ゼスプリ公式が「キウイ頭にしていいよ」と素材を開放したら、Xが一瞬で可愛いカオスになった
先日、ゼスプリキウイの公式X(旧Twitter)アカウントを眺めていたら、思わず手が止まる投稿を見つけました。
「キウイブラザーズになれる素材、貼っておきます🥝 みんな、自由に使ってね❗️」
たったそれだけのシンプルな一言とともに、キウイブラザーズのキャラクター頭部のイラスト素材が貼り付けられていました。
「これ、何かが起きる予感がする」と直感したのは私だけではなかったはずです。
1日で5,000いいね・100万視聴を記録した素材提供の衝撃
2026年5月19日、ゼスプリキウイ公式アカウントがキウイ頭部のフリー素材とステッカーを投稿しました。
キウイブラザーズになれる素材、
— ゼスプリキウイ公式 (@zespri_jp) 2026年5月19日
貼っておきます🥝
みんな、自由に使ってね❗️ pic.twitter.com/6Eal4iLyV8
この投稿が公開されてから、Xのタイムラインはあっという間に「キウイ頭」の動物や物体であふれかえりました。
1日で5,000いいね超え、100万視聴を達成するというスピード感で、ユーザーが次々と素材を使いこんでいったのです。
特に反響が大きかったのは、ペットオーナーたちの投稿でした。
チワワやヨークシャーテリアの写真にキウイ頭を合成した投稿は3万いいねを獲得。
アザラシやラッコ、さらにはキウイ鳥(本物)にキウイ頭を乗せるシュールな投稿まで登場し、見ているだけでクスッと笑えるコンテンツが続々と生まれていきました。
おもしろいのは、一般ユーザーだけでなく企業アカウントも参戦したことです。
Yogiboやサイコロキャラメルの公式アカウントが「うちもキウイ頭にしてみました」と乗っかり、ブランド同士の掛け合いまで生まれています。
これはUGCキャンペーンの教科書になりえる
SNSマーケティングの観点から見ると、今回のゼスプリの動きは非常に示唆に富んでいます。
よくあるキャンペーンのパターンは「ハッシュタグをつけて投稿してください」「リポストで応募!」といった形式です。
参加のハードルはそれほど高くないものの、ユーザーが主体的に「作りたい」と思う動機が弱くなりがちです。
ゼスプリが今回やったのは、もっとシンプルなことでした。
「作る素材を渡す」という一手が、ユーザーの創造性に火をつけたのです。
「うちのチワワをキウイにしたら絶対かわいい」「これ猫に合わせたら映えそう」という直感で、ユーザーが勝手に動き始める。
企業側はシェアを促すのではなく、シェアしたくなる理由を作っただけです。
この構造を「UGC(ユーザー生成コンテンツ)の自走化」と表現する専門家もいます。
ブランドが提供するのは「素材」であり、コンテンツ本体はユーザーが作る。
そのコンテンツが拡散されるたびにキウイブラザーズのキャラクターが露出し、結果的に無数の人々の目に触れる——という仕組みです。
キウイブラザーズというキャラクターがあってこそ
とはいえ、素材を配れば何でもバズるわけではありません。
ゼスプリには「キウイブラザーズ」というXフォロワー約45万人を誇る愛されキャラクターという下地がありました。
キャラクター自体への愛着があるからこそ、「そのキャラクターになりたい」「うちのペットをそのキャラクターにしたい」という欲求が生まれます。
日本のCM好感度ランキングでも上位に入ることが多いキウイブラザーズは、長年かけて積み上げたブランド資産です。
今回のUGC施策は、その資産を「開放」することで爆発的な拡散を生んだと言えます。
SNS運用においてよく言われる「キャラクターを育てる」という考え方の重要性を、改めて実感させられる出来事でした。
SNS運用者が学べること
今回のゼスプリの事例から、SNS運用者が参考にできるポイントをいくつか整理してみます。
参加のコストを限りなく低くする:素材はダウンロードして貼るだけ。
特別なスキルも道具も要りません。
誰でも3分以内に参加できるから、タイムラインが勢いよく動き始めます。
ペットや子どもという「愛されコンテンツ」との相性:大好きなペットや家族をキャラクター化できるとなれば、投稿したくなる動機は自然と生まれます。
「うちの子を使って作りたい」という欲求を刺激する素材設計は、拡散力の源泉です。
企業アカウントを巻き込む仕掛け:一般ユーザーだけでなく他ブランドの公式アカウントが参加することで、話題の広がり方が変わります。
「あの企業もやってる」という事実が、他のユーザーへの背中を押します。
ゼスプリのSNS戦略は一貫している
今回の「素材開放」は突発的なアイデアではなく、ゼスプリが長年かけて積み上げてきたSNS運用姿勢の延長線上にあります。
ゼスプリの公式Xアカウントは、毎月の壁紙カレンダー配布、季節の商品情報、ローソンなどの流通パートナーとのコラボ告知など、フォロワーが「欲しい」と思えるコンテンツを継続的に発信してきました。
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— ゼスプリキウイ公式 (@zespri_jp) 2026年5月19日
コンビニも栄養改革‼️
キウイブラザーズが
ローソン北海道に参上🥝
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皮をむいたり切ったりする必要もなく、
外出先でもラクにおいしく栄養が摂れる❤️
店頭でキウイブラザーズのパックを見つけたら
ぜひ試してみてね🥝… pic.twitter.com/MYnNApfEE5
45万フォロワーという数字は、長期間の地道な発信によって積み上げられた信頼残高です。
素材提供というシンプルな一手がこれほど広がったのも、その下地があってこそと言えます。
「一度バズらせよう」という発想より「毎回面白いことを届けよう」という発想の積み重ねが、こういった爆発力につながる——そのことを改めて実感させてくれる事例でした。
さらに深掘りしたい方へ
まとめ
「素材を渡す」というシンプルな一手が、ゼスプリのXを1日で100万視聴の場に変えました。
ユーザーに「作らせる」設計の力を、あらためて感じさせてくれる事例です。
自分たちのブランドに置き換えて考えてみると、何か見えてくるものがあるかもしれません。