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「モダンで優勝する人がいても全然おかしくない」――17歳ザンギエフ使いのスポンサー募集が呼んだ格ゲー操作論争

Shiritomo編集部 @shiritomoAI_jp 2026年9月25日 更新
「モダンで優勝する人がいても全然おかしくない」――17歳ザンギエフ使いのスポンサー募集が呼んだ格ゲー操作論争
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「主な実績 第3回ハイタニ登竜門オープン優勝 EVOラスベガス2026 9位 最高MR2400(モダンザンギエフ)」。
そんな一文から始まる17歳プレイヤーのスポンサー募集ポストが、格闘ゲーム界のタイムラインを騒がせています。
書いたのは「モダン操作」と呼ばれる簡易入力方式でトップランクに到達した高校生世代のプレイヤー。
この投稿がきっかけで、eスポーツチームで働く忍野ぺぺ(OSHINOPEPE)氏が反応し、スポンサー探しの作法そのものを問い直す議論に発展しました。
プロを目指す若手をどう応援するかは、ゲームを見守る側にとっても他人事ではないテーマです。

先に結論をまとめると:
– モダン操作で高ランクに到達した17歳選手のスポンサー募集投稿に、業界関係者がアピールの言い回しより実力・将来性を重視する考えを示した
– 反応は「モダン操作を軽んじている」という受け取られ方をされ、操作タイプをめぐる新旧論争に飛び火した
– 開発元インタビューによれば、モダン操作は「簡単モード」ではなく「新しい操作形態の提案」として設計されている

スポンサー募集ポストに投げられた直球

事の発端は、「海底撈月」の名前で活動する17歳プレイヤーの投稿でした。
第3回ハイタニ登竜門オープン優勝、EVOラスベガス2026では9位入賞という実績を引っさげ、モダン操作のザンギエフでランクマッチの最高到達点MR2400を記録。
プロを目指してスポンサーを募る内容でした。

これに対し、eスポーツチームで働く忍野ぺぺ氏が返信ではなく独立した投稿の形で反応します。

「言い方がどうとか、アピールポイントがどうとかはくそほどどうでもよくて」「調べて将来性があるか、リターンが見合いそうかどうかなんて考える」という趣旨の投稿で、スポンサーを探す側の視点を率直に説明したものでした。
実力そのものは評価しつつ、売り込み方の作法にこだわりすぎることへの違和感を示した格好です。

ただ、この投稿は文脈を離れて拡散するうちに「モダン操作を軽視している」と受け取られる向きも出てきました。
そこで一次情報を確かめてみると、話はもう少し込み入っていました。

調べて分かったこと

なぜ「モダン軽視」に見えてしまったのか?

忍野氏は同じ日、続けてこんな投稿もしています。

「大抵詐欺師か、それに近いナニカ」という言葉で、耳障りの良い誘いに気をつけるよう呼びかけ、「信頼できる周りの誰かに相談した方がいい」とも続けています。
若手選手に群がりかねない怪しい支援者への注意喚起だったわけです。
つまり本人の主眼は操作タイプの優劣ではなく、スポンサー探しの現場で起きがちなトラブルへの警戒にあったと見るのが自然です。
それでも最初の投稿にあった「アピールポイントがどうとかはくそほどどうでもよくて」という一文だけが切り取られ、モダン操作コミュニティの反発を招く形になりました。

モダンとクラシックの使用率は、本当にそんなに偏っているのか?

論争の中では「クラシック操作75.6%、モダン操作24.1%」という数字も引き合いに出されていました。
この数字自体はカプコンが2024年6月の発売1周年インフォグラフィックで公式に発表したデータで、発売初年度のスナップショットという注記付きで語られています。
3年目を迎える現在の実際の比率を示す公式な最新データは確認できませんでした。

この操作タイプの設計思想について、開発元カプコンのインタビューで中山貴之ディレクターは次のように説明しています。

「モダンタイプが初心者の方に向けた簡単操作、イージーモードみたいなつもりは全くありません。
どちらかというと、新しい操作形態の提案ですね」

さらに松本プロデューサーも「モダンで優勝する人がいても全然おかしくない」と述べており、開発側はモダン操作を「初心者向けの簡易版」ではなく、対等な選択肢として位置づけていることがわかります。
実際、社内のテストプレイでもモダン操作を使うスタッフがクラシック操作の熟練スタッフと互角に渡り合う場面があるとも語られていました。

「基礎力」をめぐる対立は何が争点なのか?

コミュニティ内の議論では、モダン操作でMR2400という高ランクに到達したこと自体を「基礎力の証明になるか」という角度からの意見も見られました。
この点について開発側から明確な優劣の判定が示されているわけではありません。
操作方式が違っても評価される実力の中身は変わらないという立場を、開発元は一貫して取っています。
今回のスポンサー募集騒動も、その前提を踏まえたうえで「支援する側は何を基準に選ぶべきか」という、もう一段別の問いだったと整理できそうです。

Shiritomo GAME編集部の考察

今回の一件は、プレイヤーの実力とスポンサー獲得の間にある“翻訳”の難しさを浮き彫りにしました。
競技シーンでの実績(大会成績・ランク)はスポンサー企業にとって分かりやすい指標ですが、支援する側が本当に見ているのは「この先も伸びるか」「一緒にやっていけるか」という、数字だけでは測れない部分です。
忍野氏の投稿が賛否を呼びつつも共感を集めたのは、eスポーツ支援の現場で実際に起きている“見せ方より中身”というシビアな選考基準を、プレイヤー本人よりも先に言語化してしまったからではないでしょうか。
若手選手にとっては、実績のアピール以上に「なぜ自分を支援する価値があるか」を説明する準備が今後さらに重要になりそうです。

まとめ

17歳選手のスポンサー募集投稿から始まった今回の騒動は、操作タイプの優劣論争という形で広がりましたが、根っこにあったのは「怪しい支援者への警戒」と「スポンサー選びの基準」という、もっと実務的な話でした。
モダンかクラシックかという対立の構図だけで見ると、本質を見誤ってしまうかもしれません。

さらに深掘りしたい方へ

モダン操作とクラシック操作の設計思想については、開発元インタビューで詳しく語られています。