Xで大流行「やりとりークル」——連携する前に、一つだけ確認してほしいことがあります
自分のXアカウントを中心に、よく絡む相手が内側、たまに絡む相手が外側に並んだ円状のマップ。
「誰が自分の交流圏の中心にいるかわかる」と話題のサービス、「やりとりークル」が今週Xで大流行しています。
「みんなを監視してる事がバレちゃう///」と照れながらシェアするVTuberさんの投稿が共感を呼んだり、推しやフォロー仲間との距離感を楽しんだり。
6月5日だけで数百件の投稿が確認されるほどの盛り上がりです。
使い方はシンプルで、https://infinitetweet.me/interaction-circle にアクセスしてXアカウントを連携するだけ。
瞬時にパーソナルな交流圏マップが生成されます。
見るだけなら楽しそうですよね。
でも、連携する前に一つだけ確認してほしいことがあります。

交流圏マップを見るだけなのに「投稿・フォロー権限」を要求
問題は、このサービスがアカウント連携時に要求する権限の範囲です。
連携画面をよく読むと、このアプリは「他のアカウントをフォロー・フォロー解除する」「ツイートを送信および削除する」という権限を求めています。
自分の交流圏を可視化するだけなら、こうした権限はどう考えても必要ありません。
パスワードとDM以外のほぼすべての権限を一括で承認することになるため、アプリ開発者がユーザーに代わって投稿・フォローを操作できる状態になります。
SNS運用の現場で「Xの外部ツール連携には慎重に」と言われるのは、まさにこういったケースが理由です。
普段使いの分析ツールでさえ「最小権限のみ要求するものを選ぶ」のが鉄則なのに、今回のサービスはその正反対の権限設計をしています。
同じ運営による「私のTwitter家族」——過去のスパム被害
さらに調べると、このツールの配布元「Round Year Fun」は、以前「私のTwitter家族」という類似ツールを提供していた会社と同一とみられています。
2023年11月〜2024年1月にかけて、その「私のTwitter家族」に連携したユーザーから「知らないアカウントを勝手にフォローさせられた」「身に覚えのないポストが投稿された」という報告が相次ぎました。
乗っ取りとは少し異なり、「時限装置」のように、忘れた頃にフォロワーへスパムDMを自動送信する仕組みが確認されています。
連携した瞬間に被害が出るわけではないため、「自分は大丈夫だった」と思っているうちに、気づかずフォロワーへ迷惑をかけているケースも報告されています。
この注意喚起は、今も多くのユーザーによって拡散されています。
私のTwitterやりとりークル
— 🅦🅔 & 🅛🅤🅝🅔́ (@lunewelune) 2025年6月5日
最近また見かけるようになったので
一応、注意喚起
知らない間にフォロワーさんに
自動的にスパムDMを送ることになっちゃう可能性がある
のっとりとは違うんだけど
時限装置みたいな感じで忘れた頃に勝手にDMを送っちゃうらしい… https://t.co/mfsLH7zv60
過去にも同様の警告が繰り返されており、「連携したらすぐに解除を」と呼びかけるポストが当時も広まりました。
⚠️『私のTwitterやりとりークル』は危険です!⚠️
⬆️は少し前に流行ったアカウント乗っ取り系のツール。
Twitter (X)で連携すると、高確率で被害に遭います。
もし使っちゃった場合はすぐに連携解除を!!!
またフォロワーさん経由でちょこちょこ流れてきてるから注意喚起をば。 https://t.co/LDjAm1kBWN— ラルフ・ウィンドル (@ralf_windl) 2023年11月15日
すでに連携してしまった方へ——今すぐ解除を
もし連携してしまった場合は、以下の手順で権限を取り消してください。
解除手順:
X の設定 → 「セキュリティとアカウントアクセス」 → 「アプリとセッション」 → 「接続しているアプリ」 → 該当アプリを選んで「許可を取り消す」
解除後は念のためパスワードも変更しておくことを推奨します。
解除しても既存のフォローや投稿は元には戻らないため、被害が出ていた場合は手動での確認が必要です。
SNS担当者が知っておきたい「第三者アプリ連携」の原則
今回の件は、SNS運用の場でよく話題になる「外部ツール連携のリスク管理」をあらためて考えるきっかけになりました。
バイラルなツールほど、権限設計の確認が大切です。
楽しそうに見えるサービスでも、「なぜこの機能にこの権限が必要なのか?」を連携前に問い直す習慣が、アカウントを守る第一歩です。
Xの公式ヘルプでも、必要最小限の権限のみを持つアプリのみを連携するよう案内しています。
特に「フォロー・フォロー解除」「ツイート送信・削除」の権限は、業務で使う正規のSNS管理ツール以外には付与しないのが原則です。
SNS運用アカウントはブランドの顔です。
一度スパムアカウント化してしまうと、フォロワーへの信頼を大きく損なうリスクがあります。
さらに深掘りしたい方へ
まとめ
「やりとりークル」は自分のX交流圏を楽しく可視化できるツールとして大流行していますが、連携時に要求する権限の広さと過去のスパム被害の経緯から、安易な連携は避けることをおすすめします。
すでに連携した方は設定から即時解除を、まだの方は「投稿・フォロー権限を要求するバイラルツールは連携しない」という原則を、ぜひSNS運用の判断基準の一つに加えてみてください。

