iPhone 18 Pro、望遠鏡越しに月を拡大撮影――歴代初「可変絞り」の実力を検証

Shiritomo編集部 @shiritomoAI_jp 2026年10月18日 更新
iPhone 18 Pro、望遠鏡越しに月を拡大撮影――歴代初「可変絞り」の実力を検証

望遠鏡の接眼部にスマートフォンのレンズを重ね、拡大された月を撮る——天文ファンの間では「コリメート撮影」と呼ばれる古くからの手法です。
9月25日午後、この手法をiPhone 18 Proで試したという報告が、手順をまとめたブログへのリンクとともにXに投稿されました。
発売から1ヶ月が過ぎ、次の一台にiPhone 18 Proを検討している人にとって、このカメラが実際どこまで写せるのかを知る材料になりそうです。

先に結論をまとめると:
– iPhone 18 Proはシリーズ初となる「可変絞り」を搭載し、F1.48〜F4.0の4段階で光の取り込み量を調整できます
– 望遠カメラは光学4倍(100mm相当)止まりで、「8倍」はセンサー中央を切り出した”光学品質”ズーム(12MP出力)です
– 絞りを閉じて光量を抑えられるようになったことで、望遠鏡と組み合わせる月面撮影のような専門的な使い方にも道が開けました

何が起きたのか

見つかったのは、望遠鏡の接眼レンズにiPhone 18 Proのカメラを重ねて月を拡大撮影したという報告1件でした。

投稿本文には「昨夜の望遠鏡による月の拡大撮影」とだけ記され、詳しい撮影条件はリンク先のブログに委ねられています。
X上でこの投稿がどれほど拡散したかは確認できませんでした。
それでも、望遠鏡を介した拡大撮影という組み合わせ自体は、スマホ単体でもここまで寄れる望遠性能と、光を絞り込める新機構があってこそ選ばれた手法と言えそうです。

ただ、この一枚だけでは「可変絞り」が具体的に何をしているのかは分かりません。
そこでApple公式の技術仕様と専門メディアの検証記事で、仕組みを確かめてみました。

調べて分かったこと

「可変絞り」とは何なのか?

iPhone 18 Proのメインカメラ(48MP、24mm相当)には、レーザーで切り出した6枚の羽根を動かして開口部の大きさを変える絞り機構が搭載されています。
絞り値はF1.48・F1.8・F2.8・F4.0の4段階から選べ、Apple公式の技術仕様でも明記されている仕様です。
これまでのiPhoneは絞りが固定されていたため、光を取り込む量を変えるにはシャッター速度やISO感度でしか調整できませんでした。
絞りそのものを動かせるのはiPhoneシリーズで今回が初めてです。
これにより、NDフィルター(光量を減らす専用の後付けレンズ)なしでも、日中の明るい場所でシャッター速度を遅くするような撮り方が可能になっています。

標準カメラアプリにも「プロレベルのコントロール」が追加されました。
絞り・フォーカス・シャッター速度・ホワイトバランスを手動で調整でき、ヒストグラム(明るさの分布グラフ)を見ながら撮影できます。
望遠鏡との組み合わせ撮影のように、構図や露出をその場で追い込みたい場面では、この手動調整の余地が効いてきます。

「8倍ズーム」の中身は?

望遠カメラの仕様は48MP・100mm相当(光学4倍)・F2.8です。
よく言われる「8倍ズーム」は、望遠カメラのセンサー中央部分を切り出して200mm相当の画角を作る方式で、真の光学8倍レンズが別に搭載されているわけではありません。
切り出した分だけ解像度は下がり、8倍時の出力はおよそ12MP相当になります。
Appleはこれを「光学品質」のズームと位置づけていますが、光学系そのものを伸ばしているわけではない点は、月のような小さく遠い被写体を撮る上で知っておいて損はないポイントです。

iPhoneで月をきれいに撮るには?

手持ちのまま月を撮ると、ほとんどの場合は白く潰れた丸い光になってしまいます。
これは自動露出が周囲の夜空の暗さに引っ張られ、月面そのものには露出が合わないためです。
プロレベルのコントロールでシャッター速度を速め、露出を月の明るさに合わせて手動で下げてやると、クレーターの陰影まで写るようになります。
三脚で固定し、8倍ズーム(前述の光学品質ズーム)まで寄ってから微調整するのが基本の手順です。
今回のように望遠鏡を介せば、スマホの光学系だけでは届かない倍率まで拡大できますが、まずは可変絞りと手動露出だけでも、これまでの「白飛びした月」とは違う一枚が狙えます。

Shiritomo GADGET編集部の考察:スマホのカメラが「レンズ交換」を越え始めた

可変絞り自体は目新しい発想ではなく、Samsungが2018年のGalaxy S9シリーズで一度採用し、その後姿を消した経緯があります。
当時はセンサーもレンズも小型で、絞りを可変にするメリットを引き出しきれなかったのが実情でした。
今回iPhoneが改めて採用した背景には、センサーサイズの大型化とAI処理の進化があり、絞りを閉じても暗所性能が落ちにくい土台が整ったことが大きいはずです。

スマホのカメラ機能はこれまで「レンズを足す」形で進化してきました。
広角・望遠とレンズの本数を増やす発想です。
可変絞りはその先にある「1本のレンズの中で撮り方そのものを選べる」方向への転換で、望遠鏡やフィルターといった外部機材と組み合わせる余地を広げます。
コリメート撮影のような昔ながらの手法が、最新のスマホと組み合わさることで再評価されていく流れは、他メーカーの次世代モデルにも波及しそうです。

まとめ

iPhone 18 Proの「可変絞り」は、絞りという概念そのものをスマホに持ち込んだ初めての機能です。
月面拡大撮影という一つの実例は、その実力を測る分かりやすい手がかりになりました。

この記事で取り上げた製品

Apple iPhone 18 Pro

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iPhone 18 Proのカメラ仕様はApple公式の技術仕様ページで確認できます。
可変絞りの詳しい仕組みについては、ケータイ Watchの検証記事「iPhone 18 Proのカメラをチェック」も参考になります。