YouTube共有リンクに自分のチャンネル名が表示される——「本垢バレる」と反響が広がった新機能の正体
動画を誰かに共有したとき、相手に自分のチャンネル名が見えてしまうかもしれない。
そんな話がSNSで一気に広まり、6月上旬から「知らなかった」「設定を見直した」という声が相次いでいます。
複数のアカウントを持つ人、VTuber(バーチャルユーチューバー)として活動している人、趣味用とリアル用を使い分けている人には、決して他人事ではない機能変更です。
気になって調べてみたところ、YouTubeが段階的に実装中のアプリ内共有機能に関係する話でした。
11,000件超のいいね——火付け役となった投稿
6月12日、けろちさん(@kaerukun365)がXに投稿した内容が大きな反響を呼びました。
「YouTubeが6月に 徐々に全面実装する機能 に注意してください。 YouTubeアプリで動画リンクをコピーして他人に共有すると、 リンクを開いた人がどのチャンネルが共有したかを直接見ることができます。」だってよ🐸 pic.twitter.com/NcsA71l3wo
— けろち (@kaerukun365) 2026年6月12日
この投稿は1万1,000件超のいいね、7,000件超のリポストを集め、88万インプレッションを記録。
「本垢がバレる」「趣味アカウントを使い分けてきた意味が」といった不安の声とともに、一気に拡散しました。
なぜここまで反響が大きかったのか。
それは「YouTubeで動画リンクを共有するだけ」という日常的な行動が、プライバシーに直結するかもしれないという驚きがあったからではないでしょうか。
具体的に何が起きるのか
YouTubeが2026年6月より段階的に全面展開している機能は、アプリ内で動画リンクを送信したとき、受け取った側にそのリンクを共有した人のチャンネル情報が表示される、というものです。

YouTubeの公式ヘルプ(動画の共有とメッセージング)によると、デフォルト(初期設定)の状態では、動画リンクを受け取った側が以下の情報を確認できます。
- チャンネル名とハンドル(@ユーザー名)
- 公開している動画・再生リスト
- 公開している登録チャンネル
つまり、自分が何のチャンネルを運営しているか、どんな動画を上げているか——そういった情報が相手に見えうる状態になるわけです。
趣味アカウントを本名アカウントとは別に管理していた人からすれば、思わぬ形で「本垢」を知られてしまうリスクがあります。
設定でオフにできる——具体的な手順
この機能はプライバシー設定からオフにすることができます。
YouTubeアプリのプライバシー設定にある「共有リンクのチャンネルの公開設定」をオフにするだけで、リンクを受け取った相手にチャンネル情報が表示されなくなります。
設定手順(Android / iOSアプリ共通)
- YouTubeアプリを開く
- 右上のアカウントアイコンをタップ
- 「設定」を開く
- 「プライバシー」をタップ
- 「共有リンクのチャンネルの公開設定」をオフにする
アプリが最新版にアップデートされていないと設定項目が表示されないケースがあるため、まずアプリのアップデートを確認するのがおすすめです。
なお、この機能はアプリ内での共有(YouTubeアプリ上で直接リンクを送る操作)に紐づくものです。
ブラウザやSNSにURLを貼り付けて共有する方法とは仕組みが異なります。
反応は二極化——「いい機能」と「プライバシー侵害」の声
この機能に対する反応は一方向ではなく、二極化しています。

懸念する側からは「VTuberとして活動しているアカウントが本名アカウントと紐づいてしまう」「趣味で運営しているチャンネルを職場の人に見せたくない」といった声が上がっています。
複数アカウントを使い分けている人ほど、この機能の影響を受けやすいでしょう。
一方で肯定的な見方もあります。
「誰が共有してくれたか分かると親近感が増す」「クリエイターへのクレジット(発信元の明示)として機能する」という意見も少なくありません。
コンテンツを作る側にとっては、誰が自分の動画を広めてくれているか分かるという点でメリットがある機能です。
YouTubeとしては、アプリ内でのコミュニケーション・コミュニティ機能を強化するための施策の一環と見られます。
ただ、デフォルトで「表示あり」の状態で段階的に全面展開されていることが、「知らないうちに情報が共有されていた」という不安につながりやすいのは確かです。
さらに深掘りしたい方へ
SocialReport編集部の考察
今回の機能拡張はYouTubeが「アプリ内SNS化」を進めていることの表れとして捉えられます。
動画共有の際に誰が送ったか分かる仕組みは、InstagramのDM共有やLINEのトーク機能に近い体験を、YouTubeのエコシステム内で完結させようとする方向性と一致します。
マーケターやコンテンツ担当者にとって注目すべきは、「誰がどの動画を拡散しているか」が可視化される可能性です。
今後この機能が発展すれば、インフルエンサーや既存顧客がどのコンテンツを友人・知人に勧めているかをより解像度高く把握できるようになるかもしれません。
一方でブランドアカウントの運用担当者は、自社のYouTubeアカウントの設定状況を今一度確認しておく必要があります。
複数の用途に使い分けているアカウント構成をとっている場合、意図せず別のチャンネルと紐づいて表示される可能性があるためです。
「どのアカウントがどのチャンネルを管理しているか」の整理は、今後のYouTube運用において重要度が増していきそうです。
プラットフォームはより多くの情報を共有させる方向にデフォルト設定を寄せがちです。
新機能が展開されるたびに、意図した設定になっているか確認する習慣が、SNS担当者には欠かせないでしょう。
まとめ
YouTubeアプリで動画リンクを共有すると、相手に自分のチャンネル情報が表示されることがあります。
複数アカウントを使い分けている方は、プライバシー設定から「共有リンクのチャンネルの公開設定」をオフにしておくと安心です。


