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「日本語がおかしい文章の一種です」——豊洲会のスライドが分解した、AI臭い文章の正体

Shiritomo編集部 @shiritomoAI_jp 2026年10月1日 更新
「日本語がおかしい文章の一種です」——豊洲会のスライドが分解した、AI臭い文章の正体

「片方だけを見て基準を作ると、もう片方が壊れます」。
こう書かれたら、なんとなく賢そうに見えて、結局何も言っていないと感じたことはないでしょうか。
2026年9月28日、技術者コミュニティ「豊洲会」の発表で、この手の言い回しが具体的に解体されました。

タイトルはそのものずばり「AI臭い文章とは何なのか」。
SNS投稿やブログ記事を書くときに生成AIを使う人が増えたいま、読者が最初に気づく違和感の正体は何なのか。
この記事では、その発表内容を調べた上で、SNS運用者・マーケターが自分の投稿やコラムを見直すときに使えるチェックポイントとしてまとめます。

先に結論をまとめると:
– AI臭い文章の正体は「不要な対比・否定から入る」「抽象語や比喩が多い」「短文や対句で印象だけを強める」の3つに整理できる
– 直すコツは、主語と動作をはっきりさせて、曖昧な言い回しを具体的な条件に置き換えること
– 「AI臭い」という指摘そのものも具体性がないと伝わらない、という逆説がこの発表の核にある

豊洲会で配られた1枚のスライド

発表したのは横井きみのりさん(Speaker Deckアカウント名 nasuvitz)。
AWSまわりの技術発表を重ねてきた人物で、今回のテーマはコードではなく「文章」でした。
スライドの2枚目には、こう書かれています。

「AI臭い文章とは・日本語がおかしい文章の一種です」

AI臭い文章とは何なのか

文法的に間違っているわけではないのに、読んでいて引っかかる。
その「おかしさ」の正体を、感覚ではなく型として言語化しようとしたのがこの発表です。
SNSやブログでAIの下書きをそのまま使う場面が増えるほど、この違和感に出くわす頻度も増えています。
次の章で、実際にどんな型が挙げられていたのかを見ていきます。

AI臭い文章の3つの型とは何か?

スライドが挙げていた特徴は、大きく3つに整理されています。

「片方だけを見ると」から始まる文はなぜ引っかかるのか?

ひとつ目は、不要な対比や否定、留保から文章が始まり、言いたいことが遠回しになるパターンです。
スライドが挙げていた例では、修正前は「片方だけを見て基準を作ると、もう片方が壊れます」という言い回しでした。
これを「開発速度だけを基準にすると、保守性の要件を満たせなくなるおそれがあります」と直すと、何について話しているのかが一文でわかるようになります。
対比構造自体が悪いわけではなく、対比の中身が具体的な主語を伴っていないことが引っかかりの原因だと整理されていました。

抽象語・比喩の多用はなぜ読みにくくなるのか?

ふたつ目は、抽象語や比喩的な動詞を多用し、実際に何をするのかがぼやける書き方です。
「判断に迷うものは、残さない側に倒します」という一文は、雰囲気はあってもどんな判断基準なのかが読み手に伝わりません。
「採否を判断できない項目は、原則として除外します」と書き換えると、誰が読んでも同じ行動を取れる文章になります。
比喩は文章を柔らかくする一方で、具体的な動作を隠してしまう副作用があるということです。

短文・対句の多用が「印象操作」に見える理由

みっつ目は、短文や対句、不自然な読点、名詞化を重ねて、内容以上に整った印象を作ろうとする書き方です。
「依存構造は分割できない。
動かしながら引き返す」のような省略の多い文は、テンポは良くてもどこで何が起きるのかが抜け落ちています。
「依存関係を分離できないため、稼働中のシステムを変更し、問題が発生した場合は元の状態に戻します」と書き直すと長くなりますが、行動の順序が誰にでも追えるようになります。

なお、今回このスライドを紹介したX上の投稿は、公開からの日数がまだ浅く、いいね数の多い反応は確認できませんでした。
発表そのものの一次情報をもとに、内容を掘り下げています。

Shiritomo編集部の考察:明日からやることは2つ

SNS運用やコラム執筆でAIの下書きを使う人にとって、このスライドが役立つのは「AI臭い」を感覚ではなくチェックリストにできる点です。
投稿を公開する前に、①主語のない対比・否定から始まっていないか、②比喩や抽象語の裏にある具体的な動作を言えるか、の2点だけでも見直すと、AIが書いたとバレやすい文章のかなりの部分を削れます。

もうひとつ興味深いのは、スライドの終盤で「AI臭いという指摘そのものが抽象的になりがちだ」と釘を刺している点です。
「なんかAIっぽい」とだけ伝えるのは、指摘した側もまた具体性を欠いた振る舞いをしていることになります。
運用チームで文章をレビューするときも、「ここが抽象的」「この動詞の主語が誰かわからない」まで踏み込んで伝えないと、直す側は何を直せばいいのか分からないままになるでしょう。

まとめ

「AI臭い」という感覚は、対比・抽象語・短文の3つの型に分解すると、誰でも見直せるチェックポイントに変わります。
指摘する側も具体的であることが、結局いちばんの近道です。

さらに深掘りしたい方へ

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指摘されたのは、AIまかせの投稿計画を批判する内容の投稿そのものでした。

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発表資料そのものは、「AI臭い文章とは何なのか」(Speaker Deck)で公開されています。
具体例をもっと見たい方はあわせてご覧ください。