おにぎりアクション2026開催、写真1枚で給食5食――今年はストーリーズも対象に
5歳の雄猫が丸くなっている写真に、4,870件のいいねが付きました。
投稿したのは猫自慢のアカウントではなく、「#OnigiriAction」というハッシュタグを付けた参加者です。
猫の名前は「おにぎり」。
写真の中身はおにぎりでなくても、ハッシュタグと投稿先さえ条件に合えば、どこかの国の子どもに給食が届きます。
この記事では、企業がSNS投稿と寄付を連動させる「おにぎりアクション2026」の仕組みと、今年変わった2つの点を調べました。
SNS運用やCSR企画に関わる方にとっては、ハッシュタグ1つでここまでの参加規模を動かす設計のヒントになる事例です。
先に結論をまとめると:
– 「#OnigiriAction」を付けて写真をSNSか特設サイトに投稿すると、協賛企業が給食5食分を寄付する仕組みで、2026年は10月8日から11月17日まで41日間開催
– 2015年の開始から2025年までの11回で、累計約243万枚の投稿・約1,280万食の給食実績を公式が発表
– 今年はInstagramストーリーズでの参加が可能になり、国内「こども食堂」支援も本体キャンペーンと同時に実施される
何が起きたのか(Xでの盛り上がり)
開催初日の2026年10月8日朝10時、主催のTABLE FOR TWO International公式アカウント(@TFTjp)が開始を告知しました。
おにぎりで世界を変える🌍#OnigiriAction 本日10/8スタート🍙
— TABLE FOR TWO公式│おにぎりアクション主催 (@TFTjp) 2026年10月8日
10/16の世界食料デーに合わせて開催💡
日本の食のシンボルである“おにぎり“を通じて“世界をちょっと良くする“アクションです🍙
開催期間:10/8(木)〜11/17(火)
👇参加方法・詳細! pic.twitter.com/4jPoPHy8rq
投稿には「10/16の世界食料デーに合わせて開催」とあります。
世界食料デーは国連が定めた国際デーで、食の不均衡について考える日とされています。
このタイミングに合わせて始めるのは、過去の開催から続くこのキャンペーンの恒例といえそうです。
開催初日前後には他にも参加の投稿が相次ぎました。
前述の猫の写真のほか、「私は、北海道も応援しています。」とだけ添えて投稿した人、翌9日にお弁当の記録と一緒に参加した人など、投稿の切り口は人によってさまざまです。
ただ、ここで気になるのは「写真1枚でなぜ給食5食に換算されるのか」という寄付の仕組みそのもの。
そこを一次情報で確かめました。
調べて分かったこと
写真1枚がどうやって給食5食になるのか
公式サイトおよびPR TIMESで配信された公式発表によると、参加方法はシンプルです。
おにぎりにまつわる写真を撮り、「#OnigiriAction」を付けてInstagram・X・または特設サイトに投稿するだけ。
写真1枚につき、協賛パートナー企業が給食5食分(100円相当)を拠出し、TABLE FOR TWOを通じて東アフリカ(ルワンダ、タンザニア、ケニア)とアジア(フィリピン)の子どもたちに届けられます。
投稿は無料で、何度でも参加できるとTFTjp公式も案内しています。
つまり参加者自身は1円も払いません。
投稿という行為そのものが寄付の「引き金」になる仕組みで、お金を出すのは協賛企業側です。
この構造が、後述する「参加のハードルの低さ」につながっています。
累計243万枚という数字は本当か
news要約にあった「累計243万枚の投稿で1280万食以上」という数字について、公式サイトの説明、およびPR TIMESで配信されたTABLE FOR TWO Internationalの公式プレスリリース(タイトル「累計243万枚!わたしから広がる『おにぎりアクション2026』本日開始」)を確認しました。
公式サイトには「2015年の開始から2025年までの11回の開催で、累計約243万枚の写真が投稿され、約1,280万食の給食を届けている」という記載があり、news要約の数字は公式発表と一致しています。
2026年の開催はこれに続く12回目にあたります。
今年から何が変わったのか
今年の変更点としてまず挙げられるのが、Instagramストーリーズでの参加です。
公式FAQでは「Instagramでは、フィード投稿と、ストーリーズは『@tablefor2_official』へメンションをつけての投稿の場合のみ寄付対象となる」と案内されています。
過去の案内では「Instagramでは、フィード投稿のみが寄付対象となります。
ストーリーズの投稿やコメント投稿は、寄付対象外です」としていた時期があり、ストーリーズが対象に加わったのは今回がはじめての変更です。
フィード投稿とストーリーズで条件が違う(ハッシュタグか、公式アカウントへのメンションか)点は、参加する側が間違えやすいところなので覚えておきたいところです。
もう1つの変化が、国内の「こども食堂」支援です。
TFTjp公式は開催前日の投稿で次のように告知していました。
\おにぎりアクション、いよいよ明日スタート!🍙/
— TABLE FOR TWO公式│おにぎりアクション主催 (@TFTjp) 2026年10月6日
📅10/8(木)~11/17(火)41日間!
