松田優作「遊戯」シリーズ49年ぶり新作「LAST DANCE 最後の遊戯」、柄本佑「初の本格ガンアクション」に挑む
1978年、松田優作主演・村川透監督の「最も危険な遊戯」が公開されました。
同年の「殺人遊戯」、翌79年の「処刑遊戯」までを含めた三部作は、のちに「遊戯シリーズ」と呼ばれ、日本のハードボイルド(非情で硬質な男の美学を描く作風)映画を語るうえで欠かせない作品として残り続けています。
そのシリーズの後継作「LAST DANCE 最後の遊戯」が、2027年に公開されることになりました。
続編でも前日譚でもなく、オリジナルと同じ監督が再びメガホンを取る新作です。
シリーズを知らない世代にとっても、なぜ今この企画が動いたのかは気になるところではないでしょうか。
先に結論をまとめると:
- 「遊戯シリーズ」(1978〜79年)の後継作「LAST DANCE 最後の遊戯」が、2027年2月19日に山形県内で先行公開、26日から全国上映されます
- 柄本佑・宇崎竜童がダブル主演、監督はオリジナル三部作と同じ村川透さんが務めます
- 舞台は山形県村山市。
地元ではふるさと納税を活用したクラウドファンディングで製作を後押ししています
何が起きたのか——49年の時を経た再集結
今回の発表で分かったのは、単なる「続編企画」ではないという点です。
柄本佑さんが三上雄斗役、宇崎竜童さんが黒崎亮二役でダブル主演を務め、メガホンを取るのはオリジナル三部作を手がけた村川透監督本人。
脚本・演出の核となる監督が49年の時を経て同じシリーズに戻ってくるというのは、リブート作品としてはかなり珍しい形です。
映画ナタリーもこの続報を伝えています。
松田優作「遊戯」シリーズの魂を受け継ぐ新作映画、柄本佑と宇崎竜童がW主演 監督は村川透
— 映画ナタリー (@eiga_natalie) 2026年4月30日
「LAST DANCE 最後の遊戯」ロケ地・山形県村山市がふるさと納税を活用したクラファン実施https://t.co/0kDKOl6VFP pic.twitter.com/BKr9EILYgG
ロケ地が山形県村山市であることも、このツイートで明らかになりました。
ただ、これだけでは「なぜ山形なのか」「どんな撮影だったのか」までは分かりません。
そこで製作の経緯を一次情報で追ってみました。
調べて分かったこと
柄本佑さんはどんな役を演じるのか?
柄本佑さんは三上雄斗役、宇崎竜童さんは黒崎亮二役で出演します。
柄本さんは本作について「初の本格ガンアクション、頑張りました」とコメントしており、肉体を使ったアクションに本格的に挑んだ様子がうかがえます。
オリジナル版の松田優作さんが体現した「遊戯シリーズ」の身体性を、どう新しい形で受け継ぐのかが見どころになりそうです。
なお、作品の具体的なストーリー展開については公式には明らかになっていないため、この記事でも踏み込みません。
なぜ山形県村山市が舞台になったのか?
ロケ地となった山形県村山市は、村川透監督の出身地でもあります。
地元の最上川美術館は、村川監督作品の映画製作を支援するための寄附金(ふるさと納税を活用したクラウドファンディング)を募集していました。
村川透さん(山形県村山市出身)の監督作品「LAST DANCE 最後の遊戯」映画支援のため寄附金を募集しております。
— 最上川美術館 (@mogamirivmuseum) 2026年2月26日
詳しくはこちらからご覧ください。https://t.co/axcDcsm5jZ
地方発の映画製作にふるさと納税の仕組みを使うという動きは、単なるロケ地提供にとどまらず、地元が監督の「里帰り作品」を資金面から支える形になっている点が特徴です。
山形の風景を活かしたハードボイルドアクションという作品の方向性も、このロケ地選びと無関係ではないでしょう。
撮影はいつ、どのように行われたのか?
撮影は2025年11月10日にクランクインし、11月末まで実施されました。
制作に関わるOFFICE作Officialのアカウントが、当時の現場の様子を伝えています。
【松田優作】
— OFFICE作 Official (@office_saku) 2025年11月25日
松田優作主演「遊戯シリーズ」の後継作品である映画「LAST DANCE 最後の遊戯」
が今月10日にクランクインしました。
11月末まで撮影が行われ、作品は2026年公開予定です。
ぜひチェックしてみてください。https://t.co/OmK6x5Stxa#松田優作#最後の遊戯 pic.twitter.com/Yr6dmopByP
この投稿の時点では公開時期の見込みが現在とは異なっていましたが、その後2027年2月19日の山形県内先行公開、26日からの全国上映という形で正式に確定しています。
撮影から公開までおよそ1年3ヶ月という期間は、ロケ地主体の作品としては丁寧に編集・仕上げの時間を取っている印象です。
Shiritomo MOVIE編集部の考察
「遊戯シリーズ」の後継作が実現した背景には、監督本人が健在で創作意欲を保っていたという事情に加え、地方自治体がふるさと納税という既存の仕組みを映画製作支援に転用したという点が見逃せません。
クラウドファンディング型の映画製作支援自体は珍しくありませんが、監督の出身地が制度を使って「里帰り作品」を後押しする形は、地域と映画のつながり方として比較的新しいパターンです。
配給・興行の視点で見ると、山形ロケという地域性は全国公開の前に先行公開枠を設ける動機にもなっています。
2月19日の山形先行、26日の全国公開という2段階の公開形態は、地元での盛り上がりを初動の話題作りに使う狙いがあるとみられます。
今後、同じようにふるさと納税や地元自治体の支援を受けた作品が、公開前の話題作りにどこまで地域色を打ち出すかは注目しておきたいポイントです。
まとめ
「LAST DANCE 最後の遊戯」は、松田優作さんが体現した「遊戯シリーズ」の魂を、同じ監督の手で49年越しに受け継ぐ新作として、2027年2月に公開されます。
柄本佑さん・宇崎竜童さんのダブル主演と山形ロケという新しい要素が、オリジナルとどう響き合うのか、公開までの動きを引き続き追っていきたいと思います。
さらに深掘りしたい方へ
現時点では公式サイトの詳細発表が限定的なため、続報が出次第、本作の見どころや予告映像についても改めて取り上げる予定です。