Auday、Apple WatchをAI記憶レコーダーに変える新アプリ――買い切り1,500円、日本語はまだ非対応
Apple Watch Series 11をつけたまま12時間30分録音して、バッテリーはまだ49%残っていた。
そんな検証結果とともに、1本のアプリがX上に流れてきました。
新しい録音専用デバイスを買う必要はなく、普段から腕にはめているApple Watchがそのまま「AIレコーダー」になる——。
ガジェット好きの一部アカウントが、そんな発想のアプリ「Auday」を紹介しています。
専用機を増やさずに済むという点で、Apple Watchを買うか迷っている人にも、すでに持っている人にも関係のある話です。
先に結論をまとめると:
– Apple Watchだけで会話の録音・文字起こし・AI要約ができる新アプリ「Auday」が登場
– 買い切り1,500円でサブスクなし、処理はすべて端末内で完結しサーバーを使わない
– 文字起こしは英語・中国語のみ対応で、日本語はまだ使えない
何が起きたのか
Audayは、ローンチ特化のサービス紹介サイト「Product Hunt」で公開され、Apple Watch単体を終日録音デバイスとして使うという発想がX上で紹介されました。
投稿者は「これは待望だったかも」とコメントし、会話の長時間録音・端末上での文字起こし・心拍やストレス推定、位置情報と会話を組み合わせる機能を紹介しています。
📝これは待望だったかも!
— テツメモ|AI図解×検証|Newsletter (@tetumemo) 2026年10月4日
「Apple WatchをそのままAIレコーダーにする」Audayが登場
専用のAIレコーダーをもう1台持ち歩くのではなく、普段つけているApple Watchで1日を記録する発想
・会話を長時間録音
・端末上で文字起こし
・心拍、ストレス推定、活動、睡眠、位置情報と会話を組み合わせる… https://t.co/fvk21kl6Y6 pic.twitter.com/tkSduTkZHE
別の投稿でも、同じ切り口でAudayが取り上げられていました。
Apple Watchを「1日中使えるAIレコーダー」に変換するアプリとして紹介し、健康データや位置情報と組み合わせて日常を記録できる点に触れています。
AI録音デバイス「Auday」が話題!
— 木内翔大@SHIFT AI代表「日本をAI先進国に」𝕏 (@shota7180) 2026年10月4日
Apple Watchを「1日中使えるAIレコーダー」に変換。
音声だけでなく、健康データやストレス、位置情報なども組み合わせて日常を記録できます。
最短1ヶ月以内で、完全な日本語サポートもリリース予定とのこと。 pic.twitter.com/uNldDsIUEj https://t.co/CWG1UTUj7B
どちらの投稿も、専用のレコーダーを別途持ち歩かずに済む点を好意的に受け止めています。
ただ、ここで気になるのは「本当にそんなことができるのか」「いくらで、どの機種で使えるのか」という具体的な中身です。
公式情報を確認してみました。
調べて分かったこと
いったい何ができるのか
AudayのApp Store掲載ページによると、Apple Watchの画面がオフの状態でも会話を長時間録音できます。
さらに文字起こし(英語・中国語)と意味検索、AIによる1日の振り返り(ハイライト抽出)までを行います。
録音・文字起こし・検索・保存のほぼすべての処理が端末内で完結し、外部サーバーを使わない設計になっている点が、公式ページでも明記されています。
心拍数やストレス推定、活動量、睡眠、位置情報といったApple Watchが元々記録しているデータと、録音した会話を時系列で結びつけられるのも特徴です。
「何時に誰と何を話したか」だけでなく、「そのとき自分の心拍はどうだったか」まで振り返れる発想は、単体のICレコーダーにはない組み合わせです。
価格と対応機種は?
App Store(日本)の表示によると、価格は買い切り1,500円でアプリ内課金なし。
対応はiPhone側がiOS 18.0以降、Apple Watch側がwatchOS 11.0以降です。
Apple Watch Series 11での検証では、12時間30分の録音後もバッテリーが49%残っていたとされています。
これはApple側の公式発表ではなく、Auday側が自ら行った検証結果である点には注意が必要です。
なお「アプリ内課金なし」とはいえ、録音・文字起こし・検索・保存は無料で使えます。
一方でオプションのAI要約機能を使う場合は、利用者自身のAPIキーで外部のAIプロバイダーに接続する仕組みになっており、その場合はプロバイダー側の料金が別途発生します。
日本語はいつ使えるのか?
現時点で文字起こしに対応しているのは英語と中国語のみで、日本語はまだ使えません。
X上の紹介投稿では「最短1ヶ月以内で、完全な日本語サポートもリリース予定とのこと」とされていましたが、これは投稿者が伝えた情報であり、Auday公式ページに具体的な提供時期の記載は見当たりませんでした。
日本語対応を待ってから導入するか、英語環境で先に試すかは、現状では判断が分かれるところです。
会話を録音することに注意点はないか
Apple Watch単体での終日録音という性質上、自分だけでなく周囲の人の声も録音対象になり得ます。
自分が当事者の会話を記録すること自体は日常的に広く行われていますが、打ち合わせや会食など相手がいる場では、録音していることを一言伝えるかどうかで印象が変わる場面もありそうです。
導入する際は、処理が端末内で完結しサーバーに送られない設計であることを踏まえつつ、使う場面を選ぶのがよさそうです。
Shiritomo GADGET編集部の考察:新しいハードを売らない戦略
Audayが面白いのは、新しいハードウェアを一切提案していない点です。
AIレコーダーの文脈では、ペンダント型やクリップ型の専用デバイスを新たに買わせる製品が目立ちます。
Audayは「すでに多くの人が身につけているApple Watch」をそのまま使う前提で設計されています。
開発コストもユーザー側の初期投資も小さく、買い切り1,500円という価格設定はその裏返しとも言えます。
もう一つ注目したいのは、処理をすべて端末内で完結させている点です。
「常時録音するAIデバイス」そのものへの警戒感は海外メディアでも指摘されており、サーバーを介さないローカル処理は、その懸念に対する現実的な回答の一つになっています。
Apple自身もApple Watchの健康機能を年々拡張してきた経緯を踏まえると、こうしたサードパーティの発想を後追いで標準機能に取り込んでくる可能性も十分にあります。
既存のハードに新しい使い方を見出すアプリが増えるほど、次に買うべきガジェットの基準も変わっていくはずです。
まとめ
Apple Watchを専用のAIレコーダーに変える「Auday」は、新しいハードを買わせずに既存の端末の価値を広げる、堅実な設計のアプリでした。
日本語対応はまだ先ですが、対応機種を持っている人にとっては試す価値のある選択肢です。
さらに深掘りしたい方へ
公式情報は以下から確認できます。