おにぎり写真を #OnigiriAction をつけて投稿すると1枚につき5食の給食が子どもたちへ届きます🥣
今年は同時に日本の子どもたちへの食支援も!😊
投稿は無料&何度でもOK
ぜひ楽しんでもらえたら嬉しいです💕 pic.twitter.com/kI6atZ8N7d
「今年は同時に日本の子どもたちへの食支援も!」という一文のとおり、2026年はアフリカ・アジア向けの給食支援に加えて、国内の子どもたちへの食支援が本体キャンペーンの開催期間と重なる形で動いています。
この国内支援は「ドコデモこども食堂」という団体との連携で、投稿枚数に応じた段階的な寄付(累計5万枚到達で20万円、最大24万枚到達で100万円)を食事チケットに換えて、地域の飲食店で使える形にする取り組みです。
公式FAQによれば、2025年に実施した「おにぎりアクション FOR JAPAN」とドコデモこども食堂の連携とは異なる新しい仕組みで、本体のおにぎりアクションと同じ期間に展開されるのは2026年からです。
投稿された写真は「本物」なのか
参加の広がり方として目を引いたのが、この投稿です。
今日からスタート🍙アクション
— 吉野裕行 R5.4月よりninelive.所属 (@_yocchin_______) 2026年10月8日
およそ1カ月🍙
朝から晩まで🍙
🍙の冒険スタート!!
⚠️🍙はAIではありません#OnigiriActionhttps://t.co/oi5pDDdUbM pic.twitter.com/P5tI08EmLa
海の上に浮かぶ木の板の上に、おにぎりが1個だけ置かれているという演出の効いた写真で、投稿主は「⚠️🍙はAIではありません」とわざわざ注記していました。
生成AI画像が増えている中で、作り込んだ構図の写真を見た人が「AI生成では」と疑うことを見越しての一言だったと見られます。
こうした注記が付くこと自体、今のSNSで写真付き投稿をする人が意識せざるを得なくなっている状況を映しているといえそうです。
Shiritomo編集部の考察:ハッシュタグ型CSRキャンペーンの共通点と違い
おにぎりアクションは、ハッシュタグを付けた投稿と企業の寄付を連動させる「ハッシュタグ型CSR」の一種です。
Shiritomoではこれまでに、ロゴの「C」を指で隠して投稿するとがん治療研究に寄付が向かう「#deleteC大作戦」や、ハート形のポーズで1枚投稿するとワクチン1本分の支援につながるキャンペーンも取り上げてきました。
3つを並べると、共通するのは「参加者が払うコストは写真1枚と数秒の手間だけ」という設計です。
参加者は金銭を負担せず、企業側がスポンサーとして資金を出す構造だから、投稿のハードルが極限まで下がります。
一方で違いもあります。
deleteCやハートのポーズは「特定の動作」をして撮る必要がありますが、おにぎりアクションは「おにぎりにまつわる写真」という条件がかなり緩やかです。
手作りのおにぎりでも、コンビニのおにぎりでも、冒頭の猫のように名前が「おにぎり」の生き物でも参加になり得ます。
条件を緩くするほど投稿のバリエーションが増え、タイムラインでの見え方が単調になりにくいという点は、他の企業がハッシュタグキャンペーンを設計するときにも参考になりそうです。
また、Instagramストーリーズを今年新たに対象に加えた判断は、フィード投稿よりも気軽に使われる機能を取り込むことで、参加の母数をさらに広げる狙いがあると考えられます。
まとめ
「おにぎりアクション2026」は10月8日から11月17日までの41日間、写真1枚の投稿を給食5食分の寄付に変えるキャンペーンとして開催されています。
今年はInstagramストーリーズでの参加が可能になったほか、国内のこども食堂支援が本体キャンペーンと同時に動いている点が、これまでとの違いです。
参加者自身は費用を負担せず、協賛企業が寄付を担う仕組みは、ハッシュタグ型CSRキャンペーンの典型例として他の企業の施策設計にも応用できる視点を含んでいます。
さらに深掘りしたい方へ
キャンペーンの参加方法や協賛企業の一覧は、おにぎりアクション2026公式サイトで確認できます。
Instagramストーリーズでの参加条件など細かいルールは、公式FAQページにまとまっています。
累計実績の詳細は、TABLE FOR TWO Internationalのプレスリリースで公表されています。

