「美男美女と鳥だからね」——フロム新作『ダスクブラッド』が”万人ウケ”を捨てたキャラデザの理由
6人のうち2人がハゲで、1人は海底ケーブルを持っている。
それが、フロム・ソフトウェアの新作『The Duskbloods(ダスクブラッド)』に登場する主要キャラクターの紹介として、Xで3,600件超のいいねを集めた一文です。
前作『エルデンリング ナイトレイン』が「美男美女と鳥」だったのとは対照的だと、投稿はあえて対比で語っています。
同社の新作がどんな見た目のキャラクターを揃えてくるかは、ゲームの第一印象を左右する要素です。
今回のネットワークテスト開始をきっかけに、キャラクターデザインそのものがXで話題になっている理由を調べました。
先に結論をまとめると:
– 8月21日開始のネットワークテストで先行公開された『ダスクブラッド』のキャラクターが、あえて”万人ウケしない”デザインだとXで指摘されている
– 巨大なカエル型のボス「沼の貴婦人」の見た目が「爆乳カエル」とネタ化され、笑いを誘っている
– 対戦・共闘・美徳集めが絡み合う独自ルールが、キャラクターの個性の濃さと合わせてゲーム自体の話題性を押し上げている
何が起きたのか
『The Duskbloods』は、Nintendo Switch 2向けにフロム・ソフトウェアが開発中の完全新作です。
最大8人が入り乱れて戦う「PvPvE(プレイヤー対プレイヤー・対環境の両方が同時に発生する対戦形式)」アクションで、8月21日から24日にかけてクローズドネットワークテストが実施されています。
テスト開始直後から、Xでは登場キャラクターの見た目に関する投稿が相次いで拡散しました。
ナイトレインのキャラクターが如何に一般層に向けてたのかよく分かるな
— おぷーら (@rago___ra) 2026年8月20日
美男美女と鳥だからね、ナイトレイン
ダスクブラッドはキャラデザから万人ウケを考えてない
6人のうち2人がハゲで、1人は海底ケーブル持ってる
投稿は「ナイトレインのキャラクターが如何に一般層に向けてたのかよく分かるな」と切り出し、前作との違いを指摘しています。
実際、直前の同社作品『エルデンリング ナイトレイン』は整った顔立ちの男女キャラクターが中心でしたが、今回の『ダスクブラッド』では見た目のクセが強いキャラクターが並んでいるという声が目立ちます。
ただ、この投稿だけでは「話題になっている」ことは分かっても、具体的に何が起きているのかまでは見えてきません。
そこで、実際にテストで公開された内容を確認しました。
なぜカエルのボスが「爆乳」と呼ばれているのか?
話題の中心にあるのが、テストで登場する大型ボスの一体です。
ネットワークテストをプレイしたユーザーが「沼の貴婦人」という名前だと伝えているこの敵について、プレイヤーから次のような反応が上がっています。
ダスクブラッドの爆乳カエル
— すぱな🍺酔いどレ (@kisaki_mikado) 2026年8月20日
爆乳!とか笑いつつも
なんかの見間違いなんだろうなぁ…
と、うすうす思っていたのですが。
沼の貴婦人って名前らしくて
貴婦人要素はどこなんだ?って思ったら
爆乳に決まっとるやろがいってなってて
初期ゴールド・エクスペリエンスの能力受けたみたいになってる pic.twitter.com/cQkcjKEn1r
投稿者は「なんかの見間違いなんだろうなぁ」とうすうす思いながら見ていたものの、実際に「沼の貴婦人」という名前を知り、胸元の造形とのギャップに驚いた、という趣旨を綴っています。
「貴婦人」という上品な響きの名前と、投稿者らが伝える見た目とのギャップが、ボス単体のインパクトを超えて笑いのネタとして拡散する形になったようです。
なお、この投稿に添付された画像については編集部で実際の画像を確認できていないため、見た目の詳細な断定はここでは避けます。
こうした「見た目のインパクトで語られるボス」自体は目新しいものではありませんが、今回はそれがゲーム全体のキャラクターデザインの方向性とセットで語られている点が特徴的です。
ゲームシステムはどうなっているのか?
キャラクターの個性だけでなく、ゲームルールそのものも独自色が強いと報じられています。
ファミ通や電撃オンラインの先行レポートによると、本作は「黄昏の戦い」と呼ばれる4段階のフェイズ制で進行し、プレイヤーは「美徳」というポイントを集めて上位を目指す仕組みです。
強敵やボスを倒す「討伐の美徳」、他プレイヤーを倒す「剣の美徳」、特定の地点に留まり続けて得る「誓約の美徳」など、獲得方法が複数用意されており、最終フェイズでは美徳上位3人による決戦が行われます。
この「戦うだけが正解ではない」設計は、公式アカウントが公開した先行プレイレポートでも取り上げられています。
『ダスクブラッド』ネットワークテストで使える6人の血族が公開。ゾークの血族技が「ミサイル」に「人間ロケット」で超気になるhttps://t.co/vgpl9W4kGo
— 電ファミニコゲーマー (@denfaminicogame) 2026年8月20日
そのほか「暗月」や「血の君主」など、どこか聞き覚えのあるワードもちらほら。元老サミールは「恐竜化」で肉食恐竜になれるらしい pic.twitter.com/VUo6wUrazw
ネットワークテストで使用できる6人の血族(プレイヤーキャラクター)が紹介されており、遠隔攻撃を得意とするキャラクターが「ミサイル」や「人間ロケット」と呼ばれる技を持つなど、キャラクターごとの個性がかなり尖っていることが分かります。
移動面でも、空中3段ジャンプやロケット移動といった軽快なアクションが搭載されているとの先行プレイ評もあり、単なる対人戦ゲームではなく、探索や立ち回りの自由度も高いことがうかがえます。
Shiritomo GAME編集部の考察:クセの強さは「共闘の説得力」になる
今回の反応を見ていて興味深いのは、キャラクターデザインの”クセ”が単なるネタ消費で終わっていない点です。
『ダスクブラッド』は敵対と共闘が入り乱れるゲームデザインを採用しており、プレイヤー同士が状況次第で手を組む場面が発生します。
整った容姿のキャラクターだけを並べると「みんな同じ陣営に見える」危うさがありますが、あえて濃いキャラクターを揃えることで、誰と組んで誰と敵対しているかが画面上で瞬時に判別しやすくなります。
デザインの奇抜さは、ゲームプレイ上の視認性という実用面とも噛み合っているように見えます。
また、フロム作品はこれまでも「シリアスな世界観の中に唐突なユーモアを挟む」ことでファンの間で話題になってきた経緯があります。
今回のボスも、深刻なダークファンタジーの舞台に置かれているからこそ、その中の”ズレ”が際立って笑いを誘っているとも言えるでしょう。
プレイヤーの反応を見る限り、この空気感自体がゲームへの期待感を下げるどころか、むしろ「どんなキャラクターがまだ隠れているのか」という探索欲を刺激しているようです。
まとめ
『ダスクブラッド』のネットワークテストは、対戦と共闘が絡み合う独自ルールだけでなく、キャラクターデザインの方向性そのものがXの話題を呼んでいます。
万人ウケを狙わない濃いキャラクター造形は、ゲームシステムの視認性やフロム作品らしいユーモアとも結びついており、テスト期間を通じてさらに情報が広がりそうです。