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note収益化、3Q決算でAI事業2.5億円に——「500円か1000円でいいんです」

Shiritomo編集部 @shiritomoAI_jp 2026年10月7日 更新
note収益化、3Q決算でAI事業2.5億円に——「500円か1000円でいいんです」

「最初は500円か1000円でいいんです」。
あるnoteクリエイターが投稿していたのは、高単価で売ろうとして挫折する人への実践アドバイスでした。
そんな個人の収益化の悩みと並ぶように、note株式会社は10月6日に決算を発表しました。
そこではAI関連事業の売上高が2億5000万円まで伸びていることが明らかになっています。
SNSやブログで発信しながら副収入を得たいと考える人にとって、noteは代表的な選択肢の一つです。
今回の決算は、その収益化の現場でAIが実際にどこまで効いているのかを考えるきっかけになります。

先に結論をまとめると:
– note株式会社の2026年11月期第3四半期決算は売上高40億5800万円(前年同期比33.2%増)、AI関連事業単体の売上高は2億5000万円
– AI関連事業の柱は経済産業省・NEDOの生成AI開発支援プロジェクト「GENIAC」採択事業。
これとは別に、全社的なAI活用で人件費率を3割減らしながら増収増益を達成
– 一方、個人クリエイターの間では、AIに任せるだけでは売れないという受け止め方が根強く、500円からの小さな成功体験を積む工夫が共有されている

noteの3Q決算が示した数字

note株式会社(東証グロース、証券コード5243)は10月6日、2026年11月期第3四半期(累計)の決算を発表しました。
売上高は40億5800万円で前年同期比33.2%増、営業利益は8億4900万円で同567.0%増と、各段階利益が大きく伸びています。

伸びを牽引したのが、主力のメディアプラットフォーム事業に加わったAI関連事業です。
セグメント単体の売上高は2億5000万円、セグメント利益は2800万円でした。
この事業の中心にあるのが、経済産業省とNEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)が実施する生成AI開発プロジェクトです。
これは「GENIAC(ジニアック:国産の生成AIモデル開発を支援する国の事業)」の採択案件にあたります。
報道によれば、社内の業務にもAIを積極活用したことで人件費率を3割削減しながら増収増益を達成したといいます。
プラットフォーム企業がAIをコスト構造そのものに組み込み始めている様子がうかがえます。

ただ、決算の数字が示すのは note という会社全体の収益構造の話です。
実際にnoteで記事を書いて収益化を目指す個人にとって、AIがどこまで味方になってくれるのかは、また別の問題として語られています。

調べて分かったこと

本当に「AIで書けば稼げる」のか?

「AIでnote記事を書くと儲かるというのは本当か?」。
この問い自体は目新しいものではなく、起業家として知られるけんすうさん(@kensuu)も以前からこのテーマについて記事を書いています。

生成AIの普及でコンテンツ作成そのもののハードルは下がりました。
誰でも体裁の整った文章を短時間で作れるようになった一方、「作れること」と「売れること」は別の話として扱われているのが実情です。
実際、X上でnoteのAI収益化を解説するアカウントを見ていくと、工夫の余地はAIで作った記事そのものにはないようです。
むしろ、誰のどんな悩みに向けて書いたかという設計の部分にあると感じさせられます。

個人クリエイターが実践しているコツ

AIで文章を作れること自体はもはや差別化にならないとすれば、個人が収益化のためにできることは何でしょうか。
note×AI活用をテーマに発信しているアカウント「note_ai_mousigo」さんは、いきなり高単価の記事を売ろうとしないことを勧めています。

0円の記事と500円の記事では、書き手の気持ちの面で大きな差があるという考え方です。
最初の「売れた」という成功体験を小さく積み重ねることが、次の記事を書く原動力になるというわけですね。
note収益化という言葉で検索する人の多くが探しているのは、まさにこうした「何から始めればいいか」という具体的な一歩なのではないでしょうか。

Shiritomo編集部の考察:プラットフォームと個人、AIの効き方は違う

今回の決算で興味深いのは、AIの効き方が「企業側」と「個人クリエイター側」でまったく異なる階層にあることです。
note株式会社にとってのAIは、GENIACのような国のプロジェクトに採択されるレベルの開発投資です。
同時に、社内業務を効率化してコスト構造を変える道具でもありました。
これに対し個人クリエイターにとってのAIは、文章を速く作るための道具にすぎず、それだけでは収益に直結していません。

SNSで情報発信をするマーケターや個人クリエイターにとっての示唆は何でしょうか。
AIによる「作成コスト低下」が広がるほど、読者の悩みに合わせた企画力や、小さな成功体験を積み上げる地道さの価値が相対的に上がっていくという点です。
プラットフォーム側の技術投資のニュースと、個人の地道な工夫は、一見かけ離れているようで同じ土俵の上にあると言えそうです。

まとめ

noteの決算はAI事業の確かな伸びを示した一方、個人の収益化の現場では「AIに任せれば売れる」という単純な図式にはなっていないようです。
両者の温度差を知っておくことが、SNSでの発信を収益につなげる第一歩になるのではないでしょうか。

さらに深掘りしたい方へ

フォロワー0から4日で初収益——Xで広がるnote副業ノウハウの”惜しみない共有”に注目したフォロワー0から4日で初収益——Xで広がるnote副業ノウハウの”惜しみない共有”に注目した正直に言うと、「副業でnoteを始めた」という話を聞くたびに、どこか遠い世界の話だと感じていた。