「バグ多すぎるので安定したソフトに」——Claude Desktop放置で120GBメモリ超え、Mac Studioのディスクが壊れた
「Data パーティションが破損状態。
first aid失敗!!!!二回やっても失敗」。
AIエンジニアのerukitiさんが9月28日、自身のnoteでそう綴りました。
原因はClaude Desktopを起動したまま放置していたこと。
メモリ使用量が120GBを超え、96GBメモリのMac Studioが激しいスワップ状態に陥り、ディスクの論理破損を引き起こしていたのです。
ローカルでAIツールを立ち上げっぱなしにしている人には、他人事ではない話かもしれません。
先に結論をまとめると:
– Claude Desktopを起動したまま放置したところメモリ使用量が120GBを超え、Mac Studioのディスクが論理破損した
– First Aidによる修復を2回試みても失敗、セーフモードで起動しても状況は変わらず、開発中データを失いかねない状態だった
– AnthropicのGitHubには同様のメモリリーク報告が他にも複数寄せられており、根本的な修正はまだ確認できていない
Mac Studioのディスクが壊れるまで
erukitiさんによると、事の発端は週次の利用上限を使い切った状態でClaude Desktopを起動したまま席を外していたことでした。
しばらくして戻ると、メモリ占有量は120GBを超過しており、96GBしか搭載していないMac Studioは処理しきれずに激しいスワップ(メモリ不足分をディスクへ一時退避する動作)を起こしていたといいます。
その後、Macを再起動しようとしたところでトラブルに気づきます。
「Data パーティションが破損状態。
first aid失敗!!!!二回やっても失敗」と本人が書いているとおり、macOS標準の修復ツールFirst Aidを2回実行しても直らず、セーフモードで起動を試みても通常起動時と同じ状態だったそうです。
開発中だったデータが失われる恐れがある状況でした。
ただ、この一件が「たまたま運が悪かった」だけなのか、それとも構造的な問題なのかは、この時点では分かりません。
そこでAnthropicの公式リポジトリでの報告状況を確かめてみました。
Claude Desktopで繰り返されているメモリの暴走
なぜ止まらずに増え続けるのか?
結論から言うと、Claude Desktopのメモリリークはerukitiさん一人の特殊な事例ではありません。
Anthropicの公式GitHub(anthropics/claude-code)には、Claude Desktopのメモリ使用量が際限なく膨らみ続けるという報告が複数件、継続的に寄せられています。
中には、プロセスが131〜140GBまで膨張してシステムごと応答しなくなったという報告や、バックグラウンドプロセスでの深刻なメモリリークを指摘する報告まであり、症状の出方にはばらつきがあるものの「使い続けるとメモリが減らずに増え続ける」という点は共通しています。
Claude DesktopはElectron(Webの技術でデスクトップアプリを作る仕組み)をベースにしたアプリで、バックグラウンドで常駐するプロセスがいくつも動いています。
メモリを確保したまま解放し損ねる不具合が、そのどこかに潜んでいると見られますが、Anthropicから原因や修正時期についての公式なアナウンスはまだ確認できていません。
動作が重くなったとき、今すぐできることは?
同じ被害を避けるために、今すぐできることは何でしょうか。
erukitiさんの経験から言えるのは、メモリの使用量に異常な伸びを感じたら早めにアプリを終了することです。
macOSの「アクティビティモニタ」でClaude Desktopのメモリ使用量を時々確認し、数十GB単位まで膨らんでいるようなら強制終了して再起動する、という運用が現実的な自衛策になりそうです。
長時間席を外すときはアプリを閉じておく、開発中のファイルはこまめに外部へバックアップを取っておく、といった基本的な備えも、今回のようなディスク破損に遭ったときの被害を小さくしてくれるでしょう。
Shiritomo編集部の考察:ローカルAIツールほどバックアップ習慣が要る
今回の件が示しているのは、クラウド上で動くAIサービスとは違い、ローカルで動くAIアプリはPC本体のリソースを直接食い潰すリスクを抱えている、という当たり前だけれど見落としがちな事実です。
ブラウザ版のAIチャットなら固まってもタブを閉じれば済みますが、デスクトップアプリはOSと資源を奪い合う存在になります。
AIエージェントやローカルLLMツールを日常的に使う人ほど、こまめな再起動やバックアップといった「地味な自衛策」を習慣化しておく価値が上がっているのではないでしょうか。
開発ツールとしての利便性が上がるほど、こうした運用面の備えとセットで語られる機会が増えていきそうです。
まとめ
Claude Desktopを起動したまま放置した結果、メモリリークからディスクの論理破損にまで発展したという今回の報告は、AnthropicのGitHub上で確認できる複数のメモリリーク報告と符合しています。
修正が公式に確認されるまでは、こまめな終了とバックアップが実質的な自衛策になりそうです。