YouTube 読了 5 分

アソビシステムが「アソビノバ」開設、所属アーティストが週替わりカバーを毎週届けるYouTube戦略とは

shiritomo | AI・SNS・話題のテック情報メディア by Hashout編集部 @shiritomoAI_jp 2026年5月27日 更新
アソビシステムが「アソビノバ」開設、所属アーティストが週替わりカバーを毎週届けるYouTube戦略とは

原宿発のプロダクションとして知られるアソビシステムが、新しいYouTubeプロジェクト「アソビノバ」を2026年5月26日に開設しました。
所属アーティストたちが毎週カバー動画を届けるというコンセプトで、早速ファンの注目を集めています。

「こういう使い方があったのか」と思わず唸りました。
芸能事務所が自社アーティストをひとつのチャンネルに横断的に集め、カバー動画という形で「普段見せない魅力」を届ける——このアプローチ、SNS担当者にとっても参考になる設計だと感じます。

アソビシステムとは? 「HARAJUKU CULTURE」を世界に届けるプロダクション

アソビシステムは東京・原宿を拠点に、アーティスト・モデル・タレントのマネジメントから、イベント企画・メディア運営まで幅広く手がける芸能事務所です。
きゃりーぱみゅぱみゅや新しい学校のリーダーズなどを輩出し、日本のポップカルチャーを国内外に発信してきた実績があります。

同社の運営するアイドルプロジェクト「PEAK SPOT」からは、fav me・Toi Toi Toi・log you という3グループがデビューしており、今回の「アソビノバ」にはこれらのメンバーも参加します。

「アソビノバ」の投稿スケジュールと出演アーティスト

アソビノバの投稿スケジュールは、毎週火曜20時に本編動画、毎日21時にショート動画という2本立て構成です。
チャンネル開設と同時に、一ノ瀬みか(神宿・元メンバー)によるヒット曲「ふめつのこころ」のカバー動画がアップされ、ファンの間でも早速話題になっています。

出演アーティストは以下のメンバーが発表されています。

  • 一ノ瀬みか:アーティスト・ソロ活動中
  • 砂月凜々香:アーティスト
  • 司音:アーティスト
  • fav meToi Toi Toilog you(PEAK SPOTの各グループメンバー)

各グループのSNSでも喜びのコメントが続々と届いており、アーティスト側からも期待が大きいプロジェクトであることが伝わってきます。

ショート毎日+本編週1という設計の戦略的意義

この投稿スケジュールを見たとき、「SNS運用設計として非常に合理的だ」と感じました。

ショート動画は「チャンネル発見の入口」として機能し、本編動画は「ファンを深掘りさせる場所」として設計する——このふたつを明確に分けることがYouTubeチャンネルを育てる上では重要だと言われています。

毎日ショートを投稿することで、アルゴリズムに「このチャンネルはアクティブだ」と認識させつつ、週1の本編でコアなファンをつなぎ止める。
新規ユーザーへの接触頻度を上げながら、既存ファンへのロイヤルティも維持する——二段構えの設計です。

芸能事務所のような複数アーティストを抱える組織にとって、この設計は特にメリットがあります。
ひとりひとりのアーティストが毎日コンテンツを出し続けるのは体力的にも制作コスト的にも難しい。
しかし「アソビノバ」というひとつのチャンネルに集約することで、コンテンツの安定供給が可能になります。

カバー動画という手法でYouTubeチャンネルを育てる発想

「オリジナル曲だけが武器」という時代はとっくに終わっています。

カバー動画には独自の強みがあります。
まず、検索需要が元曲のファンから流入してくるため、そのアーティストをまだ知らない人にもリーチできる。
次に、カバーという形式は「そのアーティストの解釈」が乗るため、ファンにとっては「普段のライブやリリースでは見えない一面」を楽しめるコンテンツになります。

一ノ瀬みかが「ふめつのこころ」をカバーするという事実だけで、元曲のファン・一ノ瀬みかのファン双方にリーチできる——このクロスオーバー効果こそ、カバー動画がYouTubeのチャンネル成長において有効な理由です。

SNS担当者が注目すべき「芸能事務所のブランド設計」

今回の「アソビノバ」開設は、芸能事務所という文脈を離れてSNS・コンテンツマーケティングの観点から見ても興味深い動きです。

通常、アーティストや所属タレントはそれぞれ個別のSNSアカウントやYouTubeチャンネルを運営します。
しかし複数のアーティストを抱える事務所が、横断的なチャンネルを開設するケースはまだ多くありません。

アソビシステムがこの形をとった背景には、以下のような意図があると考えられます。

  • 個別チャンネルでは届かない新規ユーザー層への接触
  • 「アソビシステム = こういう雰囲気のアーティストが集まるところ」というブランドイメージの強化
  • 複数アーティストが互いのファンベースを紹介し合う相互送客の仕組み化

これはブランドを持つ企業・組織が「公式チャンネルで自社の世界観を見せる」際のひとつのモデルケースとして参考になります。
コンテンツの定期投稿スケジュール設計・複数ブランドを一つのチャンネルで横断管理する発想・カバーやリアクションといった「派生コンテンツ」の活用——どれもSNS運用に応用できる視点です。

log youのファンネーム「ろぐみん」決定と6月ライブへの盛り上がり

アソビノバ開設と同時に、log youが公式ファンネームを「ろぐみん」に決定したことも発表されました。
ファンネーム発表はグループとファンの関係をより親密にする大きなマイルストーン。
6月10日にはSpotify O-EASTで1stワンマンライブ「call you log」が開催予定で、グループへの注目度が一気に高まっています。

まとめ

アソビシステムが開設した「アソビノバ」は、所属アーティストのカバー動画を毎週届けるYouTubeチャンネルです。
毎日ショート+週1本編という二段構えの投稿設計は、複数アーティストを抱えるプロダクションならではの合理的な戦略であり、芸能事務所のSNS活用の新しいモデルとして注目に値します。
カバー動画によるクロスオーバーリーチ、複数アーティスト横断チャンネルによるブランド強化——これらの視点は、企業のSNS担当者にとっても参考になる考え方です。
チャンネルの今後の展開が楽しみです。