廃墟の商店街に「クックパッドで再現できる喫茶店メニュー」がある
儀式のために訪れた昭和の廃商店街で、女の幽霊に怯えながら歩く——。
そんなホラーゲームの発売告知に添えられていたのは、意外にも料理レシピサイト「クックパッド」へのリンクでした。
インディースタジオDorsalFin Studioの新作『奥ヶ淵商店街』が2026年8月7日20時にSteamでリリースされることが発表され、Xで話題を呼んでいます。
ホラーゲームと料理レシピという組み合わせに、「なぜ?」と気になった方も多いのではないでしょうか。
先に結論をまとめると:
– 昭和風の廃墟商店街を舞台にした一人称探索ホラー『奥ヶ淵商店街』が8月7日20時にSteamで配信開始
– 恐怖演出を完全にオフにできる「廃墟探索モード」があり、ホラーが苦手な人でも楽しめる設計
– ゲーム内に登場する喫茶店のメニューを、実際にクックパッドで再現レシピとして公開するというユニークな販促を実施
Xで何が話題になっているのか
発売告知のツイートは、ゲームメディアやファンの間で早速拡散されました。
ファミ通の公式アカウントが投稿した告知には、3000件を超えるいいねが集まっています。
昭和の廃商店街を探索するホラーゲーム『奥ヶ淵商店街』8/7リリース
ホラー要素を排除して好きなだけ廃墟を探索できるモードあり
Cookpadではゲーム内喫茶店のメニューを再現したレシピも公開中
昭和の廃商店街を探索するホラーゲーム『奥ヶ淵商店街』8/7リリースhttps://t.co/T4ckc2VyqJ
ホラー要素を排除して好きなだけ廃墟を探索できるモードあり
Cookpadではゲーム内に登場する謎料理のレシピも公開中 pic.twitter.com/3ZKTtDspsB— ファミ通.com (@famitsu) 2026年7月16日
開発元のDorsalFin Studio自身も、発売への意気込みをこう投稿しています。
『奥ヶ淵商店街』
👻2026年8月7日20時リリース予定!!👻
廃商店街を舞台に、じっとりとした空気が恐怖を誘う和風ホラーゲームを目指して制作致しました
『奥ヶ淵商店街』
— DorsalFin Studio@新作 奥ヶ淵商店街/鳴蟇村/真砂楼/米砂原醫院 (@DorsalfinStudio) 2026年7月16日
👻2026年8月7日20時リリース予定!!👻https://t.co/LwIeUFjccW
廃商店街を舞台に、じっとりとした空気が恐怖を誘う和風ホラーゲームを目指して制作致しました!!
気になる方、応援して頂ける方、
是非ウィッシュリスト登録よろしくお願い致します!!… pic.twitter.com/fOMFsOh950
「ホラーなのに料理レシピ」という一見ちぐはぐな組み合わせが、なぜここまで注目を集めたのか。
開発の背景を調べてみました。

なぜクックパッドとコラボしたのか
『奥ヶ淵商店街』は、不動産会社に勤める気弱な主人公が、大地主の命令で廃墟となった商店街を訪れ、再開発のための「儀式」を遂行するという設定の一人称探索ホラーです。
1980年代に廃墟化したこの商店街ではかつて連続自殺事件が起きたとされ、徘徊する女性の幽霊を避けながら、残された資料や言い伝えから土地の隠された歴史を読み解いていきます。
ゲームには複数のエンディングが用意されているとのことですが、具体的な結末については明らかにされていません。
プレイ時間の目安は2〜3時間で、じっくりと謎解きを楽しめるボリューム感です。
今回話題になったクックパッドとのコラボは、ゲーム内に登場する架空の喫茶店で提供されていたメニューを、現実のレシピとして再現し公開するという企画です。
開発者はXで「今回奥ヶ淵商店街の喫茶店で提供されていたメニューをクックパッドにアップしてあります」と明かしており、喫茶店のショーケースなどでゲーム内から実際のレシピにアクセスできる仕掛けになっているようです。
ホラー体験の合間に、現実の食卓で同じメニューを再現できるという体験は、他のホラーゲームにはあまり見られない発想です。
もう一つの注目ポイントが「廃墟探索モード」です。
AUTOMATONの報道によれば、このモードでは恐怖演出が完全にオフになり、時間帯を自由に変更してカメラ機能で写真撮影を楽しめる、いわばウォーキングシミュレーターとしても遊べる設計になっています。
【ニュース】廃商店街ホラーゲーム『奥ヶ淵商店街』8月7日リリースへ。
儀式のために廃墟を探索する恐怖体験、怖さなしの「廃墟探索モード」で”観光”もできる
【ニュース】廃商店街ホラーゲーム『奥ヶ淵商店街』8月7日リリースへ。儀式のために廃墟を探索する恐怖体験、怖さなしの「廃墟探索モード」で“観光”もできるhttps://t.co/oXAtTueEDy pic.twitter.com/cIhSiCWX0e
— AUTOMATON(オートマトン) (@AUTOMATONJapan) 2026年7月16日
開発元のDorsalFin Studioは過去に『米砂原醫院』『真砂楼』『鳴蟇村』(2024年8月リリース、Steamユーザーレビュー82%好評)といった和風ホラーを手がけてきたスタジオで、本作は4作目にあたります。
実は当初は2026年6月のリリースを予定していたものの、スタッフの本業の多忙や入院を理由に延期されていたという経緯もありました。
価格は1,320円で、発売後7日間は15%オフのセールも予定されています。
Shiritomo GAME編集部の考察:小規模スタジオが選んだ「攻めない」販促
インディーゲームのプロモーションというと、SNSでの過激な演出や大手インフルエンサーの起用が目立ちがちですが、『奥ヶ淵商店街』が選んだのはクックパッドという全く畑違いのプラットフォームとの連携でした。
この選択が功を奏したのは、ホラーというジャンルの「怖くて手を出しにくい」という参入障壁を、料理という誰もが親しみやすい切り口で崩したからだと考えられます。
さらに、恐怖演出を完全に排除した「廃墟探索モード」の存在も見逃せません。
ホラーが苦手な層を最初から切り捨てず、ウォーキングシミュレーターとしての楽しみ方まで用意する姿勢は、小規模スタジオならではの丁寧なユーザー理解を感じさせます。
発売延期の理由が「スタッフの入院」という率直な説明だった点も含め、大手にはない距離の近さがファンの好意的な反応につながっているのではないでしょうか。
まとめ
昭和の廃墟という重厚な舞台設定と、クックパッドという軽やかな販促の組み合わせが、思いがけない形で『奥ヶ淵商店街』への注目を集めています。
8月7日の配信が楽しみです。
