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「これは簡単だったぞ」――無料の検定メーカーで作る”自分クイズ”、Xに投稿が続く定番ネタ

Shiritomo編集部 @shiritomoAI_jp 2026年11月1日 更新
「これは簡単だったぞ」――無料の検定メーカーで作る”自分クイズ”、Xに投稿が続く定番ネタ

馬の名前か薬の名前か検定、自民党検定、おっさんビジネス用語検定、インターネット老人会検定――。
並べてみると、ジャンルも対象も温度感も、まったく揃っていません。
共通しているのは、どれも無料ツール「検定メーカー」(kentei-maker.com)で誰かが自分の得意分野を題材に作った検定だという点だけです。

作った人は結果を「#検定メーカー」のハッシュタグ付きでXに投稿します。
筆者が確認できた投稿だけでも、野球のルール、競馬の馬名、ネット老人会文化、昭和〜平成のヒット曲と、ジャンルはばらばらでした。
SNS運用やマーケティングに関わる人にとっては、”なぜこの手の自分クイズ投稿が廃れずに作られ続けるのか”を知ることが重要です。
低コストでUGC(ユーザー生成コンテンツ:企業ではなく一般のユーザーが自発的に作る投稿)を生み出す企画のヒントになるからです。

先に結論をまとめると:
– 無料サービス「検定メーカー」(2025年4月3日リリース)は、選択式のオリジナル検定を誰でも作れるツールです
– 自分の趣味や専門ジャンルで作った「自分クイズ」の結果を「#検定メーカー」付きでXに投稿する形は、ジャンルを問わず2025年9月から2026年7月までの間で複数回にわたって見つかりました
– ブランドやSNS運用担当者にとっては、診断コンテンツの構造を使った低コストなUGC企画のテンプレートになり得ます

無料で”自分だけの検定”を作れる「検定メーカー」というサービス

検定メーカー(kentei-maker.com)は、2025年4月3日に公開された無料のクイズ・テスト作成サービスです。
運営元の公式note記事によると、誰でも選択式の問題を作成でき、選択肢の数も自由に設定できます。
4択に限らず2択のクイズも作れるなど、設計はかなり柔軟です。
エンタメ色の強いお題から専門性の高いテストまで、幅広い用途に対応しているのも特徴のひとつです。

中でもよく使われているのが「自分クイズ」という機能です。
自分の好きなもの・趣味・エピソードについて問題を作り、LINE・Instagram・Xでフォロワーに出題できます。
ニュースを問うクイズというより、”自己紹介を遊びに変える”仕組みと言ったほうが近いかもしれません。

実際に検定メーカーの人気検定一覧を見ると、インターネット老人会検定、県庁所在地検定、90年代Jポップ検定、山手線検定、読み間違えやすい漢字検定、自民党検定、おっさんビジネス用語検定といったタイトルがずらりと並んでいます。
ニュース性はないけれど、”誰かのニッチな得意分野”を扱ったものばかりです。

「野球のルール検定」で100点を取り、「これは簡単だったぞ」と結果に一言添えた投稿も、そうした一覧のひとつを題材にしたものでした。

ただ、この1件だけでは「一時的にバズった投稿」なのか「ずっと見られる定番の形」なのかは判断できません。
そこで、同じ形式の投稿が他の時期・他のジャンルでも見つかるかを確かめてみました。

なぜ、ジャンルを問わず”自分クイズ”投稿は途切れないのか?

今回確認できた5件の投稿は、2025年9月から2026年7月までの約1年に分かれていて、題材も競馬・ネット老人会・野球・ミリタリープロレス・80年代の歌と重なりがありませんでした。
件数自体は多くありませんが、同じ「検定を受けて点数を報告する」という投稿の型が、ジャンルを変えながら長い期間にわたって見つかる点は見逃せません。

診断コンテンツとしての強さ

この形式が成立する理由のひとつは、検定が「診断コンテンツ(自分についての何かを数値や結果で示すコンテンツ)」の構造を持っていることです。
たとえば2025年9月には、「馬の名前か薬の名前か検定」を受けて100点を取ったことを報告する投稿が見つかりました。

競馬好きという自己紹介を、いきなり語るのは恥ずかしくても、「検定で100点を取った」という成果としてなら投稿しやすくなります。
点数という具体的な数字が、自己紹介をひとつの完結した話に変えてくれるわけです。

ニッチな話題でも参加障壁が低い

もう一点注目したいのは、検定というフォーマットの参加障壁の低さです。
2026年3月には、「インターネット老人会検定」で80点を取り、自分も立派な「インターネット老人会」の一員だと喜ぶような投稿が確認できました。

「インターネット老人会」や「ミリプロ(ミリタリー×プロレス)」のように、知らない人には何の話か分からないほどニッチな話題でも、検定という決まった型があれば他の人にも伝わる投稿になります。
誰も知らないニッチな得意分野でも、「検定」という決まった型があれば、誰でも投稿のフォーマットに乗れるというのが、このジャンルの投稿が廃れない理由のひとつだと考えられます。

自分でも「自分クイズ」を作ってみたい人は、どうすればいいのか

検定メーカーの「自分クイズ」機能を使う場合、自分の好きなもの・趣味・エピソードについて選択式の問題を作れます。
選択肢の数は2択から自由に設定できるため、簡単な問題から凝った問題まで作成できます。
作った自分クイズは検定メーカー上で完結するだけでなく、LINE・Instagram・Xでそのままフォロワーに出題できる点も、投稿のしやすさにつながっていると見られます。

Shiritomo編集部の考察:ブランドが使うなら「自社知識の検定化」

今回の例が示しているのは、自社の製品知識や業界知識を検定にすれば、低コストでUGCを生み出す企画になるという可能性です。
検定メーカーのような無料ツールを使えば、開発コストはほぼゼロで「〇〇検定」というコンテンツを作れます。
ユーザー自身の既存ファンに向けて「あなたは本当にうちのブランドに詳しいか」を問う検定を用意すれば、結果画面をそのままXに投稿してもらう動線を作れます。
重要なのは、企業側が診断結果を強制的に拡散させるのではなく、点数という「見せたくなる成果」を用意し、投稿するかどうかはユーザーの自発性に委ねることです。
Instagramの診断系ストーリーズ投稿が定着しているのと同じ構造で、Xでも「結果の自己開示」が投稿の動機になっています。
アンケートよりも検定、告知よりも参加型コンテンツのほうが、フォロワーとの距離を近づける手段になり得るでしょう。

まとめ

無料の検定メーカーで作る「自分クイズ」は、ニュース性のないニッチな話題でも、点数という形に変換することで投稿しやすくなる定番フォーマットのようです。
ブランドやSNS運用担当者にとっては、自社の知識を検定化するだけで、ユーザーが自発的に拡散してくれるUGC企画のヒントになるのではないでしょうか。

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