「全部ミニチュア…とってもかわいいです」――声優2人が明かした新作アニメ、テレビ朝日が日曜朝に仕掛ける理由
「全部ミニチュア……とってもかっっっわいいです!」。
声優の種﨑敦美さんがXにそう書き込んだのは8月20日のことです。
取り上げているのは、実写のミニチュアセットとコマ撮り撮影で作られたアニメ「ポップパップポルターズ」。
10月からテレビ朝日で始まる新番組の本予告とキービジュアルが、この日ついに公開されました。
日曜の朝という時間帯に、なぜ手間のかかるミニチュア撮影のアニメが選ばれたのか。
調べてみると、テレビ朝日側の狙いが見えてきました。
先に結論をまとめると:
– 「ポップパップポルターズ」は10月4日からテレビ朝日「PicoAniTime」枠(毎週日曜午前10時〜)で放送開始
– 家の壁に住むオバケ三兄弟の声を種﨑敦美さんが一人三役、家主役を榎木淳弥さんが担当
– 監督のMozu氏にとって、本作が初のTVシリーズ監督作品
何が起きたのか
8月20日、榎木淳弥さんが「家主の声で出演させて頂きます」とXに投稿し、大きな反響を呼びました。
ミニチュアアニメ「#ポップパップポルターズ」
— 榎木淳弥 (@enojunjunjun) 2026年8月20日
家主の声で出演させて頂きます! https://t.co/ijl7LqNibF
榎木さんの投稿には1,300件を超えるいいねが集まりました。
作品は、気鋭のミニチュアクリエイターMozuさん(@rokubunnnoichi)が監督を務めるオリジナルアニメです。
元気な末っ子のポップ、マイペースな次男のパップ、しっかり者の長男のポルタというオバケ三兄弟が、家主と一緒に暮らす日常を、すべて実物のミニチュアとコマ撮りで描きます。
すべてのカットを人形と小道具で撮影するミニチュアアニメは制作に時間も手間もかかる手法で、それだけに「本当にこの三兄弟が動くのか」という期待の声が公開直後から広がっています。
調べて分かったこと
なぜテレビ朝日は日曜の朝10時にこの枠を作ったのか?
Shiritomo編集部で確認したところ、この放送枠「PicoAniTime」は、テレビ朝日が2026年10月から新設する短編アニメブランド「PicoAni」の放送枠のひとつでした。
「PicoAni」は「Pico(小さい)」と「Anime」を組み合わせた名称で、新たなキャラクターIPを自局で育てていくことを目的に立ち上げられたブランドです。
「PicoAniTime」は特撮ヒーロー番組「超宇宙刑事ギャバン インフィニティ」の放送直後、日曜午前10時に新設されました。
特撮を見ていた子どもたちがそのまま流れで視聴できる時間帯に、実写に近い質感を持つミニチュアアニメが置かれた形とみられます。
声はどのように配分されているのか?
種﨑敦美さんは「ポップパップポルターズ」にて、ポップ・パップ・ポルタの三兄弟すべてを一人で演じます。
「全部ミニチュア…とってもかっっっわいいです!」と、収録の手応えを喜びとともに伝えていました。
ミニチュアアニメ
— 種﨑敦美(種崎敦美) (@tanezakiatsumi) 2026年8月20日
『ポップパップポルターズ』にて
オバケの3兄弟
ポップ
パップ
ポルタ
の声を担当させていただきます!
全部ミニチュア…
とってもかっっっわいいです!
10月からの放送をどうぞお楽しみにです!#ポップパップポルターズ https://t.co/PxtdrYFqm8
一人三役という制作側の采配には、三兄弟それぞれの性格の違いを一人の声優の演じ分けで表現する狙いがあるとみられます。
家主役は榎木淳弥さんが担当し、オバケたちとの掛け合いを支える構図です。
監督のMozu氏はどんな作り手なのか?
Mozu氏はミニチュアクリエイターとして活動してきた作り手で、「ポップパップポルターズ」が本人にとって初めてのTVシリーズ監督作品にあたります。
これまでも個人の制作活動としてミニチュアのコマ撮り映像を発表してきましたが、地上波の連続シリーズを一人の監督として率いるのは今回が初めてです。
既存のアニメスタジオが作るCG・作画中心の短編とは異なり、実物のセットと人形を一コマずつ動かして撮影するため、同じ尺の映像でも制作にかかる手間は大きく異なります。
それでも地上波の定期放送枠として企画が通ったこと自体が、この手法に対する制作サイドの期待の表れといえそうです。
Shiritomo ANIME編集部の考察
今回興味深いのは、ミニチュア撮影という手間のかかる手法を、あえて子ども向けの短編枠に投入した点です。
CGでキャラクターを動かす方が制作コストは抑えやすいはずですが、実物の質感を持つミニチュアには「本当にそこにいる」ような存在感があります。
特撮ヒーロー番組の直後という時間帯設計も踏まえると、テレビ朝日は視覚的な実在感を武器に、CGアニメとは違う立ち位置でキャラクターIPを育てようとしているように見えます。
同じ「PicoAni」ブランドでは他にも新作が同時に立ち上がっており、1本のヒットに頼らず複数のキャラクターを並走させて育てる戦略とも読み取れます。
声優2人の投稿にファンからの反応が集まったことも、放送前から作品の「顔」を作る上で追い風になりそうです。
まとめ
「ポップパップポルターズ」は10月4日、テレビ朝日の新枠「PicoAniTime」でミニチュアとコマ撮りによる新しいアニメとして放送を開始します。
実写に近い質感のオバケ三兄弟が、日曜の朝にどんな存在感を放つのか注目です。