これは音楽アーティストが記念盤を出してツアー前の話題を作る手法に近く、過去作という資産を新作のプロモーション予算をかけずに動かせる点に強みがあります。
SNS運用の観点では、既存ファンに「もう一度足を運ぶ理由」を1つだけ用意し、あとは自然な体験談の拡散に委ねる設計が効いていると言えます。
次回作の公開が控えている作品ほど、同じ手法が今後も繰り返されると見ています。
まとめ
『アベンジャーズ/エンドゲーム:アンコール』は、新規映像という小さな追加だけで7年前の映画を興収ランキング上位に押し上げました。
12月の『アベンジャーズ/ドゥームズデイ』に向けて、しばらくはこの手法をなぞる作品が増えそうです。
