「シリーズで1番人怖」――人気実況者レトルトも唸った『雪葬』、ただ雪をかくだけがなぜ怖いのか
「シリーズで1番人怖!何もしないカイにずっとキレてる。」
チラズアートの新作をこう評したのは、YouTube登録者260万人超(2026年8月時点)を抱える人気ゲーム実況者・レトルトさんです。
「キヨ」「牛沢」「ガッチマン」とともに実況者グループ「TOP4」の一員として長年ホラーゲーム実況を続けてきた本人がそう漏らすほどの手ごたえだったのが、2026年8月14日にSteamで配信が始まった一人称視点ホラー『雪葬(Snowed Under)』です。
ホラーゲーム実況をよく見る読者なら、あの『夜勤事件』を生んだスタジオが今度は何を仕掛けてきたのか気になるところでしょう。
先に結論をまとめると:
– チラズアート新作『雪葬』が8月14日にSteamで配信開始。
プレイヤーは一人称視点でひたすら雪をシャベルで掘り進める
– 操作はシンプルながら、人気実況者や公式アカウントの投稿が軒並み大きな反響を集めている
– 価格は1,050円(税込)、想定プレイ時間は2〜4時間と手軽に遊べる作りになっている
何が起きたのか(Xでの盛り上がり)
チラズアート公式アカウントが「発売しました!」と投稿したのは8月14日午前。
この投稿には8千件を超える「いいね」がつき、リポストも1,700件を超えました。
カウントダウン形式で「あと3日」「あと2日」と投稿を重ねてきた予告期間も含め、フォロワーの反応は発表直後から一貫して大きかったようです。

❄️Snowed Under | 雪葬 ❄️
— Chilla's Art|チラズアート (@ChillasArt) 2026年8月14日
発売しました!🌨️
Snowed Under is out now!🏔️https://t.co/5J8RDHNxjD pic.twitter.com/4dHws3ymRk
ただ、公式の告知だけでは「実際に遊ぶとどれくらい怖いのか」までは分かりません。
そこで一次情報と実際にプレイした人たちの反応を確かめてみました。
調べて分かったこと
なぜ「雪かき」だけで怖くなるのか?
『雪葬』の基本操作は、雪山でシャベルを使って雪を掘り進めるというシンプルなものです。
掘った先で見つかるスクラップでシャベルを強化し、掘削の効率を上げながら、遠くに見える電波塔を目指して前進していきます。
派手なアクションや戦闘があるわけではなく、ひたすら雪を掻き続けるという単調な作業の中に、恐怖の演出が仕込まれている作りです。
レトルトさんの投稿にある「何もしないカイにずっとキレてる」という一文も、この単調さと関係がありそうです。
ゲーム内には友人「カイ」というキャラクターが登場し、日を追うごとに会話が進んでいく仕組みが用意されています。
単純作業のあいだに挟まる会話が、プレイヤーの心理的な負荷を静かに積み上げていく構造なのかもしれません。
動画投稿!
— レトルト (@retokani) 2026年8月14日
おなじみチラズアートさんの最新作!遭難した雪山から雪かきしまくって脱出するホラーゲームです。シリーズで1番人怖!何もしないカイにずっとキレてる。
雪山で遭難した男女がサバイバルする人怖ホラーゲーム『雪葬』 https://t.co/08WOBQGqQb
ほのぐらしは次の撮り終わってます👻
掘り進めると何が出てくるのか?
雪を掘っていくと、食料や建物、そして「それ以外の何か」が姿を現すといいます。
予告投稿の一枚には、白くかすんだトンネルのような空間の奥にうっすらと不気味な顔らしきものが浮かび、手前にシャベルらしき道具が写り込んだカットが使われていました。
一人称視点で掘り進める最中に、こうした「何か」と遭遇する瞬間があることをうかがわせる絵作りです。
ゲームメディアのdenfaminicogameは配信直前、雪の中から出てくるものや、たどり着く建物から「そこで何があったのか」に迫っていく作品だと伝えていました。
チラズアートの新作ホラーゲーム『雪葬』は8月14日リリースか。雪山で雪かきをする一人称視点のヒトコワ×心霊ホラーゲームhttps://t.co/Owab6Nw3z1
— 電ファミニコゲーマー (@denfaminicogame) 2026年8月11日
電波塔を目指して雪を掘り進める。雪の中から出てくるものや、たどり着く建物から、そこで何があったのか、何が起こるのかに迫っていく pic.twitter.com/jv3moV5xOG
想定プレイ時間は2〜4時間、日本語を含む14言語に対応しています。
価格は1,050円(税込)で、配信開始から1週間は10%オフのローンチセールも実施中です。
短時間で完結する分、実況・配信との相性を最初から意識した設計に見えます。
開発元のチラズアートは、映像化もされた『夜勤事件』や、2026年2月にリリースし高評価を得た『ウミガリ』などを手がけてきた兄弟によるインディーホラースタジオです。
一人称視点・短時間プレイという共通する作風を保ちながら、今回は「雪かき」という一見地味な行為を主役に据えてきたことになります。
舞台がコンビニや銭湯といった身近な屋内から、視界の悪い吹雪の屋外に変わった点も、これまでの作品群と比べると珍しい設定といえるでしょう。
Shiritomo GAME編集部の考察:短さは弱点ではなく設計
チラズアートの作品に共通するのは、操作がシンプルで、プレイ時間も2〜4時間に収まっている点です。
これは手抜きではなく、実況・配信文化を前提にした設計だと見ています。
長編ホラーは配信が複数回に分かれてしまい、視聴者の熱量が途切れやすい一方、短時間で完結する作品は「1本の配信で完結する体験」として切り抜き動画やリアクション投稿にそのまま乗りやすい構造を持っています。
レトルトさんのような登録者数百万人規模の実況者が「シリーズで1番」と評した投稿が2,400件超の「いいね」を集めたのも、単に怖かったからというより、その一言が「ホラーとして久々の当たり」という判断材料として拡散したためと考えられます。
Early Access(正式リリース前の早期アクセス版)ではなく最初から完成版として1,050円という手頃な価格で出す方針も、実況者側が気軽に手を出しやすい環境を作っているように見えます。
ゲーム内容そのものより先に「何もしないカイにずっとキレてる」という反応が拡散する現象は、インディーホラーがSNS上でどう消費されているかを考えるうえで示唆的です。
まとめ
『雪葬』は雪を掘るだけというシンプルな操作の裏に、恐怖演出と短時間で完結する構成を丁寧に仕込んだ一本のようです。
実況者や公式アカウントの投稿への反響を見る限り、チラズアートの新作らしい「気軽に怖がれる」体験として受け止められているといえそうです。
さらに深掘りしたい方へ
ゲーム本編の詳細やシステム要件はSteamストアページで確認できます。
開発背景や過去作との比較はAUTOMATONの記事、発表時の情報はGame*Sparkの記事でも詳しく紹介されています。
